OpenAIとは?サービスの使い方や料金、ビジネスでの活用場面を解説

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OpenAIとは?サービスの使い方や料金、ビジネスでの活用場面を解説

株式会社SHIFT マーケティンググループ
著者 株式会社SHIFT マーケティンググループ

お役立ち資料

Introduction

OpenAIといえば、「ChatGPT」が有名です。ChatGPTは、OpenAI社が開発したテキスト生成系のAIで、2022年11月に公開されてから一気に世界中に広まりました。

OpenAI社とは、どのような企業なのでしょうか?OpenAI社は、ChatGPT以外にも多くのAIサービスを開発しており、AI業界では大きな存在感をもつ企業です。

ここでは、OpenAI社はどのような企業なのか、OpenAI社のAIサービスとビジネスでの活用場面などについて解説します。

※2024年10月時点での情報に基づいて作成しています。

目次

OpenAIとは?

OpenAIとは

OpenAIといえば、代表的なAIサービスの「ChatGPT」を生み出した企業です。ここでは、OpenAI社とはどのような企業なのか、その沿革や強みについて解説します。

AIの研究と展開を行う非営利団体

OpenAIは、米国に拠点をおく、AIのスタートアップ企業です。現在のCEOであるサム・アルトマン氏と、テスラ社やX(旧Twitter)などを経営する起業家のイーロン・マスク氏とともに、2015年に創設されました。

多くの危険性をはらむAIの悪用を防ぐために「全人類に利益をもたらすAGI(汎用人工知能)」を開発することを目指し、非営利のAI研究組織として発足しました。

OpenAI社のHPでは『当社について』として、以下のような理念を掲げています。

OpenAIはAIの研究と展開を行う会社です。私たちの使命は、汎用人工知能が全人類に利益をもたらすようにすることです。

OpenAI社は、このような理念のもとで「株主ではなくすべての人のために価値を構築する」ために、論文やコードを公開し、特許を世界と共有すると説明しています。

なお、2024年4月15日に東京オフィスを開設し、日本進出を果たしました。OpenAIの拠点は、サンフランシスコ、ロンドン、ダブリンに次いで4拠点目となり、アジアでは初の開設となっています。

OpenAIの沿革

OpenAIの沿革は、以下のとおりです。

2015年 サム・アルトマン氏、イーロン・マスク氏とともに非営利研究組織として発足
2018年2月 イーロン・マスク氏が退任
2019年3月 営利企業OpenAI Global, LLCを設立
2022年11月 「ChatGPT」を公開、2ヶ月間でユーザー数が1億人を超える
2023年1月 Microsoft社が今後数年で100億ドルの投資を行うことを発表
2023年11月 創業者の一人でCEOのサム・アルトマン氏が解任されるも、4日後に復帰
2024年4月 アジア初拠点として、東京に日本法人を開設
2024年6月 米Apple社がOpenAIと提携し、iPhone向けの生成AIシステムを導入すると発表

※2024年10月時点

OpenAIの強み

OpenAIのもつ強みは、AI開発に欠かせないプラットフォームを提供していること、また多種多様な生成AIを開発していることです。

OpenAIは、強化学習用シミュレーションライブラリの「OpenAI Gym」、AIの研究開発のためのプラットフォーム「Universe」などを提供しています。AIシステムそのものだけではなく、AIの研究・開発に必要なプラットフォームを開発していることは、AI業界において非常に大きな強みといえます。

OpenAIといえば、発表からわずか2ヶ月でユーザー数が1億人を超えた「ChatGPT」の開発元というイメージが強いでしょう。しかし、それ以外にも、画像生成AI、音声認識AI、3Dオブジェクト生成AIなど、多種多様なAI開発を行っているという強みがあります。

OpenAIが提供しているAIサービス

OpenAIが提供しているAIサービス

OpenAIが提供している具体的なAIサービスについて、ご紹介します。

ChatGPT

ChatGPTは、質問するとまるで人間と会話しているかのような回答を得られる、AIチャットサービスです。知りたい情報について質問すると教えてもらえるなど、個人利用だけでなく、企業の業務改善などにも役立ちます。

