Sansan株式会社様 導入事例 Sansan株式会社様 導入事例

急速な成長を続ける「Eight」を品質面からサポート。
「これからも開発のスタート時点から、SHIFTの“QA視点”が欲しい」

Sansan株式会社様 導入事例

  • 業種

    情報/通信/メディア​

  • 企業規模

    501~1,000名以下

  • サービス

    テスト計画

    テスト設計

    テスト実行

    テストBPO

質もスピードも落とせない急成長期において、
テストのナレッジが必要だった

Eight事業部様のQAチームはいつ頃からあったのでしょうか?

木下様:

立ち上げをしたのはもう5年前になるんですが、2015年ですね。当時の開発グループの統括をしている開発陣のリーダーと、私の2人ではじめました。そこからしばらくは、ほぼ2人体制が続いている状態でした。

 

その当時は、「Eight」の規模感がまだまだ小さい時期で、個人向けにサービス提供をしていて、3年前あたりから企業向けのサービスや海外展開をしはじめて、サービスの多角化を進めていたんです。

 

いろんな施策が同時期にポンポンと出てくるような時期だったのですが、どうしてもスピード感も質も落としたくないなかで、よりパラレルに走っても品質を担保できるような形として、QAチームを作ることになり、SHIFTさんにご協力をいただいたという流れです。

内製化せずアウトソースされた、当時のQAチームの状況を教えてください。

木下様:

QAというポジションを専門にやっているのが私だけという状況で、そこから内製化しようとすると、たとえば新しい方を雇って、そこから立ち上げる方法もあるし、既存のエンジニアのメンバーをQAに連れてくる、という案もあると思うんです。でも、それによって開発のどこかでスピードに少しブレーキがかかってしまう。そうしたなかでは、やっぱりQAを専門にやっている方に入っていただいた方が、開発スピードは落とさずにいけるだろうと考えました。

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(左)木下 直也 様/Sansan株式会社Eight事業部、(右)長 幸次郎 様/Sansan株式会社Eight事業部プロダクトマネージャー

長様:

もともとQAのナレッジをあまり持っていなかったというのもありますね。アジャイルで開発していくなかで、事業モデル的にもスピード感も求められますし、そこに対してテスト工程を、いかにスピード落とさずにやるかっていうナレッジを用意してなかった、という背景があります。

 

あとは手法的な話もそうですし、組織体制としてパラレルに複数のドメインに広げていくなかで、いかにQAという要領を当てはめていくかというナレッジもなかったので、(アウトソースという)選択をした背景も当然ありました。

そのような背景でお選びいただけて嬉しいです。SHIFTはいつからご存知でしたか?

長様:

私はもともと「QAを専門でやっている会社ないかな?」と探していて、SHIFTさんを知ったんですが、実は、SHIFTさんにお願いするというお話はまた別としてあったんです。当時の開発リーダーがSHIFTさんとお会いする機会があって、コンタクトをとった際に「お願いしてみよう」という流れになり、今に至るというような感じですね。

三上:

たしかに、弊社の経営陣も「Sansan」が立ち上がったときにコミュニケーションさせていただいたという話は伺っております。大変ありがたいご縁です!

木下様:

当初、SHIFTさんにはテスト実行専任として、お1人に入っていただいて、その2、3ヶ月後には実行だけでなく、テストプロセスの構築などもお任せしたくて、さらに2人に入っていただきました。

三上:

テスト実行者の増員ではなく、早い段階でテスト実行プラスαのオーダーをいただけて嬉しかったです。

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内製力が高いイメージがあります。QAのアウトソースに不安はありませんでしたか?

木下様:

そうですね。今までは私が「Eight」というサービスを理解したうえでテスト業務をしていたんですが、(SHIFTを導入して)どれぐらい成果が出るんだろうというところは、現場にはあったかもしれないですね。ただ、入っていただいた結果、とくに心配ありませんでした。

膨大な工数を要したアプリ全体のメジャーバージョンアップにおいて、各種テストで貢献。

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1年半ほど前に「Eight」全体の大きなバージョンアップがあったそうですね。

木下様:

2018年の12月ですね。プロジェクト自体は、それまであったアプリ上のUIとUXを向上させるために、ほぼ全て刷新するというものでした。そのほかに、たとえば撮影体験の向上だったりとか、あとは追加で機能付けていったり、アプリ全体的に関わるようなプロジェクトだったので、すべての範囲においてレグレッションテストを回さなくてはいけないものでした。

 

あと、「Eight」は名刺の管理だけじゃなくて、そこからのメッセージの発信だったり、フィードに投稿するようなSNSの文脈もあったりと、いろいろなドメインがあるので、それぞれの単体テストも結合テストもやって、その上でリレーションテストもやって・・・全体的な工程も量も膨大だったんです。そこでSHIFTさんに一番ご活躍いただいたのは、テスト実行の部分ですね。通常の体制に加えて、3名のテスト実行者と1名の実行リーダーの体制でご対応いただきました。

 

SHIFTさんに入っていただいたことで、テストがブロックになって、スケジュールに影響してしまうということはほぼなく、iOS版のリリースも無事にできたところがありますね。あの時期も、会社全体が転換期で変化もスピード感もありましたね。

首藤:

なつかしいですね。とても貴重な経験をさせていただきました。

「これくらいテストがありそう」をすぐに相談できる関係が
スムーズに進行できるカギ。

もともと御社ではスケジュールの引き直しは少ないのでしょうか?

