DX推進においてUXに配慮して取り組む際に押さえておきたいモデルがあります。UXのかかわりを示すモデルとして、J. J. Garrett(ジェシー・ジェームズ・ギャレット)氏の唱えたUXの5階層モデル *2があります。DX推進でUXに配慮する場合、どの層に携わっているかを意識すると、自分がDX推進の何に貢献できるかも明確になります。
J. J. Garrett氏のUXの5階層モデルでは一番下の層で戦略としてビジネスやサービスなどの設定をします。2階層目はビジネスやサービスの要件を定義し、一般的に1・2階層目が企画・コンセプト作成として取り組むことが多いです。3階層目で構造化を定義し、4階層目では骨格として構造やレイアウトデザイン、構成に落とし込み、5階層目で具体的なビジュアル設計として実際に操作をおこなう画面を示します。3~5階層目は開発、特に設計フェーズとして扱われます。
DX推進プロジェクトにかかわった場合、現在はどの階層に着手しているのか、自分はどの階層に携わっているのか、他の階層はどうなっているのかを意識することで、自分自身の行動を俯瞰視できるので、ぜひ覚えておくことをお勧めします。
*1 DXエンジニアリング:「DXその現状と企業システムに求められるUI/UX戦略とは」2019年11月6日講演資料(南山大学 青山幹雄教授)より再定義
*2 J. J. Garrett(ジェシー・ジェームズ・ギャレット)氏の唱えたUXの5階層モデル