たとえば、エンジニアがChatGPTでソースコードを生成してプログラミング効率を高める、議事録の作成や翻訳をChatGPTに任せるなどが可能です。無料版もありますが、月額20ドルで機能が豊富な有料版を利用できます。

※2024年10月時点

ChatGPTについてはこちらもご覧ください。
>>ChatGPTとは?GPT-4oができること、メリット・注意点をわかりやすく解説のページへ

ChatGPTのはじめ方・使い方

ChatGPTのはじめ方・使い方は、以下のとおりです。

1.【PC版】ChatGPT公式サイトにアクセスする
 【iOS版】AppStoreからアプリをダウンロードする
 【Android版】Google Playからアプリをダウンロードする

2.ユーザー登録を行う
3.入力欄にプロンプトを入力して質問する
4.生成された回答を得られる

DALL-E

DALL-Eは画像生成AIで、入力したテキスト情報に従って画像を生成してくれます。たとえば「未来都市の風景」などと入力すると、近未来的な高層ビルの画像などを出力してくれます。また、画像のアレンジや修正、背景の編集などの機能も利用可能です。

ビジネスシーンでは、新規ビジネスのアイデア創出、Webコンテンツのための画像生成などに役立つでしょう。企業サイトを立ちあげる際に、手軽にWebデザインをしたいなどのニーズに応えてくれます。

無料版もありますが、有料版だとより高解像度な画像生成や画像のカスタマイズができ、頻繁に利用できるようになります。1画像あたりの価格は、DALL-E3の場合、HD画質1024×1024の解像度で0.08ドルです。

※2024年10月時点

DALL-Eのはじめ方・使い方

DALL-Eのはじめ方・使い方は、以下のとおりです。

1.【Bing Image Creatorの場合】「Image Creator for Microsoft Bing」のサイトにアクセスし、Microsoft アカウントにログイン

 【Bing Chatの場合】「Bing Chat」のサイトにアクセスし、Microsoft アカウントにログイン

2.生成したい画像のプロンプトを入力する
3.生成された画像を得られる

なお、ChatGPTの有料プラン「ChatGPT Plus」を登録している場合には、「DALL-E 3」を利用できます。

Whisper

Whisperは、音声データを入力すると文字起こしして、テキストデータに変換してくれるツールです。インターネット上に存在する膨大な音声データを学習済みのため、多様な音声データに対応しています。

ビジネスシーンでは、議事録や講演会の文字起こしなどに役立つでしょう。音声データを文字起こしするための人手が足らない、コストを削減したいなど企業の悩みの解消につながります。

有料版は、1分あたり0.006ドルで利用できます。
※2024年10月時点

Whisperのはじめ方・使い方

Whisperのはじめ方・使い方は、以下のとおりです。

1.Google Colaboratoryにアクセスして、Googleアカウントでログインする
2.Whisperをインストールする
3.音声データをWhisperに読み込ませる
4.文字起こししたテキストデータを得られる

OpenAI Codex

指示に従い、プログラミングコードを生成してくれるAIです。Python、JavaScript、Go、Perl、PHP、Ruby、Swift、TypeScript、SQL、Shellなど、幅広いプログラミング言語に対応しています。

プログラマー人材が不足している企業がOpenAI Codexを活用すれば、人材不足を解消できるでしょう。

CLIP

CLIPは、画像の内容を説明するキャプションを予測するAIツールです。画像とテキストという複数の種類のデータを組み合わせて処理を行えるため、マルチモーダルAIと呼ばれます。

たとえば、上記でご説明したDALL-Eにテキスト情報を与えて画像を生成する際に、テキストと画像の内容があっていない場合もあります。そこで、複数の画像をDALL-Eで生成した後、CLIPでテキスト情報と生成した画像の一致度を求め、そのなかでもっとも一致度が高い画像を選ぶという使い方も可能です。DALL-EとCLIPを組み合わせることで、より精度の高い結果を得られます。

ビジネスで、膨大な画像データを扱う必要がある場合などに役立つでしょう。

Sora

Soraは、プロンプトで指示を入力すると、最長1分間の高品質な動画を生成できる動画生成AIモデルです。たとえば「女性が海辺を歩く動画」と入力すると、指示した内容の自然な動画を得られます。

