株式会社丸千代山岡家様 導入事例
ひとり情シスの課題を解決
攻めの情シスへの転換で
DX推進を支援
Summary
1993年に北海道で「ラーメン山岡家」を創業した株式会社丸千代山岡家様。全国の主要幹線道路沿いを中心に全店舗直営、24時間営業を基本として東日本を中心に現在約200店舗を展開中。今後、さらなる店舗数・売上の拡大を目指す中で社内のIT戦略、DX推進を強化するための情シス人員確保が必要に。そこでSHIFTは、情シス課題改善に向けての支援を行っています。
直営店と現場でのスープづくりにこだわり
ながら採用を強化し着実に成長
貴社が現在注力していることについて教えてください。
当社は1993年に創業し現在は全国に「ラーメン山岡家」を約200店舗展開しています。新型コロナウィルス感染拡大の時期にも、同業他社が業績を落とす中堅調な業績を維持していました。コロナ禍が落ち着いた2022年ごろから業績が大きく上向きとなり、現在までその傾向のままつづいています。とはいえ、当社の場合は急激に店舗数を拡大するということはしません。採用を強化しながら直営店にこだわり着実に成長していきたいと考えています。
というのも「山岡家」は現場でスープをつくるところにこだわっていて、各店舗で24時間365日スープを炊きつづけています。当社ほどの規模になりますとだいたいセントラルキッチンがありそこでスープをつくって濃縮して各店舗にもってきているというのが一般的です。しかし「山岡家」は現場でつくってすぐに出すというところで、そこがお客さまからも好評をいただいていると思います。このこだわりを継続しながら店舗を増やしていくために引きつづき採用は強化しています。
SHIFTがご支援する以前の課題や導入いただいた経緯をお聞かせください。
私も経営企画室に所属しながら情報システム担当を兼任しています。そのなかで店舗数・売上を拡大していくにあたって、当然業務の効率化や作業の負荷軽減などをいかにITで実現できるかを検討しています。
そのなかで当社の情シスメンバーが1名退職をすることになりメンバーを補充する必要がありました。そこでどうしようかと悩んでいたところSHIFTさんからお声がけをいただきました。SHIFTさんのことは以前から知っていて「テストの会社」だとは思ってしましたが、最近幅広く展開されているので一度お話を伺うことにしました。
もともと弊社が情報システム部門様向けの組織を立ち上げていて、サービスの提供やメンバーの常駐も行う提案を行いました。スキルやレベルに応じてハイレイヤーの方もいれば、まずは技術支援サポートからなど幅広く対応できますよと。
あと今回はスピード感も重視しました。まず、情シスの方が退職予定ということで業務がまわらなくなる可能性があるというところ。それ以外にもキッチンのDX化を図っていきたいですとか、Salesforceの開発も進めていきたいですとか、いくつか課題点をお伺いしました。
ITの人材は都内に集中していて、当社のように少し離れた場所だと採用するのが難しい状況というのは認識していました。実際に他社さんからもご提案いただきましたが、週二もしくは週三で在宅勤務というのがほとんどでした。そのなかでSHIFTさんは常駐していただける方をご提案いただいたこともあり、最終的にSHIFTさんにお願いすることにしました。
抜群のコミュニケーション力で業務を推進
バックアップ体制を構築して万全の支援も
実際にご一緒させていただいて、いかがでしたでしょうか。
まず人材派遣の場合、その人の出来る範囲の仕事をしてもらうのが一般的です。SHIFTさんから来ていただいている方はもっているものもさることながら、後ろに角岡さんをはじめチームが控えています。少し乱暴な言い方にはなりますが、いい意味で少し難しいことも投げても対応してくださるという安心感があります。
実際に投げていただいて、それによって私も新しい気づきがありました。田中様がおっしゃる通り一人のメンバーの能力値でいうとどうしても限界があると思います。業務の大枠は田中様からご指示いただく必要がありますが、最初にいただいた仕事のなかでiPadの設定はとても印象的でした。
いい意味で丸ごと投げていただいて、やり方は自分たちで調べてねっていう感じで。メンバーとWeb会議で会話しながら、いま自分の画面の設定はどうなっているのか確認をして。そのなかでここまではわかったけどここがわからないから、田中様にちょっと確認しようといったコミュニケーションを重ねました。
ただ、結果的に本人と田中様との間でほとんどの答えにたどり着いていて。私としても完全にお任せされたので、何とかしてやり切ろうと取り組みましたが実際は想定の50 %とか60 %ぐらいの工数で、あとはメンバーが一人で頑張って達成できたというのが印象的でした。
