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    UXエキスパートレビューUIデザイン作成

様々な業界の課題解決をPDFにまとめました

いくつかの導入事例をまとめたファイルをご用意しております。
今じっくり確認する時間が取れない方や後で確認したい方は是非ご利用ください。

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Summary

アルバム編集ソフト「らくらく制作ソフト」を提供している株式会社夢ふぉと様。いまでは幼稚園・保育園から小・中学校、高校、専門学校、大学など年間約4,000校に利用されています。お客様の要望などを取り入れながら機能を追加していくなかで使いやすさを考慮しUI/UXの見直しを検討。そこでSHIFTは、UXエキスパートレビューで、UX面における課題を抽出し改善案を提案。さらにUXコンサルタントとデザイナーが協働して、UIデザイン作成までを支援しました。

「思い出づくりの世界ブランド」を
目指してお客様の生活や価値観に
合わせたサービスを展開。

貴社はどのようなサービスを取り扱っているのですか?

開発担当 奥谷 様(以下、奥谷様)

当社は「思い出づくりの世界ブランド」を目指している会社で創業して26年目。現在の主力サービスは卒業・卒園アルバムを作成するための「らくらく制作ソフト」になります。もともとは卒業・卒園アルバムではなく個人の思い出アルバム制作がきっかけでした。

当時は新聞などにも取材していただきPRしながら注文があれば対応するというかたちでした。そのなかで、ちょうどインターネットでの集客をはじめたところ「離島にある学校の卒業アルバムの作成はできませんか?」という依頼がありました。断る理由はもちろんなく、そこから学校関係のアルバム作成が徐々に増えていきいまでは年間約4,000校に利用いただいています。

また、「らくらく制作ソフト」を活用した学校向けカリキュラム「教えない授業」のサービス提供をはじめました。これは当社が提供するWebシステムを使い、カリキュラムを通じて作成、じぶん発表会を行い、気づきや発見を促す体験型の授業カリキュラムです。具体的には「自分はこういう特技があって、こういうものが苦手で」といった「自分図鑑」をつくってもらいます。そして、それをみんなで発表する相互理解の授業をやってもらいました。

当社はただ単に「アルバムを作れますよ」というだけでなく「思い出作りの世界ブランド」を目指しています。その授業で発表した成果物を「各々のアルバムの最後につけましょう」というかたちで提案することで差別化をはかっています。

「らくらく制作ソフト」はどのようなきっかけで開発されたのですか?

株式会社夢ふぉと様
奥谷様

当初はお客様から原稿や素材をいただき社内のデザイナーが制作していていましたが、案件数が増えてくると対応できる数に限界があります。そこで「お客様自身がつくれるようにした方がいいよね」と社内でも声があがり、お客様がWeb上でつくれる制作ソフトの開発を行うことになりました。

それが約10年前にリリースした「Ver.0」になります。私は前職でゲームセンターなどに置いてあるプリントシール機の開発の仕事をしていたことから、そこから着想を得ています。

ブースに入って写真を撮影して、撮影したものに落書きをして、最後にそれがシールになって出てくるというシステムですね。お客様には学校の先生もいますが大半はアルバム委員の保護者(お母さん方)がつくられることが多く、ちょうどその機械を使っていた世代というのも大きいです。

UIはその落書き画面に近いものにしようと「Ver.0」を開発しましたが、当時はFlashをベースで組んでいました。「Ver.0」のリリースから約5年後にFlashのサポート終了ということで大幅リニューアルの検討をしました。そこでリリースしたのが「Ver.1」になります。

SHIFTはどのようなきっかけで検討されたのですか?

奥谷様

「Ver.1」は機能を追加していきながら約5年稼働させました。ただ、このままだと逆にお客様が使いづらくなってしまうということで、再度リニューアルの検討を開始したのがきっかけです。「Ver.2」はソフトのフレームワーク自体を見直す必要がありそこでUI/UXからを見直そうということになりました。

これまでUI/UXに関することを外注した経験がなかったのでまずはどんなところがあるのか検索するところからスタート。最初は3~4社をピックアップしてそのなかでSHIFTさんも含めて2社から見積もりを依頼しました。分析系でかたいかなとは思いましたが、最終的には実績と価格でSHIFTさんにお願いすることに決めました。

お客様と現場の要望を吸い上げながら
SHIFTとともにUXの改善に着手。

お客様の「楽しい」を実現し
問い合わせ件数も約50%削減に成功。

「Ver.2」の開発に着手してからはいかがでしたでしょうか?

