HiJoJo Partners株式会社様 導入事例
急成長スタートアップを襲った
IT人材不足の壁。事業を共に
推進するパートナーとして、
PMOにて支援を継続中。


Summary
2017年に「スタートアップ投資の民主化」を目指して創業し、ユニコーン企業をはじめとした国内外の優良なミドル・レイトステージにある非上場企業を組み込んだファンドへの投資機会を提供するHiJoJo Partners様。急成長する金融スタートアップに、SHIFTがPMOにて参画しました。
国内の投資家が海外ユニコーンへアクセスできる時代へ。独自ネットワークの革新的ファンド
貴社の主力サービスについて教えていただけますか?

当社の主力事業は、ユニコーン企業を中心とするミドル・レイトステージの非上場スタートアップ企業に投資する、ファンドの組成・販売・運用を行っています。
大きな特徴として、国内の投資家にとって参入が難しい海外の有力スタートアップ投資家や起業家のインナーサークルにアクセスできる独自ネットワークを有しております。

個別銘柄を組み合わせたファンドも提供されているのですね。
はい。メインはターゲットファンド(1銘柄に投資するファンド)です。加えて、2〜3社に分散して投資するファンドがあり、期間を定めて募集をしております。証券市場のエキスパートが集結しており、金融庁の第二種金融商品取引業などのライセンスを迅速に取得して、この事業を立ち上げています。
営業面では、対面を中心とした富裕層向けサービスに加え、当社が運営するWebアプリHiJoJo.com(*)を通じたオンラインでの募集も行い、より多くの投資家が革新的企業の成長に貢献できる環境を整えています。
急成長の裏で抱えていた“ITの壁”
専門人材不在が事業成長の課題に
事業が急成長されているなかで、SHIFTにご依頼いただく前は、どのような課題を抱えていらっしゃったのでしょうか?
当社のIT分野にはさまざまな課題が存在し、システム開発が思うように進まない状況がつづいていました。社内リソースの多くがファンド販売事業の運営に充てられ、IT関連に十分な人的リソースを割くことができない状態でした。
私が入社後、採用を進めるなかで、社内のITリテラシーやコミュニケーションの基盤が不足しているという新たな課題も明らかになりました。
必要な体制が整わない状況だったのですね。
はい。プロダクト開発全般(開発・保守・運用・テスト)のリソース不足に加えて、本来必要な「情報システム担当」という専門人材が不在でした。そのため、新規事業を支えるシステム開発を本格的に着手できず、「このままでは事業が停滞してしまう」という強い危機感がありました。
メンバーはいるものの、一人ひとりが幅広い業務を抱えており、専門性を高める時間も、新規開発に取り組むための時間も体制も確保できず、リソース不足に直面していました。
まさに、IT業務全般を一手に引き受けていた状態ですね。
外部パートナーの活用でIT体制を強化
「一貫して任せられる」PMO体制と円滑なコミュニケーションが決め手
その危機的な状況を打開するために、外部パートナーを検討されはじめたのでしょうか。
はい。採用が思うように進まないなかで、複数の重要プロジェクトが同時進行していたため、外部の専門的なPMO人材を活用して管理体制を改善する必要がありました。
開発プロセスのうちテスト・品質保証までを内製だけで十分な品質で取り組むには限界があると判断し、専門知識をもつ外部の力を借りることにしました。いくつか候補企業をリストアップして比較検討するなかで、脆弱性診断でお世話になった経験や品質の高さ、評判のよさから、SHIFTさんに声をかけました。
ほかのサービスもあわせてご確認・比較されましたでしょうか。
3社ほど比較検討を行いました。情シス部門の支援や、海外拠点を活用した比較的安価なオフショア開発なども候補としてあがっていました。
そのなかでSHIFTを選ばれた決め手は何でしょうか?
コミュニケーションの品質が非常に高く、プロジェクト推進に必要な力をしっかり補完していただけると感じました。加えて、柔軟な体制提案や、当社の状況に合わせた支援内容の調整といった、実務に寄り添った対応も決め手になりました。

当時、栄 様の業務範囲が広く、新規開発案件に取り組むためのリソースが不足していました。そのうえ、既存のオフショアベンダーだけでは品質に懸念があったため、開発チームだけでなく、システム開発全体を管理するPMO体制をお客様オフィスに配置する「品質PMO」をご提案しました。
まさに、テスト設計や実行など品質向上業務を一貫して支援いただける点が魅力でした。社内のリソースが限られるなかで、システム開発という本来業務に集中できる体制を築けると感じました。
一方、オフショア開発はコスト面が魅力でしたが、当社は「リソース不足の解消」と「管理業務の負担軽減」を重視していたため、最終的にSHIFTさんを選択しました。
SHIFTのナレッジがもたらしたテスト品質の向上と社内への好影響
開発のスムーズ化とトラブル対応
SHIFTが参画してから、テストや品質管理の進め方にどのような変化がありましたか?
当社のシステム品質を強化するために、SHIFTさんにナレッジを共有いただき、テストの進め方や観点が体系化されました。これにより社内全体の品質向上に大きな効果が出ています。
また、参画いただいた直後には、サービス運用上の課題により一時的な対応を要する局面がありました。改修作業に加え、利用者影響を踏まえた慎重な判断が求められたため、一定の品質基準を満たしたうえでの復帰が前提となりました。
この局面でSHIFTさんには迅速に対応していただき、網羅的なテストを実施いただいたことで、品質を担保したうえで安全に運用を再開することができました。
生成AI活用による仕様書一括生成とテスト設計
自動化プロジェクトの推進
PMOとして、具体的にどのような業務に関わっていきましたか?

