Unipos株式会社様
(旧Fringe81株式会社様) 導入事例
属人化した業務を因数分解
オペレーションの“型”を
つくり、SHIFT初の広告運用
までご支援を拡大。
Summary
クライアントグロース、メディアグロース、SaaSの3つの事業を軸にさまざまなサービス・プロダクトを展開するFringe81株式会社様。SHIFTはご支援領域を広げ、Fringe81様が営業活動に集中できる環境づくりに貢献を目指しております。※掲載内容は2020年10月取材時のものです。
2016年からご支援をスタート。
きっかけはSHIFTのテストの評判から。
テストのアウトソーシングをご検討いただいた経緯を教えてください
もともと弊社で運営しているタグマネジメントシステムというものがあるんですが、そのシステムツールの導入後に、Webサイトが正常に動くかテストする必要があってSHIFTさんにご相談した、という経緯があります。
時期でいうと、2016年6月頃ですね。
当時の責任者が、SHIFTさんをすでに知っていたのでお願いしてみよう、という流れでした。
もう少し詳しく言うと、もともとテスト業務は派遣さんにお願いしていました。ただ、派遣さんを個別に雇っていたので、入っていただくたびに初期のレクチャーが必要だったり、その一方で、途中で抜けてしまう人がいたりしました。あとは、もともとのWebシステムに関する知識が派遣さんによってバラバラだったりしたので、人に合わせた教育をしなくてはならない、という点が悩みの一つとしてあったんです。
そこで、当時の責任者が人づてに聞いたSHIFTさんの評判を聞いて、SHIFTさんのサービス導入にいたりました。
テストと言えばSHIFTとしてご認識いただけて、嬉しいかぎりです!
自社のタグマネジメントシステムのテストから ご支援がスタート。
ご支援が始まった当初はどのようなご提案内容でしたか?
まずは、スクリプトタグを埋め込んで、Webサイトが正常に動くかどうかのテストを、段階的にご提案させていただきました。どこまでできるか具体的に詰めながらやらせていただいたのが最初のご提案ですね。
もともといらっしゃる派遣の方々のところに、SHIFTが2、3名入らせていただく形でスタートしましたね。
そうですね。タグテストの人数は(内容的に)今も変わらず2、3名でお任せして安定していて、状況によって1、2名増員していただいていますね。
ご依頼くださる際は、いつも作業単位ではなく、「こういうことがしたい」という目的や背景も共有していただけるので、そこに沿ったやり取りができたうえで作業できています。第三者視点からご提案できることもありますし、大変ありがたいです、
SHIFTが“型”を作り、テストの脱・属人化を実現。
テストの依頼先をSHIFTにしていただいたことで何が変わりましたか?
いちばん大きな変化としては、テスト依頼から不具合の修正、報告までのプロセスをゼロから全部作ってもらえて、テストのプロセス標準化に向けた“型“をつくってもらったところですね。
結果的に2017年にはSHIFTさんにテストをすべてお任せすることになったんですが、教育コストだったり人によって作業品質がバラつくことをかなり防げていると思います。
未経験領域でも因数分解して“型“をつくれば新人の立ち上がりもスピーディに。
テストご支援の2年後に、広告運用支援を追加でご発注いただいております。
2018年の8月頃ですね。広告運用のご支援はSHIFTとしては初めてでした。
そうですね、テストまわりが安定してきたので、「SHIFTさんならお任せできるかもしれない」と思って、広告運用のオペレーションも追加でお願いしてみることにしました。
ありがとうございます!
当時は、SHIFTで広告運用をおまかせいただいたケースがなかったので、知見やルールもない状況でしたが、もともと何かを標準化したり、可視化して運用することを得意としているので、そこのノウハウはいかせるのではないかと思いました。
広告運用につきましては、ご支援をはじめさせていただく最初の段階で、Fringe81様のオペレーションにおける課題を上田様にお話いただいたときに、解決手段として、何かお力になれるのではないかと感じていました。
広告運用では、どのように貢献できていますか?
はじめは、今(広告運用オペレーションを)やっている人の頭の中から作業を引っ張りだして分解しなくてはいけない、そしてフェージング化したい。というこちら側のイメージがあって、ご相談させていただいたんです。ここは、0からキャッチアップいただいたので想像以上に大変だったと思うんですが、結果的に今では(テストと同じく)標準化できていますし。初期と比べると新しいメンバーが入った時の立ち上がりのスピードが格段に上がっていますね!そういうところで、やっぱりSHIFTさんが効率のいい業務のオペレーションの“型”を作ってくれたのは大きいですね。
そうおっしゃっていただけて嬉しいです!
