株式会社セブン&アイ・ネットメディア様 導入事例 株式会社セブン&アイ・ネットメディア様 導入事例

システム開発プロジェクトを成功に導く
「属人化」しないPMOのためのガイドライン策定を支援

株式会社セブン&アイ・ネットメディア様 導入事例

  • 業種

    流通/EC/運輸​

  • 企業規模

    500名以下

  • サービス

    プロジェクト運営支援

属人化されたプロジェクト管理課題。
「誰でも」「ステップアップ」ができる開発プロジェクトを
円滑に運ぶ仕組み、組織運営を目指す。

SHIFTにご相談いただくきっかけとなった課題や経緯を教えてください。

山元様:

セブン&アイグループの開発プロジェクトは、数多くのベンダー、ステークホルダーが関与して進んでいます。そのなかで、それぞれのプロジェクトをとりまとめて進行、管理していくPMOやリーダーの役割は重要です。しかしながら、その役割ができる経験者は非常に限られており、管理方法も統一化されていないことで、属人化してしまっているのが現状です。

こうした、現場のメンバーそれぞれが「正しい」と思う方法でプロジェクトを推進、管理していることに大きな課題感をもっており、改善に向けてSHIFTさんにご相談させていただきました。

このままでは新しく入ってくる社員の育成やスキルアップもむずかしい。

少なくとも、いまのメンバーだけではなく、これから参画する「誰も」が、違和感なくプロジェクト進行できるためのドキュメントをつくりたい、という思いがありました。

当社のPMO人材を育成しながら確保し、プロジェクトを円滑に回していく、そこを組織として運用していく体制づくりがゴールです。その取り組みの第一歩として、まずは「明文化」、PMOのガイドライン策定に踏み切りました。

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(左)中木 孝 様/株式会社 セブン&アイ・ネットメディア 取締役 常務執行役員
(右)山元 響 様/株式会社 セブン&アイ・ネットメディア CRM・EC本部 システム企画部 シニアエキスパート

実際に、ガイドライン策定はどのように進めていかれたのでしょうか。

山元様:

まず、一般企業における標準的なプロジェクト推進に必要な要素をドキュメント化し、ガイドラインとして策定しました。プロジェクトの推進にも我々セブン&アイグループの企業文化やそれぞれに特性がありますので、これからまだカスタマイズが必要な段階です。

中木様:

SHIFTさんには実際のプロジェクトの中身を見て、立て直しもしていただいていますので、当社の組織や実態に合ったガイドラインへブラッシュアップさせていけると考えています。

SHIFTが支援を通じて知る企業文化や
特性を活かしたドキュメントづくり

今回、SHIFTを選定いただいたポイントはどこにありますか。

中木様:

今回のガイドライン策定にあたり、我々グループの特性や文化を取り込んでいきたいとなると、現場やプロジェクトに関わっている企業の方がスムーズです。

もともと、SHIFTさんはいまから4、5年前にテストのプロジェクトで参画いただいてからのお付き合いになります。テストチームの運営からテストを統括し、実務レベルで組織文化に触れていただいているところで、すでにメリットは大きかったと感じています。

山元様:

セブン&アイ・ネットメディアだけではなく、グループの内の他組織でも活躍いただいていますので、依頼のしやすさや、SHIFTさんのなかでの横連携による効果はあるのではないかと思っています。

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ガイドライン策定を進めるにあたり、実際にSHIFTに対してメリットや効果を感じられたところはございますか。

山元様:

例えば、一律にウォーターフォールといっても、そのやり方は企業や組織、プロジェクトによってさまざまだと考えています。

しかしながら、SHIFTさんがすでに当社プロジェクトの実態を把握しているので、こうした細かい説明が不要だったところは助かりました。我々の組織に対してヒアリングした内容を整理した提案など、主体的にドキュメント化に取り組んでいただけたところは、非常に大きかったです。

SIHFT松村:

まさにテストチームとは横連携して、何度も打ち合わせを行い、レビューもお願いしましたね。

ガイドラインに取り込みきれていない、我々のなかでまだピンときていない部分があったので、プロジェクトをどういう形で進めているのか聞いたり、いままで作成されたドキュメントを見せてもらったりしました。

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松村 佳幸/株式会社SHIFT サービス&テクノロジー本部 デジタルサービス統括部 コンサルティング部 コンサルティング3グループ

変化する課題感への対応に苦労して完成した成果物が、
新たな気づきや発見、社員教育へ

成果物ができるまでに新たな課題やご苦労はありましたか。

山元様:

松村さんと二人三脚で何ヶ月も一緒に進めてきたのですが、どうしても途中で「あれもほしい」「これもほしい」といった要求は出てきました。ただし、決められた納期や規模感の中で作成していかなければならないので「どのような取捨選択をすれば一番効果が得られるか」「今後に活きてくる要素はなにか」「今後、ブラッシュアップするにはどういう計画にしたらよいか」など、つねに相談させていただきながら進めてきましたね。つねに次々と課題感が出てきてかわってくる部分は、進め方のところで苦労しました。

その過程のなかで想定よりよかったことや、社内の反応などをお聞かせください。

山元様:

自分たちがわからなかったこと、知らなかったことを逆に教えていただき、勉強になりました。プロジェクトの進め方や課題、リスクのまとめ方など、プロジェクト推進で重要なポイント、基本が整理できたことで、いまだけではなく今後のプロジェクトにも活きてくるかなと思います。私自身のノウハウとしてだけではなく、それを伝えていけるドキュメント化できたことは大きいですね。

中木様:

