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企業の業務拡大や財務などを支えるERP(統合基幹業務システム)を主力事業とし、1977年の設立から“財務と経営システムのリーディング・カンパニー”として業界をリードし続けている、株式会社ミロク情報サービス(以下、MJS)。今回は「これからの品質保証」をキーワードに、CTO(最高技術責任者)並びに製品開発・サポート本部長として同社を力強く牽引している取締役常務執行役員の岩間 崇浩 様と、株式会社SHIFT 代表取締役社長の丹下 大による対談をお届けいたします。

岩間 崇浩

株式会社ミロク情報サービス
取締役常務執行役員

岩間 崇浩いわま たかひろ

1966年生まれ。1990年東京大学経済学部卒、エヌ・ティ・ティ・データ通信株式会社(現:株式会社エヌ・ティ・ティ・データ)に入社。エンジニアとして金融事業本部に在籍しながら、公認会計士二次試験に合格。2001年に金融庁に出向した後、翌2002年に中央青山監査法人に入所。公認会計士資格を取得。2005年、新日本監査法人(現新日本有限責任監査法人)に入所。2015年に株式会社ミロク情報サービスに入社し2017年4月より、常務執行役員 最高技術責任者。2018年4月より現職。

丹下 大

株式会社SHIFT
代表取締役社長

丹下 大たんげ まさる

1974年広島県に生まれる。2000年京都大学大学院 工学研究科機械物理工学修了。株式会社インクス(現 :SOLIZE株式会社)に入社。たった3名のコンサルティング部門を、5年で50億、140人のコンサルティング部隊に成長させ、コンサルティング部門を牽引。2005年9月、コンサルティング部門マネージャーを経て、株式会社SHIFTを設立。代表取締役に就任。2014年11月に、東証マザーズ上場。海外展開も含め、さらなる事業拡大を意欲的に進める。

1円のミスも許されない。
品質は、弊社にとって最重要項目です。

丹下

岩間様は現在、製品開発サポート本部長として、製品開発全般とCSC(Customer Support Center)というコールセンターを管轄されているとお聞きしています。ERP製品・サービスを主力事業として展開する中で、「品質」に関してのこだわりのようなものはありますでしょうか?

岩間様

MJSは、企業の財務会計を支える会社ですから、特に気を使わなくてはいけないのは税金です。税金って、理屈から言うと「1円のミスも許されない」んですよ。もし仮にほんの1円間違っただけでも、「脱税か?」という大きな問題に発展しかねませんから。

丹下

そうですよね。本来、お客様の企業運営をより良くする製品・サービスを提供しているはずなのに、負のインパクトを与えるようなことがあったら、意味がないですもんね。

岩間様

そうなのです。しかも、最近の税法はすごく複雑で、特に消費税に関するものなんかは最たる例で。私は税理士の資格も持っているのですが、実際のところ、税金のプロである税理士の中でも消費税法の仕組みや計算方法に関して全てを完璧に分かっている人って、意外と少ないんですよ。というのも、手前味噌にはなりますが、私たちが提供しているようなERPの製品・サービスを導入すれば、システム上で処理してくれるということもあるからだと思います。仮に、システムの中でどういった計算がなされているのか、どうやってその値が算出されているのかというフローまで完全に理解しなくても、最終的な数字を得ることは可能なんです。言い換えれば、私たちがその算出された数字に対して、責任を負っているということでもあります。

岩間様

そうなのです。しかも、最近の税法はすごく複雑で、特に消費税に関するものなんかは最たる例で。私は税理士の資格も持っているのですが、実際のところ、税金のプロである税理士の中でも消費税法の仕組みや計算方法に関して全てを完璧に分かっている人って、意外と少ないんですよ。

岩間 崇浩

というのも、手前味噌にはなりますが、私たちが提供しているようなERPの製品・サービスを導入すれば、システム上で処理してくれるということもあるからだと思います。仮に、システムの中でどういった計算がなされているのか、どうやってその値が算出されているのかというフローまで完全に理解しなくても、最終的な数字を得ることは可能なんです。言い換えれば、私たちがその算出された数字に対して、責任を負っているということでもあります。

丹下

貢献度も高いけれど、そのぶん責任も大きいと。だからこそ、開発する製品・サービスの品質向上に関して、尽力されているんですね。

岩間様

はい。とても神経を使いますね。ただ非常に専門性を必要とされる分野でもあるので、自社で開発工程のすべてをまかなおうとすると、どうしても開発に割けるリソースが不足してしまうんです。こうした背景もあり、税金に関する専門知識が必要とされる領域については弊社が、それ以外の品質保証全般に関しては、プロであるSHIFTさんにお願いしようと考えたわけです。

