• 業種公共
  • 企業規模5,000名以上~9,999名以下
  • 導入サービス
    テスト実行

様々な業界の課題解決をPDFにまとめました

いくつかの導入事例をまとめたファイルをご用意しております。
今じっくり確認する時間が取れない方や後で確認したい方は是非ご利用ください。

今すぐダウンロード

Summary

自治体、医療・教育機関のソリューション・SI、パッケージの開発から運用までの一貫したサービス提供を展開している富士通Japan株式会社様。SHIFTでは自治体向け証明書発行システムのプロジェクトにおいて「テスト実行」の業務で参画しプロジェクトを完遂しました。

「標準化」に向けた動きのなかで
地方公共団体証明書の発行システムを刷新

みなさまの組織と今回のプロジェクトについて教えてください。

特定プロジェクト対策本部 エグゼディレクター 引尻様(以下、引尻様)

私たちは「特定プロジェクト対策本部」という組織で特定の作業に特化し一点集中で対応しています。今回は地方公共団体証明書の発行システムのプロジェクトになります。2023年12月に立ち上がり、ピーク時は約250名のメンバーが対応していました。

SHIFTが提供する支援を検討された「きっかけ」を教えてください。

富士通Japan株式会社様
引尻様

自治体の業務において「標準化」というキーワードを聞いたことがあるかもしれません。現在、その「標準化」に向けた切り替え作業が行われています。

そのなかで、今回のプロジェクトが立ち上がることになりリソースの確保が必要でした。そこで、以前SHIFTさんと一緒に仕事をしたことがあるメンバーから紹介をしてもらったのがきっかけになります。SHIFTさんはソフトウェアテスト領域で実績が多数あることから、お話を伺うことになりました。

富士通Japan株式会社様
SHIFT豊田

最初は2023年10月くらいにお声がけいただきました。そこで計画を拝見して開発が終わるタイミングで入りましょうとご提案しました。

2024年1月より先行して2名が参画して、その後はプロジェクトの進捗を見ながら増員、最終的には30名以上のメンバーでご支援をさせていただきました。

プロジェクトの概要について教えてください。

引尻様

今回のプロジェクトでは100を超えるシステムが対象になり、その約半数が「バージョンアップ」になります。現在動いているバージョンがV4と呼ばれるものになりますが、OSの問題などで切り替えが必要になりました。

残りの半数が「PUF適用」になります。今のバージョンで動作していますが、追加する必要のある機能を適用するという作業です。

当社からはバージョンアップは藤岡と小松、PUF適用は白川がカウンターになってSHIFTさんと連携しながらプロジェクトを推進しました。

業務の内容について教えてください。

富士通Japan株式会社様
SHIFT三田

プロジェクトの工程で言うとITと呼ばれる結合テストフェーズです。テスト仕様書や環境をいただいて、それに沿って私たちがテストを実行する。問題があればそれに対して改善していくという業務になります。

ひとつのプロジェクトではありますが、実際になかを掘り下げると、テスト対象は55システムありました。ひとつのプロジェクトの中に55個のプロジェクトが分岐しているイメージです。

それぞれ似た部分もありますが、自治体ごとに要件が違うためテストの評価観点も違います。自治体ごとにフラグひとつをとっても仕様が違うため、ひとつひとつの差分を見極めながら進めていくのは大変でした。

工程単位で区切った専任チームでのチャレンジ
ナレッジを蓄積しながら柔軟な対応で
プロジェクトを完遂

業務の内容とSHIFTの印象について教えてください。

富士通Japan株式会社様
特定プロジェクト対策本部 シニアマネージャー 小松様(以下、小松様)

私が担当したバージョンアップでは、工程的にいえば、三田さんに結合テストのところを担当いただきました。

あとは、100を超えるシステムのうち半分はSTと呼ばれるシステムテストの部分も対応いただきました。工程としてはITとSTになります。最初は何も決まっていない状態で、やり方からいろいろ苦労をおかけしながら進めさせてもらいました。

立ち上げ後に少しずつ人が増えていくなかで、全体のコントロールもうまくしていただきましたが、そこも大変だったのではないかと思います。ある程度やり方が決まればそこに合わせて進められるので、終盤は安定して進められたと思います。

やはり最初の立ち上げ部分というのは、我々も手元になにもない状態からのスタートで苦労をおかけしました。あとは決まってしまえばそれを一定の速度で進めていく。そこがSHIFTさんの得意分野ではないかなというふうに思いました。

富士通Japan株式会社様
特定プロジェクト対策本部 シニアマネージャー 白川様

私が担当したPUF適用では、もともとパッケージを出荷するためのテスト仕様があります。それをベースに各自治体のテスト範囲と品質を担保できるかの検証からはじまりました。