数年前からのECサイトのプロジェクトをずっと進めているのですが、これまでは以前からのマネジメント、プロセスで管理されてきていることからドキュメントややり方が属人化され、なんとなく全員がうまく進めているつもりでした。

今回、そのプロジェクトを分解することになったのですが、それぞれが新しく立ち上がると、いざ進め方がわからない。プロジェクト推進のスキルが、みんなわかっているようでわからない。

課題管理できているか、リスク管理できているか、そもそもWBSをつくっているのか、など、基本が浸透できていなかったことに気づきました。

課題のあるプロジェクトPMOやPMのメンバーのスキル分析や教育もしていただいていますが、本人たちからも「非常に勉強になった」といった反響があり、ガイドラインだけではなく、副次的な効果も出てきていると実感しています。

経験者がぶつかった「なぜうまくいかないのだろう」の
壁に必要だった仕組みや教育課題

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中木様:

現行システムの機能改善であれば、これまでの仕組みで体制もプロセスも特に問題なくできていましたが、こうして新しいプロジェクトが立ち上がったことで課題が顕在化してきました。

「PMOや統制チームを呼んで進めているけど、なんでうまくいかないだろう」と、プロジェクト推進の基本や、課題に気づけたことは、このガイドラインを策定したよいタイミングだったと感じています。

山元様:

プロジェクトの基本が明文化というか、十分に整理されていたわけではないので、本人たちはいままでの自分の経験に基づいて試行錯誤するのですが、それが正解なのか、照合するものが何もない、属人化された知見です。

組織としてそこを解決する仕組みや教育、スキルの標準化ができていなかった部分が課題としてあらわになりました。

当初お話ししたゴールの通り、今後はプロジェクト推進を円滑に回していく、組織として運用していく体制づくりにこのガイドラインが貢献できるとよいと考えています。

これからのプロジェクトリーダーを育てる、
目指すキャリアの土壌にも使えるガイドラインと環境づくりへ

山元様:

今後もプロジェクト開発に多くのベンダーさんの支援は必要ですが、「自分がプロジェクトの主体者として、自分の意思に従って実行する」といった、PMやプロジェクトリーダーになる社員の意識や心構えは、さらに重要だと考えています。

当然、彼らもこれまでのいろいろな経験を通して得た知識はありますが、そうした暗黙知を一度外に出してあげて、このガイドラインで知識体系を改めて意識してもらうことで、もっとプロジェクトは円滑に回るでしょうし、若手が育っていくための土壌にもなると思っています。

プロジェクトマネジメントに経験はもちろん必要ですが、知識も重要です。

はじめてプロジェクトをやらせてみるにしても、本人を助ける武器をもたせたいんですよね。その一つが知識だと思っています。

知識をどうインプットしていけるかを、このガイドラインを中心に考えて進めていきたいです。

このガイドラインは円滑なプロジェクト推進だけではなく、こうした教育や組織運営など、さまざまなところにつかっていけるものができたと思います。ブラッシュアップもそうですが、これをどう調理していくかは次の段階です。

SHIFT松村:

ドキュメントはプロジェクトでつかいながらブラッシュアップしていけばいいと思いますが、教育は課題ですね。

最初にプロジェクトに入る際の役割と、そこに必要なスキルや知識、ポイントを抑えておいて、あとはどんどん経験を積むことだと思います。コミュニケーションの取り方や課題の深堀りの方法、リスク対策の勘所などは、文章化できる知識ではなく、経験を通して学んだり、経験者が教えていける分野です。知識と経験をつかいわけながら進めていくのがいいのかなと思います。

同じ失敗を繰り返さないために、
これからの中核を担うPMOを育て、グループ全体の成功を支援

今後のSHIFTへの期待値やご要望などお聞かせください。

山元様:

SHIFTさんは当社だけではなく、グループ全体でさまざまなプロジェクトへ横断的に支援いただいているところが強みになっていると感じています。 私のご相談は、主にグループ間で横連携が必要なプロジェクトが多いのですが、そこを補ってくれるなど、セブン&アイ・ホールディングス内での情報をSHIFTさん全体で連携しながら、トータルでグループに貢献いただいてくれるところは非常に大きいです。

グループ間で、テストだけではない他のプロジェクトの推進や全体的な品質向上のための統制、開発、そして今回の教育まで、組織の支援には今後も期待させていただております。我々もSHIFTさんを通して、セブン&アイ・ホールディングスへの貢献にも繋がりますので、SHIFTさんとはお互いにWin-Winの関係を目指していければと考えています。

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中木様:

気がつけば、SHIFTさんにはテストだけではなく、セブン&アイグループのなかのさまざまな領域で支援いただいていますね。

当社の要求にあった人材を多く出していける動員力、供給力がすばらしいと思うのと同時に、口コミによる支援先部門の拡がりもあるのかなと。

当社も他にもれず、人材不足は課題です。ホールディングス全体を通してプロジェクトを推進、リードする人間がまだまだ少ない。

グループのシステムもどんどん繋がってプロジェクトが複雑化し、現場の経験者だけでは対応できないケースも増えてきています。同じような失敗を繰り返さないためにも、これからのセブン&アイグループ全体の開発プロジェクトの中核を担い、リードする社員を、ガイドラインを活用して育成するとともに、知見をグループ全体に適用、活用していきたいと思います。

※掲載内容は2022年3月時のものです。

  • インタビューにご協力いただいた企業様
  • 社名

    株式会社セブン&アイ・ネットメディア様 導入事例

  • URL

    https://www.7andinm.co.jp/

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