品質に関わること全般をお任せいただいています。具体的には、テスト設計・実行や支援の一環として仕様書の作成など、幅広く支援しています。参画当初は開発経験がありませんでしたが、最近では小規模な実装も任せていただき、スキルの幅も広がっています。
直近では、生成AIを活用したテスト設計の自動化も進めています。これまで培ってきたテスト設計のノウハウを言語化し、プロンプト化することで、生成AIによるテスト設計の実現を目指す試みです。まだ改善の余地はありますが、簡単な機能改修であればすでに活用でき、現時点でも大幅な工数削減につながっています。
SHIFTさんはキャッチアップが非常に早く、要件が固まり切っていない段階のご相談でも、論点を整理しながら適切に構造化して対応してくださいます。報告やエスカレーションも的確で、安心してお任せできていますし、システム部内の業務負荷も大きく軽減しました。
SHIFTが参画した後の印象的な出来事はありましたか?
現在、上場に向けた準備を進めています。そのなかで、既存システムの仕様書が最新の仕様へ完全に更新しきれておらず、外部から指摘を受ける可能性があるという課題がありました。SHIFTさんは、既存のソースコードから仕様書の作成に尽力してくれました。
ソースコード89ファイルを対象に仕様書を作成しました。生成AIをプロセス全体で活用し、フォーマットの検討から仕様書の出力、出力内容のチェック、画面上の挙動から仕様書の誤りがないか確認、ソースコードと照合し、仕様書に過不足がないかの確認など、複数の観点でのレビューを実施しました。また、作成形式も今後の生成AI活用を見据えて、生成AIが処理しやすい形式で作成しました。
開発分野でも生成AIを積極的に導入されているとのことですが、生成AIを使ううえでのセキュリティの懸念には、どのように対応されていますか?
もちろん、社内ルールは厳格に定めています。個人情報などの機密情報は生成AIに入力しないよう、隔離された環境で作業しています。一見、制限なく生成AIを活用しているように見えますが、実際にはしっかりとガバナンスを効かせて、堅牢なセキュリティと先進技術の活用を両立しています。
技術だけでなく信頼関係も構築
一体感あるプロジェクト推進と次の課題への挑戦
お話を伺っていると、技術的な信頼関係だけでなく、良好な人間関係を築かれているように感じます。

そうですね。業務中のやりとりだけでなく、ランチなどカジュアルなコミュニケーションも大切にしています。
日々のコミュニケーションが、プロジェクトを円滑に進めるうえで重要だと感じています。おかげさまで、課題や相談事もすぐに共有できています。
密なコミュニケーションがあるからこそ、単なる発注先・受注先という関係を超えて、一体感を持って取り組めていると思います。
コードレビューの属人化解消とドキュメント整備。事業の未来を共に描く存在へ
システム部として、今後どのような改善・強化したい課題はありますか?
はい。システム部の次の課題として、コードレビューが特定メンバーに依存して属人化していることや、ドキュメントが十分に整備されていないことがあげられます。
また、新規システム導入時や機能改修時における要件整理、品質管理、ベンダーコントロールにおいて、専門性を活かした継続的な支援を期待しています。
コードレビューの属人化解消とあわせて、ドキュメントを整備し今後の開発や運用にどうつなげていくかが重要だと思います。
その課題を踏まえて、SHIFTに期待されていることを教えてください。
現在の課題を解決するには、コードレビューを担えるエンジニアや、上流工程から参画できる技術人材のサポートが必要だと考えています。
PMO支援には非常に満足しておりますが、技術面も含めて一貫してご支援いただくことで、属人化の解消や運用体制の強化につながり、より確実な前進を期待しています。
最後に、栄 様にとってSHIFTはどのような存在でしょうか?
一言でいえば、もはや社内メンバーですね。日常的にやりとりし、すっかりチームに馴染んでいます。
私たちの事業を深く理解し、同じ目線で課題解決に取り組んでくれています。
IT人材不足という課題の解消にも貢献してくれており、事業推進に欠かせないパートナーです。

※掲載内容は2025年11月取材時のものです。

HiJoJo Partners株式会社様
(*)個人投資家のためのユニコーン投資プラットフォーム「hijojo.com」
https://www.hijojo.com/?_ga=2.259233421.681337205.1765934192-1612362557.1761031275