ST工程のなかでやっていただくテスト内容をきちんとまとめていただき型をつくってもらって、テストを実行いただきました。そこからは各自治体への展開になります。PUF適用の場合は63システムありましたが、各自治体のテスト仕様のベースをつくっていただきました。

自治体によって個別のカスタマイズがあるなかで、PUFを適用したことで当初のカスタマイズ部分にデグレがないかという検証になります。

具体的には、もともとある修正の仕様書と設計書から確認すべきポイントを抽出してテスト項目として挙げます。それをもとにテストを実行いただきました。きちんと型をつくって進めていただき、特にPUF適用の方はかなり助けていただいたと思っています。

事前準備も含めてひとつのシステムに対してタイトなスケジュールのなかで進めていただきました。またテストは限られた空間と端末台数の中で効率的に進める必要があります。何十システムを同時並行で進めるため、計画して作業をしていかなくてはいけません。1システムあたり約3日間でできるように進めていただきました。

打鍵した内容とテスト結果についてもきちんとチェックしていただいて。問題がないかといった確認も含めて正確に進めていただいたのがSHIFTさんの印象です。

プロジェクトを通してのSHIFTの印象について教えてください。

富士通Japan株式会社様
特定プロジェクト対策本部 シニアマネージャー 藤岡様

今回のプロジェクトの特性として、上流の要件定義、設計、製造を工程単位で区切って専任チームをつくりました。各専任チームが多重度を上げていくために、特化した工程を対応していくというやり方です。

そこでテストに特化したSHIFTさんが今回のプロジェクトにおいては、ぴたりとハマった印象です。テスト工程を効率よく対応いただける会社ということですごく期待していました。

プロジェクトの立ち上げ時、まずはサンプルの団体でトライアル的に対応していただきました。生産性やどういう規模のチームをつくって対応していくのか。「これだと人が足りない」「この多重度には耐えられない」といったところをすり合わせしながら進めました。

さらに「7多重、8多重というふうに上げるには、どうしたらいいか?」といったご相談もさせていただいて、フレキシブルに人を増やしていただきました。終盤では逆に人を減らしていただくなど柔軟に対応いただきました。

2025年2月末でプロジェクトを完遂することができましたが、その要因としてSHIFTさんの力は大きかったというふうに思います。

引尻様

これまではテスト専門の会社だけでなく、何かに特化した会社とのお付き合いはあまりありませんでした。上流から下流までをまとめて委任もしくは委託でお願いするケースがほとんどで。特に自治体の案件ですと、設計から製造・テストを一貫してお願いしていました。

今回のプロジェクトではじめて機能で切り分けて依頼をしましたが、結果的にはSHIFTさんにお願いしてよかったと思っています。とはいえ、自分たちが慣れてないところもあり前から後ろへの繋がりなど立ち上げ当初は苦労しました。その辺をいろいろとコミュニケーションを取ってもらいながら進めることができてよかったと思います。

小松様

やはり、ある程度軌道に乗るまではどうしても時間がかかります。軌道に乗ってしまえば生産性も固定になって作業が流れていくのですけど。それまでにはお互い苦労しましたね。

富士通Japan株式会社様
SHIFT中島

今回はご用意いただいているテスト設計書を実行するという役割であったため、SHIFTのナレッジを使ったテスト計画、テスト設計からのつくりこみはできませんでした。

そのため、業務知識などがないなかでテストケースを読み解くのが一番大変でした。プロジェクトのスピード感に合わせて、ナレッジを蓄積して習得していくということが必要でした。

小松さんに仕様の不明点などを相談させていただいて、やりきることができました。富士通Japanのみなさんにご協力いただき完遂ができたという印象です。

富士通Japan株式会社様
引尻様

白川が担当していたPUF適用はある程度型が決まっているのですけど、バージョンアップの方は、本当に自治体ごとにいろいろと手が入っているところが違っていて。例えば、この自治体は10本カスタマイズだけど、こっちは5本、こっちは0本とか。さらに、業務によってこっちは税に入っていないけど、こっちは入っているとか、本当にいろいろなバリエーションがありました。

「テスト」と一言で言うのは簡単ですが、そこはいろいろと苦労してもらったのではないかなと思います。その辺をお互いにコミュニケーションを取りながら、スムーズに進めていただいたと思っています。

※掲載内容は2025年2月取材時のものです。

富士通Japan株式会社様

富士通Japan株式会社様

お役立ち資料

テスト計画書のテンプレートやベンダーの比較チェックシートや技術的な講座の動画など今日から使える情報が満載。

お役立ち資料をもっと見る

Top