丹下

なるほど。品質という観点は最重要項目だけれども、開発サイクルの改善もしなければいけないというのはジレンマですよね。モノづくりはやはり分業化して、専門分野は専門家に任せるのが効率的ですから。品質保証領域はSHIFTが担当させていただき、御社には財務会計に関する専門性が必要な開発・領域に専念していただくというのは、理にかなっていると思います。

岩間様

一昔前のCOBOLやC言語が主流だった世界では、その世界での限られたテストだけやっていればそれで良かったんです。しかし、今、ソフトウェア開発に係る品質保証業務のすべてを内製化できるかというと……厳しいでしょうね。最近、弊社でもクラウドサービスの開発・提供を始めましたが、バックエンドの開発を主としてきた私たちには、フロントエンドの品質に関するノウハウが社内に全くなくて。弊社の例で言うと、特にフロントエンドのテストに関してはSHIFTさんにお願いすることができてとても助かりました。また、単にテスト設計・実行といった業務をお願いするというところだけではなく、自動化の技術なども教えていただけたことで、お陰様でCI/CD環境(※)を構築することもできました。

丹下

開発サイクルが高速化しソフトウェア自体も複雑化している中、開発者が自分で品質保証・テストまでを一手に担うことが難しくなってきているなあと思います。ただ、分業化となるとコミュニケーションコストが発生するので、そこをどう補っていくかが肝でもありますよね。特にMJS様のように高度な専門性を必要とする製品・サービスを開発される企業様においては、ある程度業界の基礎知識・経験のあるメンバーが現場に入り込んでいくのがプロジェクトの成功には必要だと考えており、そういった意味では、弊社は長くERP領域に携わってきているので、そのあたりのノウハウも活かせたのではと自負しています。

※:CI/CD環境:Continuous Integration / Continuous Deliveryの略。訳は「継続的インティグレーション/継続的デリバリー」。
ソフトウェアの変更を常にテストし、自動でリリース可能な状態にしておく開発環境のこと

岩間 崇浩
丹下 大

IT業界が抱える「最大の課題」とは

丹下

話は少し変わりますが、現在のIT業界にはどんな課題があるとお考えでしょうか?

岩間様

特に懸念しているのは、何と言ってもIT人材が少ないことですね。例えば、コーディングという作業はできても、ソフトウェア開発にまつわる基礎知識・技術力が足りない方が多いなと感じています。アメリカのエンジニアを見ているとそういった基礎的な部分も好きな人が多くて、自ら学んでいく姿勢の方も多いのですが、日本のエンジニアにはそのあたりの志向性がない人が多いなあとも思うので、良くない傾向ですね。

丹下

これから日本の企業もますますグローバルに闘っていかなければいけないという現代において、日本のエンジニアの基礎技術力が弱いというのは極めて重要な課題ですよね。そういえばMJSさんは、ベトナムなどにおけるオフショア開発を活用されていますね。IT人材は今や2030年には約79万人不足すると言われるほどですから、リソース確保のためにもこれからますますオフショア開発は広まりそうですね。

岩間様

そうですね。それに、オフショアの開発プロジェクトとSHIFTさんのサービスは相性が良いですよね。

丹下 大

丹下

オフショア開発のメリットの1つは「リソースの確保」であるのは間違いありませんが、得てして品質が伴わないことも多いので、必要以上の手戻りが出てかえって開発コストがかさむことのないよう、SHIFTは品質について全面的にサポートすべきだと考えています。実際、オフショア開発したソフトウェアの品質保証・テストをSHIFTが担う案件は、かなり増えてきています。

岩間様

品質保証はとても重要な観点だと昔から考えています。重要というか「大前提」ですね。しかし、品質保証・テスト業務は、開発と比べると人気がない・やりたくないエンジニアが多いという一面もあります。IT人材の不足もしかり、こうした業界のいびつさもあるので、SHIFTさんのような会社が品質保証を専門に扱ってくれるというのは、業界にとってとても意味のあることだと思っています。

丹下

ありがとうございます。MJS様で開発されている製品・サービスをはじめとして、世の中に溢れるさまざまなソフトウェアにおいて「この製品・サービスの品質保証をしたのはSHIFTなんだよ」と、プライドを持って子どもに自慢できるような仕事、産業にしていきたいと考えています。

掲載内容は2019年6月現在のものです。

岩間 崇浩 丹下 大
岩間 崇浩 丹下 大
  • インタビューにご協力いただいた企業様
  • 社名

    株式会社ミロク情報サービス

  • URL

    https://www.mjs.co.jp/