奥谷様

リリースまで1年はかかっていないので、7~8ヶ月くらいです。全体のとりまとめは私ともう1名で動いて、あとはソフトウェアの開発担当と合わせて5人で対応しました。「Ver.2」ができるまではその他のスタッフには内容を伏せていたのでレビューした時の反応がすごくよく自分が思っていた以上に「これは間違いない!」と思いました。

株式会社夢ふぉと様
SHIFT 奥田

開発期間は短かったかもしれませんが、我々が携わらせていただいていた期間としては長いと思います。エキスパートレビューをしてデザインして、2~3ヶ月くらい関わらせていただきました。

みなさんのご意見や思いを伝えていただけたので、我々もコンセプトがすごくつくりやすかったです。

「こうしたい」という思いをはっきりもたれているのは、お客様の声を正確に掴んでいらっしゃる証拠だと思いました。ここまでお客様からの情報をしっかりと掴んでいらっしゃるところは少ないと思います。

奥谷様

カスタマーサポートの担当が常にお客様からさまざまな意見を聞いてこちらに全部あげてくれるのはとても助かります。また、ソフトウェアの開発担当にその意見を伝えると修正案や改訂案をいろいろ出してくれて、みんなで育てている感じですね。

「Ver.2」をリリース後の反応はいかがですか?

株式会社夢ふぉと様
奥谷様

やはり新機能をつけていくと最初の設計にはないので、どんどん上乗せをする状態になってしまいます。お客様にアルバムのサンプルはお渡ししていますが「こうしたいのですけど、この機能はどこにあるのですか?」などの問い合わせが多数ありました。

お申し込みをいただいてから印刷所に入稿するまではカスタマーサービスのスタッフがついて対応をしています。ただ、一人が何百件と担当することになるので、問い合わせが多くなるとそれだけ大変になっていました。

「Ver.2」をリリースしてお客様からのお問い合わせの件数を50%近く削減できています。またカスタマーサービスのスタッフからも「案内しやすくなった」という声を聞きます。あとソフトウェアのバックエンド側の開発メンバーからも「整理されてやりやすくなった」という声も聞いています。

また、「Ver.1」からご利用いただいているお客様に「Ver.2」を使っていただいて「すごいね!」という反応がありました。「つくる作業が楽しかった」という声もいただきますので、それは成功した証拠ですね。やはりお客様に使っていただく時に、作業自体が楽しくなる「エンタメ」の方がいいかなと思って。操作性はもちろんですが「楽しい」とお客様に感じてもらえるのがすごく大事だと思っていました。

お客様も最初は「どうしよう」と思っていて、制作期間は半年から1年近くつづくので作業自体が苦痛だったらよくないじゃないですか。ただ、そこを「楽しい」と思ってもらえるものにしようというのが最初からのコンセプトだったので実現できてうれしいです。

SHIFT 奥田

よかったです。我々はフローをきっちり整理することを特に大事にしています。作る側もどこの流れに何があるか理解しやすいほうが、プログラマーもいろんなことを考えられますし。

「導線」「視覚的な位置関係」「色による区別」など「ここにこういうものを入れるのだな」と設計者も見るほうが楽ですから。そういった視線や導線というものをかなり意識しましたが、開発の方まで影響がでたというのはすごく嬉しいです。

我々はエキスパートレビューで導線の部分をしっかり考えさせていただきます。さらに今回担当したメンバーは、「ユーザーの気持ちを上げる」というところにもかなり力を入れていました。これがうまく噛み合ったという印象です。

また、機能面においても「少しでも何かやらせてあげよう」「やってもらいたい」という気持ちが御社からも伝わってきました。それを実際に利用するお客様にどうやって伝えていくかというところで、コンセプトがぶれていませんでした。そこで一体感がうまれての成果が出せたことがとても嬉しいなと思います。

株式会社夢ふぉと様
らくらく制作ソフト

お客様の声に耳を傾けながら、
新たな課題解決策を提案し続ける。

今後の展望について教えてください。

奥谷様

現在、写真の切り抜き作業は別のアプリで加工したデータを「らくらく制作ソフト」にアップロードしてもらっています。その作業をソフト内でできるようにしてほしいという声があがっていて機能追加を検討していきたいです。

また「らくらく制作ソフト」のタブレット版やスマホ版の展開も考えています。ただしここまで多機能になるとスマホ版は難しくタブレット版を検討する動きはありますが、どこまでの機能が盛り込めるかが課題ですね。

冒頭でお話した「教えない授業」で「キャリアパスポート」というカリキュラムも提供しています。毎年「自分がこういう目標でこういうことをやりたい」「将来はこういうことをやりたいからこういう学校に行きたい」というキャリアパスポートというものを生徒自身でつくります。

それを1年生で作って、2年生になったら引き継いでいく。そうすると卒業するまでに自分のキャリアパスポートができるのでそれを「思い出として残していきましょう」という提案をしています。実はすでに小学校では導入していただいて好評なのですよ。実際、パソコンを使ってどういうカリキュラムを作成したらいいだろうと学校さんも模索している状態です。小学校の場合は何コマか授業として取り入れてくれるところがあるので、どんどん増やしていきたいですね。

株式会社夢ふぉと様

※掲載内容は2024年4月取材時のものです。

株式会社夢ふぉと

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