SHIFTに任せたらマネジメントコストが実質0円になり、営業活動に注力できる環境に。
SHIFTに切り替えてられてから、費用対効果についていかがでしょうか。
派遣さんひとり当たりの単価と単純に比較すると、費用は上がりました。けれど、これまで派遣さんの採用から初期の教育、恒常的なマネジメントまですべて自分たちでやっていたので、そこの部分だけで言っても、テストも広告運用も、マネジメントコストが実質ゼロ円になったと言えますね。
当初は上田さんも営業活動以外でのオペレーションにパワーを割かれていましたね。
そうですね。タグシステムのテストだけに限らず、広告運用のオペレーション業務にも言えることですが、以前は派遣さんと契約社員の方で業務をまわしていただいていて、モチベーションが安定しなかったり、それぞれのスキルの得意不得意にばらつきがあったりして。私の部下がそこに個別のマネジメントコストをとられていたので、営業活動つまり、数字を増やすために集中できる環境をつくってあげないといけない、という課題がありました。
そこの部分をSHIFTさんに入っていただいて、大体お任せできているのは広告運用オペレーションに関して言えば一番大きいメリットですね。
営業活動に専念していただける環境づくりに貢献できているようでしたら、嬉しいです!
見た目だけではわからないバグを検知できるように。自社ツールの性能向上に貢献。
SHIFTのご支援が入ったことで品質に対する意識の変化はございますか?
そうですね。最近では、テスト実行を広告運用の側面でもお願いすることが増えてきたんですが、それまでは自社でスクリプトタグの設置をして、自社でテストをしていましたが、今お願いしているテストのレベルと比較するとかなり違いがあるな、とは感じますね。
自社ツールに対する品質という意味では、自社ツールはあくまでスクリプトタグを設置する、いわば条件に沿って動くことを保証するだけのものなので、SHIFTさんには(スクリプトタグを埋め込んだ)Webサイトがどんな動きをするのか?という部分のテストをお願いしています。結果として、見た目だけでは見つけられない問題=バグを早期に検知していただきやすくなったと思います。
次のステップは自動化に期待。再現性の高さをいかして他部署への拡大ご支援のチャンスも。
今後、SHIFTにご期待いただいていることがあればぜひ教えてください。
そうですね。もともと属人化していたテストも広告運用オペレーションの部分も、“型化”してもらったことで品質もオペレーションも安定したので、今後は自動化という方向性もひとつあるだろうなと。
あと今、お願いしている領域は私の部署のみですが、ほかの部署でも領域を広げてご支援いただけるんじゃないかと思います。
広告業界で言うと、われわれのような中小の広告代理店の領域では、大きなオペレーションセンターを抱えることは難しいですけど、SHIFTさんはその領域において、最適化したオペレーションパッケージを提案していけるんじゃないかと思います。
と言うのも、SHIFTさんが対象とされているテスト以外にも、世の中にはテストを必要とするサービスがたくさんあると思うんです。今回、広告運用オペレーションというまったく新しい案件を、なかば無理を言ってお願いしてしまったわけなんですが、実際にやってくださったという実績がありますし、再現性はあるんじゃないかと思いますね。
そうおっしゃっていただけてありがたいです!未経験の領域であっても、まずはヒアリングから入って、お客様の頭の中にある課題やゴールをインプットさせていただく、という行為は慣れていますので、今回、朝倉がそこで実績をつくらせていただけたと思います。
SHIFTで「広告検定」を作ってテスト以外のキャリアをつくれるかもしれない。
今回のご支援で、SHIFTノウハウの応用の幅を広げていただきました。
たとえば(ソフトウェアテストや広告運用オペレーション以外にも)、絶対にやらなくてはいけないけれどモチベーション維持や同じ品質を保ち続けることが困難な、地道な作業もあるわけですよね。そこを誰でも同じ品質で実施できて、かつキャリアにつながるような“型”を構築できたら応用の幅は広がるんじゃないかと思います。
上田さんから広告運用についてたくさんインプットしていただいたおかげで、私たちにもできるんだな、という感触を確実に掴みつつあります。
現状としては、広告運用の業務未経験でテストだけずっとやってきたメンバーがほとんどなので、これを期に「広告検定」というものをSHIFTでつくってはどうかと考えているんです。
例えば、用語集から始まって業界知識を覚えて、Javaスクリプトを覚えて・・・というような教育をやって、検定に受かったら広告運用案件にアサインできます、というイメージで。案件管理者については、テストも広告運用も基本的にマネジメントという部分では共通していますので、将来のキャリアもつくっていけると考えています。
テストと同じく、作業者からオペレーター、業務設計者、そして管理者というようなステップアップをふむことができますね。
それはいいですね。単純にその業務を型化するというところも、SHIFTさんの強みだと思いますけど、キャリア設計をして、どのフェーズにおいても同じ品質とモチベーションで立ち回りを保ちながらキャリアアップしていけるところが特徴ですよね。
テストから始まって、広告運用にご支援を拡大させていただき、さらに今回のインタビューを通じて今後の可能性まで示唆していただいて、本当にありがとうございます。
ひきつづき、御社の変化にあわせたご支援させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
※掲載内容は2020年10月取材時のものです。
Unipos株式会社様(旧Fringe81株式会社様)