Introduction
プロンプトで指示を出すだけで、簡単にほしい画像を生成してくれる画像生成AIツールが注目を集めています。画像生成AIツールにはさまざまな種類がありますが、この記事ではLeonardo.Ai(レオナルドAI)について詳しくご紹介します。
Leonardo.Aiとはどのようなものなのか、具体的な機能やメリット、使い方、プロンプトのつくり方などをみていきましょう。
目次
Leonardo.Aiとは?

Leonardo.Ai(レオナルドAI)は、数ある画像生成AIツールのひとつです。画像生成AIツールとは「富士山の絵を描いて」などと、プロンプトと呼ばれる指示や命令を入力することで、指定された内容の画像を生成できるツールのことです。
画像生成AIについてはこちらもご覧ください。
>>画像生成AIとは?ビジネスでの活用事例や注意点、代表的なモデルを解説のページへ
Leonardo.Aiの主要機能
Leonardo.Aiに搭載されている主要な機能は、以下のとおりです。
機能 |
機能の概要 |
テキストから画像を生成 |
プロンプトを入力すると指定された画像を生成する |
画像から画像を生成 |
画像を入力すると、その画像をもとに新たな画像を生成する |
特定のポーズを反映 |
特定のポーズや構図を指定して画像を生成する |
プロンプトの生成 |
単語やフレーズから詳しいプロンプトを自動で生成する |
画像の編集 |
部分的に画像を編集、修正する |
リアルタイム生成 |
プロンプト入力と同時にリアルタイムで画像を生成する |
静止画から動画を生成 |
静止画からアニメーション動画を生成する |
解像度の向上 |
解像度の低い画像を高解像度化する |
モデルトレーニング、データセット管理 |
AIモデルのトレーニングデータの作成と管理を行う |
3Dテクスチャの作成 |
3Dモデル用のテクスチャを生成する |
※2024年10月時点の機能
上記のとおり、画像を生成するだけでなく、静止画から動画を生成する、AIモデルのデータ管理など便利な機能が搭載されています。
Leonardo.Aiのメリット
Leonardo.Aiを活用することで、どのようなメリットを得られるのかをご説明します。
高品質な画像を生成できる
Leonardo.Aiは、高性能な画像生成モデルを搭載しており、高品質な画像を生成可能です。また、写真のようなリアルな画像からアニメ風まで、多彩な画像を生成できます。
さらに、Leonardo Anime XL、Leonardo Diffusion XL、Spirit Creatures、3D Animation Styleなど多様な生成モデルが用意されており、目的に応じて最適なモデルを選べます。
日本語に対応している
Leonardo.Aiは海外製品のため、基本的に英語対応ですが、日本語でも利用できます。ただし、プロンプトを入力する際は英語の方が認識精度が高いため、翻訳ツールを使用して英語で入力した方がよいでしょう。
スマホでも利用できる
Leonardo.Aiは、スマホアプリでも利用できます。Android、iPhoneともに対応しており、スマホで手軽に利用できるのは大きなメリットです。
直感的に使いやすいUI
直感的に使いやすいUIであるため、初心者でもすぐに使いこなせるでしょう。プロンプト入力、設定変更などがシンプルでわかりやすく設計されており、かんたんに操作できます。
商用利用可能なライセンスもある
画像生成AIツールをビジネスに活用する際に重要なのは、商用可能かという点です。Leonardo.Aiで生成した画像は商用利用できるため、マーケティングや商品のデザインなどに活用可能です。
Leonardo.Aiの料金プラン

