ImageFXとは?
ImageFXとは、GoogleのAI画像作成サービスです。ここでは、ImageFXがどのようなツールなのか、何ができるのかなどについて解説します。
Googleが提供している、AIを使用した画像作成ツール
ImageFX
ImageFX is a new tool in Labs that lets people create images with simple text prompts.
訳:ImageFX は、簡単なテキスト プロンプトを使用して画像を作成できる Labs の新しいツールです。
ImageFXを使ってテキストを入力すれば、高品質な画像を生成することが可能です。たとえば「woman walking on the beach(海辺を歩く女性)」というプロンプトを入力すれば、実際に女性が海辺を歩いている様子を写真で撮影したかのように、リアルな画像を生成できます。
そのあと、生成された画像をダウンロードするだけで、高品質な画像を得ることが可能です。また、自動でプロンプトの候補を提案してくれる機能、生成された画像の編集機能なども利用できるため、使い勝手もよいでしょう。
英語の学習データが圧倒的に多く、文法がシンプルなため、プロンプトを入力する際には英語を使うことをおすすめします。2024年12月時点では、日本語版がリリースされていませんが、ブラウザの翻訳機能を使えば日本語で利用できます。また、英語表示でも直感的に操作できるようになっているため、快適に利用できるでしょう。
ImageFXはインターネット環境が整っており、Googleアカウントをもっていれば、だれでも無料で利用可能です(2024年12月時点)。ただし、今後有料プランが導入され、個人利用と商用利用にわかれる可能性もあります。そのため、画像生成サービスをビジネスに役立てたい場合などは、無料で利用できるうちに試してみるとよいでしょう。
AIモデル「Imagen 3」はGeminiでも利用可能に
Googleは「Gemini」というチャット形式の生成AIサービスを提供しており、2024年10月10日から、Geminiでも画像生成用AIモデルのImagen 3を利用できるようになっています。そのため、画像生成用AIモデルのImagen 3は、ImageFXだけでなく、Geminiでも利用可能です。
高性能な画像生成AIモデルの「Imagen 3」を利用できるプラットフォームが増え、ますます手軽に使えるようになりました。
ImageFXを利用するメリット
ここでは、Googleが開発したAI画像生成サービス、ImageFXを利用するメリットをご紹介します。
簡単に高品質な画像を作成できる
ImageFXの使い方は、とても簡単です。Googleアカウントを登録すれば、ブラウザからすぐに使いはじめられ、プロンプトを入力するだけで簡単に画像を作成できます。
2024年12月時点では日本語対応しておらず、英語表記ですが、直感的に操作できるようなインターフェースになっているため、使いやすくなっています。インターネット環境さえ整っていれば、ブラウザで手軽に利用できることも大きなメリットです。
また、expressive chips(エクスプレッシブチップス)という、自動でプロンプトの候補を提案してくれる機能も利用できます。この機能により、たとえば「river(川)」というプロンプトを入力すると、類似する「ocean(海)」というプロンプトが提案されます。この機能を活用して、提案されるプロンプトを選択していけば、より詳しい指示を出すプロンプトを作成することが可能です。
Googleアカウントがあれば無料で利用できる
2024年12月時点では、Googleアカウントがあれば、だれでも無料で利用できます。無料で高品質な画像を生成できるため、非常におすすめです。
ただし、今後有料プランが登場する可能性もあるため、無料で利用できるいまのうちに、使い勝手や画像の品質などをお試ししてみるのもよいでしょう。
画像の編集ができる
ImageFXには、生成した画像を編集する機能も搭載されています。この機能を使えば、画像を切りとって編集する、位置を指定して追加で画像を生成するなども可能です。たとえば、人物を指定して「髪の毛の色をブラウンに変えて」と指示すると、髪色を変更できます。また、画像のスタイルやトーンも全体的に変えられます。
電子透かしが埋め込まれている
ImageFXで生成した画像には、すべてに「SynthID」という電子透かしが埋め込まれています。これにより、AIで生成された画像であることがわかるため、不正使用や誤った情報の拡散などを抑止できます。
ImageFXのはじめ方・使い方
ここでは、ImageFXのはじめ方と使い方についてご説明します。
【ImageFXのはじめ方】
1.ImageFXの公式サイトにアクセスする
2.Googleアカウントでログインする
【ImageFXの使い方】
1.ImageFX画面の左側にプロンプトを入力する
2.画面の右側に画像が生成される
3.画像編集機能を使って編集する
なお、プロンプトを入力する際は、英語で入力した方が求める画像を生成しやすくなります。
