コラム

  • 2021.02.12
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【DXとUX 第2回】 UXの取り組み方

コロナ禍ではデジタルツールを、説明しなくても利用できるように配慮することが強く求められるようになりました。SHIFTへのご要望では、さらに「使いやすく」から「使いたくなる」ことを支援してほしいというご要望も伺うようになった昨今、本当のUXも求められるようになってきたことを実感しています。
今回は、「DXとUX」というテーマの第2回目として、「UXの取り組み方」をご紹介します。日ごろからUXに取り組んでいる私が、現場で体験し、感じたことを率直にお伝えできればと思います。開発現場でUXの取り組みに困っている方の、解決のヒントになれば幸いです。

DXが求めるUXの考え方

DXを積極的に推進する日本CTO協会が監修・編纂しているDX Criteria(DX基準)には、DXの重要なテーマのひとつとしてデザイン思考があります。デザイン思考は、「デザインとUXから事業価値を生み出すために必要な仮説設定能力や習慣、効率的に行うための組織についてチェックするもの」と定義されています。

DXCriteria5つのテーマよりの図

DX Criteria 5つのテーマより

なぜ、DXを効果的に進めるためにデザイン思考が必要となるのでしょうか?
それはDXの取り組みが単なるデジタル化ではなく、事業に大きな影響を与えるものとして取り組まれるからです。
また経済産業省のDXガイドラインに記されている「DX推進のための経営のあり方、仕組み」として、「DXにより実現すべきもの:スピーディーな変化への対応力」が必要なものとして記されています。この実現すべきものを利用者の視点で描くときに必要な考え方がデザイン思考であり、そのために必要となるキーワードがUXであると考えられます。

DXガイドラインの図

DXガイドライン(経済産業省ホームページより)

このようにDXを推進するためには技術だけではなく、UXを軸に据えたデザイン思考が必要になってきていることが、一般的にも認知されてきました。

エンジニアのUXへの取り組み方

システム開発に従事するエンジニアがUXに配慮して取り組んでいくにはどのようにすればよいのでしょうか?
自分はエンジニアとして社会人をスタートしました。その時、さまざまなプロジェクトに取り組み、悩んだことがあります。
「このタスクは何のためにやっているのだろう?」
見えるお客様(直接の契約者や利害関係者)しか見えないと、いったい何のための作業なのか見失うことが多々ありました。そのなかで必要なのが「利用者視点」となります。利用者視点を常に持ち続けることで、ぶれない取り組みが可能になります。このぶれない利用者視点こそがUXに一番重要となるマインドセットだと思います。システムを開発するあらゆるタスクが利用者のため、そのように考えていくとあらゆる取り組みが有効に動き出します。

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UXに正しく取り組むコツ

これまで記したようにDXにおいてデザイン思考で取り組むためには、UXに配慮して取り組むことが近道と言えます。UXはユーザー(狭義の利用者)に対して、どのような価値や喜びを提供できるのかをどんどん深堀りしていき、実現することです。実現するための取り組みがUXデザイン(UXD)であり、この時に必要となる考え方がデザイン思考とも考えられます。

プロジェクトで実現できない壁が発生したとき、どのように対応すべきか?
自分で考える、みんなで考える、上司に相談するなど考える方法はいろいろありますが、一度利用者視点に戻って実現できる方法を考えましょう。UXを正しく実現することで、利用者にとって最善な方法が見つかります。

もうひとつのコツは上流工程と下流工程、企画と開発などプロセスを分けすぎないことです。開発において設計された通りのものを作ればよいのではなく、関与する人間が利用者視点で考える仕組みができることで、仕様に書かれていない場合でも不具合を抑止できる効果もあります。改善もそれぞれの開発者が常に利用者を意識することで、最善の方法を見つけることが可能になります。

SHIFTでは、テスト設計者・実施者にも利用者視点で取り組むマインドセットを養うためのUXワークショップを実施しており、デザイン思考を現場で実践できるよう仕組み作りを行っております。SHIFTがエンジニア向けに実施しているUXワークショップはヒンシツ大学でも提供しており、社外の方も受講できるようになっています。

開発現場にデザイン思考を取り入れてみてはいかがでしょうか?

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閑話休題

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