• 業種ゲーム/エンターテインメント
  • 企業規模501~1,000名以下
  • 導入サービス
    テスト計画テスト設計テスト実行

様々な業界の課題解決をPDFにまとめました

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Summary

2025 年で 14 周年を迎えた『ポケコロ』。長く愛される長寿タイトルである一方、その裏側では、多用なサービスに起因する業務の複雑化や属人化といった課題に直面していました。
「楽しさ」を追求するサービス運営と、「効率」を追求する業務改善。相反するテーマを両立させるため、同社は外部パートナーとして SHIFT を活用。業務改善を“任せる”のではなく、“共に楽しみ、実行する”体制を構築しました。

■話し手

  • ココネ株式会社 プランナー プロフェッショナル:鷲頭 様
    ゲーム会社にて約9年間、運営・品質改善(CSQA)領域からキャリアをスタート。
    プランナー/サウンドディレクターを経て、ゲームディレクター/プロデューサーとして、企画から開発・運営まで幅広く携わる。
    現在はアバターやデジタル空間への関心を軸に、現職でディレクションを担当。
    無類の猫好き。

  • 株式会社SHIFT エンターテインメント事業部 開発支援サービスグループ:吉岡
    大手ソーシャルゲーム会社にて約8年間、プランナー/チーフプランナーとして既存ゲームの運用や運営移管に携わる。現在はエンタテイメント部門のサービスエキスパート(SEP)として、顧客企業へのサービス提案を行うとともに、プランナー育成プログラム「Planner Boot Camp」のカリキュラム整理・体系化を担当。
    趣味は育児とボードゲーム(特にカタン)。

「楽しさ」の追求と「効率」の追求は使う脳が違う。14 年の歴史が積みあげた「秘伝のタレ」と業務改善のむずかしさ

『ポケコロ』とはどのようなサービスですか?

ココネ株式会社 様
ココネ株式会社 プランナー プロフェッショナル:鷲頭 様(以下、鷲頭 様)

ポケコロは、2011 年にリリースされたスマートフォン向けのアバターコミュニケーションサービスです。
お客さまは自分だけのアバターを作成し、ファッションやインテリアの着せ替えを楽しみながら、お客さま同士での交流を行うことができます。これまでに 20 万点以上のアイテムを提供しており、世界観やストーリー性を重視したイベントやガチャなど、継続的なコンテンツ展開が特徴です。

鷲頭様のご担当業務と、当時抱えていた課題感について教えていただけますか?

鷲頭 様

私はサービスディレクターとして、長期運営タイトルである『ポケコロ』の全体ディレクションを担う一方で、業務改善にも取り組んでいました。長くサービスを継続してきたことで、運営オペレーションは次第に複雑化し、いわば「秘伝のタレ」のように属人化が進んでいました。
人員を増やせば短期的には業務を回すことはできますが、それでは長期的に持続可能な体制とはいえません。“このままでは、いずれサービスの成長に取り組む力すら失ってしまう“そんな危機感を抱いていました。

SHIFT 営業:大野

日々の運営に追われるなかで、成長のための余力を確保するのがむずかしい状況だったのですね。

鷲頭 様

そうなんです。運営ディレクターとして、この状況を打破するためには、ルーティン業務を削減する必要がありました。ただし、サービスの質を落とすことはできない。そこで、まずは運営メンバーを増員して業務改善を進め、最終的には作業そのものを減らしていくという覚悟を持って取り組みました。

ココネ株式会社 様
SHIFT プランナー:吉岡

モバイルサービスは、新しい仕様の追加や仕様変更が短いスパンで発生しがちなので、「とりあえず今回はこれでやろう」という判断が積み重なりやすいですよね。私自身も長期運営タイトルに携わってきましたが、小さなタスクが積みあがっていったり、業務改善にまで手が回らなくなったりするケースは本当に多いと感じています。

鷲頭 様

おっしゃる通りです。
サービス運営では、どうしても「今、数字が上がる施策」に引っ張られがちですが、改善には中長期的な視点が欠かせません。だからこそ、「改善そのものを楽しめる」実行部隊が必要だと考えていました。

SHIFT プランナー:吉岡

増員によって一時的に余力が生まれても、「”いま”少し楽になった」で終わってしまい、根本的な改善にまでは至らないことが多い印象です。そうしたなかで、「覚悟をもって業務改善に取り組む」姿勢を貫かれている点に、長くお客様を大切にされてきたココネ様らしさを感じました。

長期運営だからこそ生まれる「変えることへの葛藤」

「業務改善」と一言でいうにはハードルが高いと思いますが、スムーズに進みましたか?

ココネ株式会社 様
鷲頭 様

業務改善には覚悟がいります。クリエイターとしては、「お客様にもっと楽しんでもらいたい」「新しいことをやりたい」という気持ちに寄ってしまいがちです。

SHIFT プランナー:吉岡

クリエイターあるあるですね(笑)。

鷲頭 様

一方で、「いままでこれで回っていたのに、なぜ変えるのか?」という声も少なからず出てきます。実装フローを変えれば、開発や QA から「バグが出たらどうするんだ」と不安の声もあがる。自分自身のなかでも、「いまは KPI に直結する施策を優先すべきでは?」という葛藤がありました。

サービス改善と業務改善を「分離する」決断

業務改善を進めるうえで、特にむずかしかった点はどこでしたか?