ImageFXに入力するプロンプトのつくり方
ImageFXに限らず、生成AIサービスを使う際は、入力するプロンプトが非常に重要です。プロンプトを改善していけば、求める画像を生成しやすくなります。ここでは、よりよいプロンプトを作成するための方法について、解説します。
よりよいプロンプトを作るためには、具体的な情景を細かく指定すると効果的です。求める画像の登場人物や背景、ほかに登場させたいものなどを細かく指定しましょう。人物の性別や年齢、特徴、服装や髪型、ポーズ、動き、背景に関しては国、時間帯、場所、見えるものなどを具体的に指定します。そうすることで、求める画像を生成することが可能です。
プロンプトを上手に作る具体的な方法については、『参考:プロンプトを上手につくるコツ』で詳しくご説明します。
ImageFXを利用する際の注意点
ImageFXを利用する際の注意点をご紹介します。
作成可能枚数の上限がある
具体的に公開されていませんが、ImageFXには作成可能枚数の上限があり、数十枚程度までしか作成できないといわれています。そのため、利用する際は、上限枚数について注意する必要があるでしょう。
商用利用は許可されていない
ImageFXで生成した画像の商用利用に関しては、2024年12月の時点で、公式サイトや利用規約に明記されていません。そのため、この段階で商用利用は許可されていないと考えるべきでしょう。
ただし、Geminiについては、生成した画像の商用利用が許可されており、今後ImageFXで生成した画像も許可される可能性があります。そのため、今後のImageFXの公式情報を確認していく必要があるでしょう。
参考:プロンプトを上手につくるコツ
プロンプトを生成する際には、ChatGPTの対話型プロンプトメーカーを活用するのがおすすめです。無料で利用でき、対話形式で求めるプロンプトを簡単に作成できます。
たとえば、対話型プロンプトメーカーに、以下のようなプロンプトを入力します。
『学校のグラウンドで一人の少年がサッカーの練習をしている。』
この場合、改訂されたプロンプト、提案、質問が以下のように表示されます。
【改訂されたプロンプト】
『学校のグラウンドで一人の赤いユニフォームを着た少年がサッカーの練習をしている。
時間は夕方でもうすぐ日が落ちようとしている。
夕焼けがとても美しい。』
【提案】
このプロンプトを改善するために、少年の服装、仕草、性格、グラウンドの様子などのより詳細な情報を加えることで、さらに具体的な臨場感が出ます。たとえば、どんな見た目の少年がどのような様子で練習しているのか、グラウンドの様子などを描写するとよいかもしれません。
【質問】
1.少年の特徴、性格などについて何か特別なポイントを含めたいですか?
2.グラウンドの様子についてこだわりはありますか?
3.背景についてほかに何か特別な要素を加えたいですか?たとえば、風景、季節、時間帯など
上記のように、プロンプトをどのように改善すればよいかを具体的に提案してくれるため、質問に答えていくだけで、求める画像を生成しやすいプロンプトを作成できます。
【完成したプロンプト】
『学校のグラウンドで一人の赤いユニフォームを着た少年が、熱心にサッカーの練習をしている。
時間は夕方でもうすぐ日が落ちる時間帯で、鳥が巣へ帰ろうとしている。
真っ赤に染まった夕焼けがとても美しい。』
上記のとおり、詳細なプロンプトが完成しました。
まとめ
この記事では、ImageFXとは何か、利用するメリットや実際の使い方、プロンプトのつくり方、注意点などについて解説しました。
ImageFXはGoogleのAI画像作成サービスで、プロンプトを入力するだけで、高品質な画像を生成することが可能です。プロンプトを改善していくことで、それぞれのニーズにあった画像を得られます。
2024年12月時点では無料で利用できますが、今後有料プランが登場する可能性もあります。ただし、現時点では公式に商用利用が認められているわけではないため、ビジネスに活用する場合には注意が必要です。
ビジネスにImageFXの画像生成機能を活用したい場合は、SHIFT のAIに関する豊富な専門知識をお役立てください。
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近年は、ImageFXなどの新しい画像生成AIサービスが次々と登場しています。新しいサービスをうまく活用できれば、大幅な業務効率の改善や新しいビジネスの創出などを実現できる可能性が高いです。
しかし、AIに詳しい従業員がいない、導入しても現場が混乱する可能性が高い、画像の商用利用が可能か判断できないため、導入しづらいなどのケースも多いかもしれません。AIをビジネスに活用するためには、プロンプトの作成方法や商用利用に関する規約など、AIに関する知識や経験が必要です。
そこで、SHIFTのDXサービス開発をご利用いただくことで、AIの活用の課題を解決いたします。AIに関する豊富な知見や多種多様な業界ノウハウを活かし、お客様の業務やお悩みに対する最適なご提案をいたします。
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