仕事によっては丸投げするとおそらくもっと高いコストがかかると思いますが、その間ぐらいなのがちょうどいいと思っています。壁打ち相手に困ったことがあったら、調べてくれる人が後ろにいるというのはすごくありがたいです。そこもSHIFTさんにお願いしようと決めた理由のひとつでした。
お願いするところによっては限界点が低いというか、ここまでしかできませんと線引きされてしまいます。そこでバックグラウンドに誰かがいる、角岡さんたちの力でちょっと上まで行けそうだなっていうのがSHIFTさんの強みだと思いました。
あとはなにより本人のキャッチアップ力が早く後ろで待機していても安心感があります。こちらから指示を出さなくてもわからないところは自分で勉強する姿勢があり立ち上がりもスムーズにできました。
私から見ていても今回の立ち上がりというか、理解度も早く一週間くらい経ったらだいたいわかったうえで会議に加をしているくらいで。本当にたまたまだと思いますが、いいご提案ができたなと私も思っています。
SHIFTさんに入社する前は営業をされていて全く関係ないとこから転職されたと聞いています。エンジニアとしての経験はこれからもっと積んでいっていただきたいですが、デジタルネイティブは深いところを考えずになんとなくできてしまう。もちろんご本人の資質と総合力がすごく高いと思います。
あと全員そうである必要はないと思いますが馴染む速度もとてもはやくて。そういった方にご支援いただくのはすごいプラスに働くと思っています。もちろん人によって得意不得意がありますが、今までの情シスってどっちかというと閉じこもりがちというイメージが強い。ただ今回SHIFTさんにお願いして物事が進むようになってきてやっぱりコミュニケーション力は大事だと改めて感じています。
同じ目線で真の「カスタマーサクセス」を追求
新たな課題にアドバイザーとして寄り添い支援
その他の具体的な取り組みついて教えてください。
JIRAを使用して社内の問い合わせを一元管理する仕組みを構築する課題をいただいています。情報システム部ではJIRAを使って問い合わせを管理されているということですが、総務、人事、経理など本社側からの問い合わせをJIRAに集約するプロジェクトになります。そこのプロジェクトマネジメントを支援するという宿題をいただいています。
もともとJIRAではなく別のツールを利用していました。当社はSlackを導入して店舗でもSlackを使ってもらっています。Slackから直接問い合わせをして、チケット化して管理するかたちにしています。
そこからJIRAに移行をすることになり管理方法を改めて検討をする動きがあります。現在は最低限使えるくらいの設定しかしていないため、もっといろんな部署で活用してもらうようにしたいと思っています。
Salesforceも導入されると伺っています。
SalesforceについてはSHIFTさんからやって「どうやって作っていますか?」「何のために開発していますか?」といったお話を伺う機会を作っていただきとても参考になりました。これなら当社でもつくれるなっていう実感がありましたし、引きつづきご支援いただけると大変ありがたいと思っています。
あとはSalesforceを使用して社内のシステムを刷新したあとに、周辺部分を埋めるニーズが出てくると思います。その状況に応じてご支援いただけると大変ありがたいなと思っています。
ありがとうございます。まさにそれを私たちは「真のカスタマーサクセス」と位置づけています。
お客様の立場に立って同じ目線で支援を行うことがSHIFTのカスタマーサクセスの根幹にあるカルチャーになります。お客様ご自身で勉強して運用することもできますが、技術的なことだけでなく本当に方向性でいいのだろうか?など判断するのは限界があると思います。そこをサポートさせていただくかゆいところに手が届くサービスになっていると思います。
SHIFTに期待することについて教えてください。
すごく勝手なお話をすると、現在お店に行って新店の立ち上げを行うメンバーは社内のリソースで対応しています。もし可能であればそれをお任せできる体制を作れるとすごく嬉しいです。
POS、券売機、複合機、防犯システムなどさまざまなIT機器が店舗にあります。これら全てを稼働できて開店できる状態にするのに1日でいろいろとやらないといけません。またその工事の調整や、あとは現地での指示出しなどができる方がいるととてもありがたいです。
ありがとうございます。それにはまず貴社のカルチャーを理解していないとその辺の指示が曖昧になると思っています。ですので、できる限り貴社のカルチャーにフィットして社員同等のマインドをもって仕事を進められるご提案をできればと思っています。
あとは先ほどのJIRAやSalesforceの導入のほかにも新たな課題が出てくると思っています。
そこで常に話し合いながらアドバイザーとしてSHIFTさんの存在があると、きっといろいろ物事がうまく進むじゃないかと思っています。
※掲載内容は2024年7月取材時のものです。
株式会社丸千代山岡家