ここでは、Leonardo.Aiの無料プランと有料プランについて、それぞれできることを解説します。
無料プランでできること
Leonardo.Aiには、無料プランもあります。
無料プランでは、1日につき150トークンが使えて、このトークンを使うことで画像生成が可能です。1トークンで1枚の画像を生成できますが、高画質設定の場合は、1枚の画像につき10トークン以上消費する場合もあります。
生成の操作は1日200回まで、高度な機能の使用は1日5回までに制限され、余ったトークンは次の日にもち越せません。また、生成された画像はほかのユーザーに公開されてしまうため、注意が必要です。
有料プランの料金と機能
有料プランは、以下の3種類が用意されています。
|
Apprentice |
Artisan Unlimited |
Maestro Unlimited |
月額費用 |
12ドル |
30ドル |
60ドル |
1ヶ月のトークン数 |
8,500 |
25,000 |
60,000 |
翌月にもち越せるトークン数 |
25,500 |
75,000 |
180,000 |
同時実行できるタスク数 |
2件 |
3件 |
6件 |
順番待ちできる数 |
5件 |
10件 |
20件 |
※2025年1月時点の料金
有料プランでは、1日で操作できる回数に制限がなく、同時実行できるタスク数や順番待ちの数などはプランに応じて増えていきます。また、無料プランとは異なり、高品質な画像の生成が可能です。
なお、上記の費用は月額費用で、年払いにすると20%割引になります。
Leonardo.Aiとほかの画像生成AIを比較
画像生成AIにはさまざまな種類がありますが、ここでは主要な画像生成AIツールの料金プラン、特徴について比較してみました。
|
Leonardo.Ai |
Midjourney |
Stable Diffusion |
DALL-E 3 |
料金プラン |
・無料プラン |
・無料プランはなし |
無料 |
・無料プラン |
特徴 |
・高度な画像処理が可能 |
・高解像度の画像生成に強み |
・オープンソースのため多様なカスタマイズが可能 |
・高精度な画像生成が可能 |
商用利用 |
可能 |
可能 |
可能 |
ChatGPT Plus版であれば可能 |
※2025年1月時点の情報
Leonardo.Aiのはじめ方・使い方
ここでは、Leonardo.Aiのはじめ方・使い方についてご説明します。
【Leonardo.Aiのはじめ方】
1.アカウント作成
Leonardo.Aiのアカウントは無料で作成できます。Leonardo.Aiの公式サイトにアクセスして「sign up」を選択し、アカウント登録を行います。GoogleアカウントやAppleアカウントをすでにもっている場合は、新規でアカウントを登録せずに、連携してログインすることも可能です。
2.ログイン
登録したアカウントでログインすれば、準備は完了です。
【Leonardo.Aiの使い方】
1.ダッシュボード画面でサイドバーのメニューから「Image Creation」を選ぶ
2.プロンプトを入力して「Generate」ボタンをクリックする
3.画像が生成される
そのほか、画像をアップロードして画像からほかの画像を生成する、画像サイズや生成する画像の枚数などの設定を変更するなどが可能です。操作方法がわかりやすく、直感的に操作できるため、いろいろと試してみるとよいでしょう。
Leonardo.Aiでプロンプトを作成するコツ
Leonardo.Aiを上手に使いこなすためには、プロンプトの作成の仕方にコツがあります。ここでは、プロンプトにどのような情報を含めればよいのか、よく使われるプロンプトについて解説します。
プロンプトに含める内容
プロンプトを作成する際に気をつけた方がよいこと、含めた方がよいことは、以下のとおりです。
・なるべく詳細に書く
より詳細に具体的な内容を書いた方が、求める画像に近くなります。たとえば、人物の画像がほしい場合は、髪型、肌の色、体形、服装、何をもっているのか、何をしているのか、表情などを詳細に指定しましょう。
・プロンプトに感情や雰囲気などを表す語をいれる
プロンプトに、Melancholic(憂鬱な)、Calm(穏やかな)などの感情や雰囲気を表す言葉をいれると、求める画像のイメージを伝えやすくなります。
プロンプトの文例
プロンプトによく使われる文章や語句は、以下のとおりです。
・カメラアングルを表す語
画像を生成する際に重要なカメラアングルを表す語は、よく使われます。たとえば、panorama(パノラマ)、close-up(クローズアップ)などです。
・明るさや時間帯を表す語
画像の照明の具合や時間を指定するためには、明るさや時間帯を表す語を使うことが重要です。たとえば、noon(昼)、moonlight(月あかり)などがあります。
・素材感、質感を表す語
画像に登場する人物や物体の素材感、質感を表す語を用いて、より具体的に指定します。たとえば、Metallic(メタリック)、Glossy(光沢)などです。
・形容詞を活用する
beautiful(美しい)、detailed(詳細な)など、形容詞を活用して画像の全体的な印象を決めることで、求める画像により近づきます。
・画風を決める
photorealistic(写実的な)、digital art(デジタルアート)など、画風を決めることも重要です。
・技術的な要素をいれる
highly detailed(精細な)、8K resolution(8K解像度)など、技術的な観点から画像の表現を決めることも効果的です。
上記のような細かい指定をいれると、次のようなプロンプトができあがります。
Headshot of a young business man,moonlight,professional lighting,8K resolution, professional photography
(若いビジネスマンのヘッドショット、月あかり、プロの照明、8K 解像度、プロの写真)
まとめ
Leonardo.Aiは、数ある画像生成AIツールのひとつです。プロンプトによる画像生成以外にも、動画生成機能やプロンプト自動生成機能などが搭載されており、使い勝手のよさから多くのユーザーを獲得しています。
ビジネスに画像生成AIツールを活用することで、製品デザインや新たなアイデアの創出、コンテンツの作成などに役立つでしょう。
AIを活用してビジネスを効率化したい、企業内でDXを推進したいという場合は、SHIFTのDXサービス開発をご活用ください。それぞれのニーズやシステム環境にあった対応を行い、お客様のDX推進を強力にサポートいたします。
AIを活用したDXサービス開発なら、SHIFTにご相談を!
「ビジネスに画像生成AIツールを有効活用したい」「AIなどの技術をビジネスに活用するためのDXに対応できる人材がいない」などの悩みをもつケースも多いでしょう。
画像生成AIツールをビジネスに活用することで、製品デザイン、コンテンツの作成、新たなアイデアの創出などに役立ちます。
しかし、画像生成AIツールをうまく活用するためには、AIの知識やプロンプトエンジニアリングなどの技術が必要です。社内にAIを使いこなせる人材がいない、プロンプトエンジニアリングのノウハウをもつ専門家が不足しているなどのお客様も多いかもしれません。
そこで、SHIFTのDXサービス開発をご活用いただければ、そのようなお客様の課題を解決することが可能です。SHIFTはDX支援に豊富な実績があります。独自のノウハウで、お客様に最適なソリューションをご提案します。

監修
林 栄一
組織活性化や人材開発において豊富な経験を持つ専門家として、人材と組織開発のリーダーを務め、その後、生成AIを中心にスキルを再構築し、現在新人研修プログラムや生成AI講座開発を担当している。2008年にスクラムマスター資格を取得し、コミュニティーを通じてアジャイルの普及に貢献。勉強会やカンファレンス、最近では生成AI関連のイベントに多数登壇している。チームワークの価値を重んじ、社会にチームでの喜びを広める使命をもつ。
――――――――――
ヒンシツ大学とは、ソフトウェアの品質保証サービスを主力事業とする株式会社SHIFTが展開する教育専門機関です。
SHIFTが事業運営において培ったノウハウを言語化・体系化し、講座として提供しており、品質に対する意識の向上、さらには実践的な方法論の習得など、講座を通して、お客様の品質課題の解決を支援しています。
https://service.shiftinc.jp/softwaretest/hinshitsu-univ/
https://www.hinshitsu-univ.jp/
――――――――――