企業のPR動画やサイトに掲載する説明動画など、コストを抑えて作成したい場合などに役立つでしょう。

ビジネスにおいてOpenAIの技術を活用できる場面

OpenAIの技術をビジネスに活用すれば、さまざまなことを実現できます。ここでは、具体的に何ができるのかをご説明します。

文章の作成・要約

ビジネスの場では、文章の作成や要約が必要なケースが多いでしょう。たとえば、お客様への説明文書や報告書などを作成する、膨大な量の仕様書を理解する必要があるなどです。そのような場合に、OpenAIの技術を用いたAIサービスを活用すれば、文章の自動作成や要約などが可能です。

アイデア出し

若い世代をターゲットにした新商品を開発したい、新たな分野で新しいビジネスを創出したいなどの場合は、綿密な市場調査や新しいアイデアを出す必要があるでしょう。AI技術をうまく活用することで、ネット上の膨大な情報を収集・分析して市場調査を行う、そこから新しいアイデアを得るなどが可能です。

翻訳

海外の取引先や顧客などを相手にビジネスをする場合や、外国語の文献や資料が必要な場合などには、翻訳作業が必要不可欠です。複数の言語を扱える人材を確保すると膨大なコストがかかりますが、AI翻訳を活用すれば、翻訳のコストを抑えてビジネスを展開できます。

コーディング

上記でご紹介したOpenAI Codexを活用すれば、人間がコーティングしなくても、プロンプトを入力するだけでコードを生成することが可能です。エンジニア不足のIT企業にとって、AIによるコード生成ツールは非常に役立つでしょう。

画像・動画の制作

画像生成ツールのDALL-Eや、動画生成ツールのSoraを活用することで、画像や動画の制作が容易になります。Webコンテンツ制作や企業の紹介動画制作などにコストがかかりすぎていた場合は、上記のようなAIツールを活用することで、コストの削減につながるでしょう。

ロボット制御・自動運転

ロボットの制御や自動運転の分野でも、AIツールの活用が可能です。ショッピングモールの自動清掃ロボット、製造現場の自動制御が可能な製造ロボットなど、幅広い分野でAI技術の利用が広がっています。

OpenAIの今後について

近い将来、AIが人間の知性を上回る日がくるという説もあるほど、AIは目覚ましい進化を遂げつつあります。その反面、AIで生成された結果が必ずしも正しいとは限らず、事実とは異なる結果を返してくることもあります。

また、著作権、セキュリティ、倫理面の問題など、新しい課題も多いです。そのため、現時点ではAIが生成した内容を過信せず、人間の目でチェックする、ルール面の整備などが必要になるでしょう。

まとめ

ここでは、OpenAI社はどのような企業なのか、OpenAI社のAIサービスとビジネスでの活用場面などについて解説しました。OpenAI社が開発したAIツールは多種多様で、ビジネスの場面で活躍できることがわかっていただけたと思います。

OpenAIの技術を上手に活用するためには、AIツールに適切なプロンプトを入力する必要があるなど、AIに関する知識や技術、経験が必要です。ビジネスシーンでAIツールを上手に活用したい場合は、SHIFT のAIに関する豊富な専門知識をお役立てください。お客様のIT環境やご要望に沿ったご提案をさせていただきます。

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「業務を効率化したいがどんなツールを使えばよいのか…」「AIをビジネスに活かせる人材がそもそもいない」など、悩みを抱えている企業様も少なくありません。

AIを活用することで、いままで人間が対応していた業務をツールに任せられる、AIで新たなビジネスを創出できるなど、AIを活用するメリットは非常に大きいです。しかし、AIに関するノウハウがなければ、AIを導入しても効果を得られない、かえって現場が混乱するなどの問題が起きることもあるでしょう。

そこで、SHIFTのDXサービス開発をご活用いただくことで、お客様の課題を解決いたします。AIに関する豊富な知見や多種多様な業界ノウハウを活かし、お客様の業務やお悩みに対する最適なご提案をいたします。

これまでSHIFTのサービスを導入いただいた企業様は、3,000社以上です。その豊富な専門知識と経験を活かして、売れるサービスづくりの実現をサポートいたします。

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