富士フイルムメディカルITソリューションズ株式会社様 導入事例 富士フイルムメディカルITソリューションズ株式会社様 導入事例

さらなる品質向上のために開発・テスト体制を変革
多角的に施策を展開し、全製品の品質向上につなげる

富士フイルムメディカルITソリューションズ株式会社様 導入事例

  • 業種

    情報/通信/メディア​

  • 企業規模

    500名以下

  • サービス

    テスト計画

    テスト設計

    テスト実行

    テストBPO

    開発・テストプロセス標準化

    テスト自動化支援

リソースの柔軟性やテスト標準化などの課題を解決する
組織の変革を計画。

SHIFTのサービスを導入するに至った課題と経緯を教えてください。

北川様:

当社では製品ごとに事業部を設け、それぞれに開発体制を構築していたのですが、2020年6月から組織の見直しがはじまり、別々だった開発部門を統合して開発本部を立ち上げ体制を一元化することになりました。

 

開発体制の見直しに際して、まず行ったのが統合前の状況の分析です。ソフトウェア開発のプロセスはISO9001を取得していることもあり、製品ごとに同じようなステップを設定していたのに対して、テストには3つの課題があることがわかりました。

 

1つ目は、製品ごとに専任のテスト担当者を配置していたことによる課題です。専任を置くことが属人化につながり、人によってテストの品質にばらつきを生んでしまっていました。開発部に配属された人間がテストも実行したり、繁忙期に工数が足りない、閑散期に手が空いてしまうなど、時期による作業の負荷変動に対して、柔軟な対応ができないという状況でした。
結果的に、テスト担当者にかかるコストが大きくなるということにもつながっていました。

 

2つ目は、製品間で統一されたテストの観点や管理手法がなかったことによる課題です。当社では、品質保証部が品質保証のプロセスを担っています。しかし、品質保証部が確認する手前の段階で、品質を強化するための取り組みに決まった手法がなく、そのため、テストの粒度やエビデンスに関して製品ごとにばらつきがみられていました。

 

3つ目は、新しい取り組みをはじめるための工数が不足するといった課題です。非機能テストやテスト自動化を推進するための工数が確保できないという状況でした。工数が不足する部分についても投資はしていきたいと考える一方で、テスト自動化などによって得られる効果を事前に可視化できないことが、未着手の部分への工数確保に踏み切れなかった理由の一つでもあります。

 

これらの課題を解決し製品の品質をより高めていくことを目的に、全製品のテストの体制も含めた組織の見直しをするに至りました。しかし、テストについては全体にわたる大規模な変革を自社だけで進めることが困難なため、テスト専門の企業に支援していただくことを視野に調査や検討をはじめたわけです。
そのときに、グループ会社の富士フイルムメディカルが「テストのアウトソーシング実績がある会社」として紹介してくれたのがきっかけで、SHIFTさんにテスト業務を相談することになりました。

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北川 雅巳 様/富士フイルムメディカルITソリューションズ株式会社 執行役員 開発本部 副本部長

現状分析から対策を策定。
全製品の品質向上につなげるテストの体制を構築。

全製品におけるテストの体制づくりはどこから着手されたのでしょうか。

北川様:

まず、SHIFTさんには2020年10月にテスト業務の管理者2名に入っていただき、テストの体制づくりの検討からはじめてもらいました。

 

その際に、当社からの要望は、主に次の3点です。まず、「テスト工数がいまより増えないようにすること。弊社の製品をよく理解し、ゆくゆくはテストメンバーの適正化をしていってほしい」ということ。次に、「テスト自動化など、これまでの他社の支援によるSHIFTさんの知見を活かして、さまざまな角度から効率化の施策を提案してほしい」ということ。そして、「テストの計画や実行だけではなく、マニュアルや仕様書の作成といった当社の作業についても、効率化できるように支援してほしい」ということです。

 

これらの要望を念頭に、まずは現状の理解を進めてもらった結果として、テスト体制の重複、テストのドキュメントの品質や粒度、テストケースにばらつきがあることが指摘事項としてあがりました。そのほか、製品によっては、作業内容が外注による受入試験に特化していて、プログラム作成以外の開発プロセスの経験が不足している社員が見受けられることも課題として抽出していただきました。

 

そして、どのようなポイントをおさえて課題を解決していくか、具体的にどのような対策に落とし込んでいくかといったことまで整理していただき、テスト体制の一元化に向けたプロジェクトがスタートしました。

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その後の新体制づくりはどのように進められているのでしょうか。

北川様:

SHIFTさんに提案いただいた品質向上のロードマップに沿ってテストの新体制づくりを進めています。最初に入っていただいた2名のテスト業務の管理者による指摘事項を受け、5つのステップにわけて体制づくりに取り組んでいます。
今回はそのなかの4つの取り組みについてお話しします。

 

 

1つ目は、テスト設計です。まず、各製品のテストの書式を統一しようとしています。SHIFTさんには、テストの網羅性を可視化したり、テストケースの見直しを行ったりしていただいています。これまで当社で想定できていなかったテストケースを出していただいたりもしていますね。
今後はエビデンスの統一化も進めていこうとしています。

