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Summary

「デジタルで快適・便利な幸せな街」のミッションを掲げ、「DX推進計画」を策定・実行している北九州市様。SHIFTでは「地域活性化起業人」の制度を活用し標準化プロジェクトをはじめとするさまざまな上流工程支援を行っています。

DX推進を加速させるために「地域活性化起業人」制度を活用

北九州市様の標準化やDXについての取り組みについて教えてください。

北九州市様
DX推進課 係長 管谷様(以下、管谷様)

北九州市では令和3年度からの5ヶ年計画で「DX推進計画」を策定し、今年が4年目にあたります。昨今の本市を取り巻く環境の動きの早さから1年前倒しで更新し、来年度から新たな3ヶ年計画を立てようとしているところです。

計画のなかで3つのスローガンを掲げており、パブリックコメントによる意見募集を行っていて4月あたりには公開される予定です。

DX推進のスローガン

  1. 「書かない」「待たない「行かなくていい」市役所へ
  2. 「きめ細かく」「丁寧で」「考える」市役所へ
  3. 「働きやすく」「いきいきと」「成果を出す」役所へ

この3つのスローガンに沿って、いろいろな取り組みが行われています。例えば、1つ目のスローガンに関して、先日、区役所で窓口予約の仕組みを導入した取り組みが報道されました。また、3つ目のスローガンに関しては、若手職員の意見を吸い上げて市政に反映させようという「プラチナ市役所プロジェクト」というものもあります。このように、北九州市としてDXを組織内部に向けても進めていこうという取り組みを進めています。

SHIFTが提供する支援を検討された「きっかけ」を教えてください。

北九州市様
DX推進課 課長 堀江様(以下、堀江様)

標準化基本方針において令和7年度末までに標準準拠システムへ移行することが規定されており、調達のための人的リソースを確保する必要がありました。しかし、我々の部門に専任の担当者を配置する余地がありませんでしたので、外部ベンダーの力を借りることとしました。

SHIFTさんの名前は以前から知っていましたが、とある展示会に出展されていたのでお話を伺うことにしました。通常、展示会では各社さんが自社の製品やサービスを売り込むイメージがありましたが、SHIFTさんには北九州市が「困っていること」に対して誠実に話を聞いていただけました。そのような経緯から「お話を進めさせていただきたいな」と思った次第です。

SHIFTの参画を決めた経緯を教えてください。

堀江様

SHIFTさんには総務省の「地域活性化起業人」制度を活用して本市の業務に参画していただいています。この制度は自治体と企業さんが協定を結び、企業が持つノウハウや知見を活かして地域の価値や魅力の向上を図ることを目的としています。

企業の選定は、マッチングサイトを利用したものや個別アプローチによるものがありますが、公平性の観点から、まずはマッチングサイトを利用して公募をかけました。しかし、手を挙げる企業さんがいませんでしたので、親身にお話を聞いていただいていたSHIFTさんにお声がけした次第です。また、現在、本市とは取引がないというのも大きな決め手でした。

SHIFT 碇

事前に数回、打ち合わせをさせていただき私以外のメンバーも含めて調整をしました。そこで具体的な業務の内容を詰めたうえで、契約させていただく運びとなりました。

ひとつひとつの業務を紐解きながら丁寧な対応と見える化を実現

実際の業務について教えてください。

管谷様

令和6年5月から標準化のプロジェクトを中心にご協力いただいているところです。対象の業務が20以上と多く、システムの連携本数もそれらと標準化対象外のものを含めると900から1000近くになります。それをひとつひとつ紐解きながら、どのように対処しないといけないのかという整理をいただいています。

それ以外にも、例えばプロジェクトの進め方などに関してのご意見もいただき非常にありがたいなと感じています。

北九州市様
SHIFT 松岡

先ほど、管谷係長からのお話にあったように、主に連携部分の課題を特定する業務を行っています。そこから情報を整理して可視化したうえで解決策を提案しています。

私が参画した当初は「こんなかたちで」とぼんやりしたものでした。それを可視化して「こういう仕様でやりましょう」という提案をしています。あわせて、共通機能も「実際に新しくなったときにどうなる?」というのを可視化する業務も行っています。

管谷様

国の目標としては、令和7年度末までの案件になります。先日、国から目指す目標はそのままに、「特定移行支援システム」という制度を新設すると発表がありました。これはシステム標準化の目標に間に合わない自治体について、その後の5年間、国が積極的に支援を行い、令和12年度末までをめどに標準準拠システムへの移行完了を目指という方針になります。

北九州市は20業務のうち16業務が「特定移行支援システム」の該当見込みとなっています。申請見込みの業務も含めるともう少し増えそうな状況です。令和7年度中に稼働する予定のシステムが今のところ1システムで、かなり厳しい状況というのは間違いないと思っています。

堀江様

SHIFTさんとお話をしていた当初から「令和7年度でゴールはしない」というお話を早めにさせていただきました。「北九州市は北九州市としてのゴールを決めて、そこに向かってやっていく」と。そこで松岡さんには開発の実務者として所管課に入っていただくのではなく、上流の部分をご支援いただきたいというオーダーをさせていただきました。

当社のサービスをご利用いただいた感想を教えてください。

北九州市様
DX推進課 中村様

私自身が、もともとデジタル系の職種ではなく、一般の行政事務職員です。そういった職員にもすごくわかりやすく噛み砕いていろいろと教えていただいています。その部分はすごく助かっています。また、業務に伴い発生する雑務なども、その場で手早く対応していただき、非常に助かっています。

管谷様

やはりシステムに関する知見が深い方であるのは間違いなく、そこについては心配していませんでした。どちらかというと行政用語や、役所独特の仕事の進め方などへの適応に正直懸念はありました。スムーズに溶け込んでいただいたので、非常にありがたかったと思います。

北九州市様
SHIFT 碇

さまざまなシステムがあるなかで標準化の対象システムに応じて、それぞれに職員のみなさまがいらっしゃる。そこに入って調整をしたり、計画の修正をしたり、日々取り組んでいただいています。アンケートなどでお伺いしているところでは、非常に高評価をただいておりとても嬉しいです。

「標準化」がゴールではないその後の展開も視野に入れた支援を継続

今後の展望について教えてください。

管谷様

今回はどちらかというと、システム標準化の取りまとめ部門のサポート的な立ち位置での役割を期待して、そのとおり動いていただいています。標準化プロジェクトは、私たちだけで完結できません。業務の所管課ごとに支援の必要があります。システムの稼働に向けた連携やテストなどの取りまとめも必要です。その際にもご協力をいただけたらいいなと思っています。

堀江様

この標準化のプロジェクトが前提になり、将来的にはシステムをクラウドに移行する話があります。これは北九州市に限らず、知見がない自治体が多いでしょう。ここから数年は、国や各自治体にもクラウドに関する知見が求められていると思います。それを踏まえてSHIFTさんとお話ができていくといいなと思います。

管谷様

現在は「標準化」に向かって進んではいますが、どの自治体も一旦クラウド上にリリースすることで手一杯の状態であり、おそらく「モダン化」というところまではいきません。

そのため、この標準化のプロジェクトは、今後5年ではなく10年近く続く2段階のプロジェクトになると予想をしています。そういった意味でも、SHIFTさんのような専門家集団が横にいてくれると非常に心強いという思いはあります。ぜひ、今後ともご協力をお願いしたいと思っています。

※掲載内容は2025年2月取材時のものです。

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