鷲頭 様

業務改善をやり切るための体制を、どのように構築するかが最もむずかしかった点です。
私は、「楽しさ」を追求する思考と、「効率」を追求する思考は別物だと考えており、これを一人で両立しようとすると、どうしても中途半端になってしまいます。そこで重要だと考えたのが、「サービス改善」と「業務改善」を明確に切り分けることでした。社員にはサービスの「楽しさ」に集中してもらい、業務改善の実行部隊としてSHIFT さんに入っていただくことで、役割分担ができると考えました。

SHIFT プランナー:吉岡

まずは「やり切るための体制」から考えられたのですね。長期的にサービスをつづけていくうえでは体制づくりが重要だと思いますが、業務改善にあたって最初に体制から着手された点に、鷲頭様の覚悟を感じました。

外部パートナーだからこそ生まれる「客観的視点」 運営プランナーとしての役割

今回、SHIFT が担当した領域について詳しく教えてください。

ココネ株式会社 様
鷲頭 様

SHIFT さんには、運営プランナーとしてのルーティンワークと、業務改善を並行してお願いしました。

SHIFT 営業:大野

SHIFT はテスト領域での支援実績が多く、その印象をもたれることも少なくありませんが、企画・運営などの上流工程から開発を支援する取り組みも行っています。今回は、運営プランニングの段階からプロジェクトに参画し、運営フェーズから支援させていただきました。

SHIFT に業務改善を任せていただいた理由は何だったのでしょうか?

鷲頭 様

社員はサービスに深く向き合っている分、よい施策を考えることは得意ですが、オペレーション全体への視野が狭くなりがちです。一方で SHIFT さんは、さまざまなプロジェクトの経験から、「他社ではこうしています」「このツールで解決できます」といった業務改善の知見を多くもっており、その点が大きな武器になると感じました。

スキル以上に重視した「素直さ」と「不安の開示」が信頼の決め手

パートナー選定にあたり、重視したポイントを教えてください。

鷲頭 様

複数の企業にお声がけするなかで、最終的な判断において大きかったのは、実際に参画されるメンバーの姿勢でした。はじめて SHIFT のメンバーとお話しした際に、「正直、不安です」と率直に伝えてくれたことが、強く印象に残っています。
前述のとおり、『ポケコロ』は長期運営タイトルであるがゆえに業務が複雑化しており、社内独自のルールや用語も数多く存在します。そうした環境では、知ったかぶりをせず、「わからないので教えてください」と素直にいえる姿勢が重要だと考えていますし、それが結果的に信頼関係の構築につながると考えています。初対面の段階で不安を開示してくれたことで、むしろ「この方であれば信頼できる」と感じました。

指示待ちではなく「改善を楽しむ」姿勢が成果を生む。実機検証の工数を激減させたエミュレーター活用

実際に SHIFT メンバーの参画後、具体的な成果として、どのようなものがありましたか?

ココネ株式会社 様
鷲頭 様

大きな成果の一つが、検証環境の改善です。以前は全ての確認を実機上で行っており、非常に手間がかかっていました。

SHIFT プランナー:吉岡

検証用のマスタ作成から開発環境への反映まで、実機で確認するだけでも一定の時間がかかりますね。

鷲頭 様

そこで SHIFT さんのメンバーが、「PC 上で確認できるエミュレーターを作りましょう」と提案してくれました。「こういうデータを用意すれば実機と同様の検証が実現できる」と要件定義から仕様設計まで落とし込み、PC 上で確認できる環境が整いました。結果として工数が劇的に削減され、社員は企画に集中できるようになりました。

SHIFT プランナー:吉岡

該当のメンバーはプランナー経験が浅かったのですが、QA での経験を生かして設計に取り組んだと聞きました。こうしたバックボーンも、成果にプラスに働いたのだと思います。

業務改善を「企画」として捉えるマインドセットの重要性

今回 SHIFT メンバーが入ることで印象的だった点はありますか?

鷲頭 様

印象的だったのは、業務改善を「攻略すべき企画」として楽しんでいたことです。任せることで人が育ち、その成長がチーム全体の力を生む、よい循環が生まれました。業務改善は地味で面倒になりがちですが、「どう攻略するか」というゲーム感覚で前向きに取り組んでくれました。

ココネ株式会社 様
SHIFT プランナー:吉岡

教育したというより、「任せてもらった」環境が彼の成長を促したのですね。

鷲頭 様

そうですね。私が「育てよう」と強く意識したわけではなく、やりきったことで成長した側面もあったのではないかと考えています。また、SHIFT メンバーのポテンシャルや過去の経験が、今回の役割とうまくマッチした結果だと感じています。

最後に、今後の展望についてお聞かせください。

鷲頭 様

サービスを長くつづける以上、業務改善に終わりはありません。だからこそ、いまのやり方を疑い、改善を楽しめるパートナーと一緒に仕事をすることが重要だと感じています。SHIFT さんのように、客観的な視点と、変化を楽しむマインドをもった方々と共に、中長期的な視点で『ポケコロ』という大切な場所を守りつづけていきたいですね。

SHIFT プランナー:吉岡

我々も、単なる人員の提供ではなく、お客様のサービスを深く理解し、「もっとよくするにはどうすればいいか」を共に考えるパートナーでありたいと考えております。

ココネ株式会社 様

※掲載内容は 2025 年 12 月取材時のものです。

ココネ株式会社 様

ココネ株式会社 様

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