 

2つ目は、テスト実施の業務です。これまで当社が行っていた活動を分析してもらい、設計書や仕様書などのドキュメントに不足があることを指摘してもらいました。これにより、テストの際の確認作業や問い合わせが多く、手戻りが発生し、余分な工数がかかっていることもわかりました。このような効率の向上、改善に取り組んでいく予定です。

 

3つ目は、分業の推進です。テストに関して余分な工数を削減する取り組みとして、これまでプロジェクト・マネージャーが対応していたテストの管理業務をSHIFTさんに担っていただこうとしています。まだ計画の段階ではありますが、SHIFTさんにPMOを構築してもらい、プロジェクト管理を担っていただくように進めていく予定です。

 

最後は、テストの自動化です。当初の要望にもありましたが、いまは3つの製品について進めていただいています。当社が実施しているリグレッションテストのなかから、トライアルとして6パターンのテストの自動化設計と実行をしてもらいました。
その結果、自動化が十分にできるという評価がでていますので、この知見を活かしながらほかの製品でも自動化を拡張していく予定です。

 

SHIFTさんの支援業務範囲は2名体制からはじまり、現在は、進行中のものもありますが、全製品のテストの設計と実行などを一通り担っていただいています。今後も、より業務の効率化や品質の向上につながるような施策をSHIFTさんの支援を受けながら展開していきたいところです。

テスト体制のスリム化と、自動化による効率化も実現。

導入の成果を感じていることはありますか?

北川様:

テスト設計や実行へのテコ入れなどによって、効率の悪かった業務が可視化され、改善されているほか、体制面にも成果を感じています。

 

工数の削減課題において、以前は13~14人月で取り組んでいた全製品のテストに対し、11人体制の提案をいただいたことは感謝すべき成果だと思っています。これは、経営への報告としてもわかりやすいコスト削減の一例になりました。
SHIFTさんには、定例会でも定量的な成果報告をしていただいていますが、効率化が可視化されていることで把握しやすく、経営層への説明に非常に役に立っています。

 

また、これまで取り組めなかったテスト自動化ができるようになったことも非常に大きな成果の一つです。3製品のテスト自動化を導入できただけではなく、自動化で工数が削減されたことにより、製品のメジャーバージョンアップでしか行えなかったリグレッションテストを、マイナーバージョンアップでも実施できるようになりました。今後も自動化は促進していきたいと考えています。

 

あと、余談ですが、テスト工程を担っていただけることそのものにありがたさを感じているといった若手エンジニアの声も耳にしますね。

新たな取り組みでさらなる効率化を図り、
高品質の製品を市場に届ける。

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今後の取り組みについて教えてください。

北川様:

まず、現在ばらばらになっているテストのエビデンス管理を目的に、CATの導入を検討しています。これはSHIFTさんからの受け売りになるのですが、テストケースのフォーマットや品質の統一化、テスト管理や品質管理部門への報告資料作成の工数削減などを期待しています。
そのほかに、不具合の多いテスト観点などを製品ごとに傾向分析したり、分析の結果をもとに改善案を検討したり、といったこともCATの導入で受けられる恩恵だと考えています。

 

ほかには、SHIFTさんから提案いただいているPMOの導入による業務の可視化を進めていく予定です。

マネージャー層の業務負荷の軽減も目的としてありますが、属人化し分担できなくなっている業務を可視化、整理し、それぞれの担当が担うべき業務に専念できるような効率化が図れたらと考えています。

 

仕様書やマニュアルの整備など、品質向上に向けた多角的な施策もさらに展開していきたいので、SHIFTさんには今後ともあらゆる角度から提案をいただければと思います。今後は、すべての開発プロセスの見直しをしながら、全体的な効率化、製品品質の向上につなげていきたいですね。

最後にSHIFTに期待していることなどをお聞かせいただけますか。

北川様:

開発プロセスにおいて、テストという工程はとても重要なものだと認識しています。しかし、開発者は何かといえばソフトウェアをつくりたがるものです。そのため、テストについての知見はなかなか蓄積していかないという問題があります。この点については、当社も例外ではありませんでした。

 

そのような状態で、テスト体制の一元化を図ることにむずかしさも感じていましたし、ましてアウトソースするなど、費用に対する定量的な担保があるのかといった懸念もあり、非常に勇気のいる決断でした。でも、SHIFTさんの支援で結果的にはこれまでお話ししたような恩恵が受けられています。

 

昨今、市場からソフトウェアの品質は厳しい目で見られています。そのようななかで、テストの専門性の高いSHIFTさんに業務を支援いただいていることは、当社の製品全体の品質を向上させることに、非常に有益だったと考えています。さまざまな分野で培っている知見をもとに、今後とも当社の課題に沿った質の高い提案をしていただきたいと思います。

  • インタビューにご協力いただいた企業様
  • 社名

    富士フイルムメディカルITソリューションズ株式会社様 導入事例

  • URL

    https://www.fujifilm.com/fmi/ja

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