木下様:

多少はありますね。でも、最初のスケジュールを引いたときに、「このリリースならどれぐらいテストあって、どれぐらい人必要そうだ」という話をした段階で、SHIFTさんには相談させていただいているんです。そこからは本当にすぐにアサインしていただいています。

首藤:

十分なインプットの時間をいただけたと思っています。

早期にご相談いただけるのは有難いですね。定期的な打ち合わせがあるのですか?

木下様:

SHIFTさんに入っていただいた当時から今もずっと、SHIFTさんのメンバーはみなさん普通にチームに溶け込んで、活発にコミュニケ―ション取ってくれる方が多いんですよ。そのおかげで、こちら側があまり意識しなくても自然に相談できていますね。なので当時も、「これぐらいテストありそうなんだけど、どうしよう」みたいな感じで雑談ベースからご相談していましたね。

SHIFTのQAチームも意見交換の場に参加できているのですね。

木下様:

そうですね。うちには要件を定義するフェーズだったり、あとは開発に入る手前の、仕様を決めていく段階だったり、あらゆるフェーズで開発者とプロダクトオーナーとデザイナーが集まる会議があるんですけど、SHIFTさんのQAメンバーにはそこにも入ってもらっています。テストのフェーズだけではなくて、品質の部分はもちろん、それ以外にもUXだったり、何か気になることがあれば、もうどんどん言ってほしい!というのを伝えています。わりと今いるメンバーさんにはそうしていただけていると思います。

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長様:

QA担当というより、1メンバーとしていろいろな点に気づいて発信して、貢献いただいていると思います。

三上:

あ~嬉しいですね!

首藤:

はい!

自社の中にQAノウハウが蓄積されてゆく。

SHIFTのQAチームを導入してどのような効果がありましたか?

木下様:

SHIFTさんがもともと持っていた仕様を参考に、こちらでもバグの影響のレベル付けをするようになったので、バグのレベルに合わせた効率の方法を話したり、振り返りができるようになりましたね。まだまだこれから、というところではありますが、以前に比べればノウハウが溜まってきているとは思います。

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ご満足いただいているのはどのような点でしょうか?さらなるご期待は?

長様:

満足という部分でいうと、影響度や欠点値というもので測っていくところですね。そのあたりをQAの数値として取れるようになったので、よかったなと思います。

 

さらにもう一歩踏み込んでいくと、たとえばそれが「どれぐらいの速度で修正されていったか」だったり、あとは「テストに時間がかかっている要因」を突き詰められたらより良いですね。

 

「バグを防ぐ」にプラスして、「どうやったらバグが埋め込まれないようにしていくか」というところに、今は頭を切り替えていってるところでもあるので。

 

あとは、テストに時間をかけず、かつ品質は保てる、むしろ上がっている、という状態にするにはどうしたらいいか。そこに踏み込める材料がもっと手に入れられると良いなと、思っていますね。

三上:

まだまだ活躍できる余地がありそうでありがたいです!参画させていた当初は、テスト実行者としてバグを見つけるところまでだったんですが、今は次のステップに進みはじめていますね。

 

今は、「バグの予防」のためのアプローチのひとつとして、3ヶ月に1度の不具合の数値化や影響度を洗い出しています。それをもとに、どうアプローチするか、という動きになりつつありますね。おそらくそのやり方もまだ、やり方のひとつにしかすぎないと思いますので、是非一緒に作っていきたいなと思っています。

SHIFTだからこそ見つけられたバグや観点などはございますか?

木下様:

そうですね。たとえば、SHIFTさんと弊社のAndroid開発エンジニアと共同で運用したんですが、今うちの取り組みのひとつとして不定期に「B1グランプリ」というものを実施しています。

 

1時間か1時間半というタイムボックスを決めておいて、そのなかで6、7人が集まって、ひたすらバグを探し続けるっていうものです。「1番多く見つけられた人が優勝!」っていうことをやっていて、そこで見つけられたバグは開発のバックログに入っていく、という取り組みをしています。

 

実はこれを開発メンバーにやってもらうことも多いので、この機会に開発メンバー側が「ああ、こういう視点があったんだ」という気づきを得られているので、すごい効果があったなと感じます。

首藤:

そうですね、これは開発の方を巻き込めたというのが大きかったと思います。

三上:

あとは、こうした部分は文化醸成にもなり得るのかな、と思っています。もちろんバグを出すという枠組みでいくと、極端に言うとQAが出しても開発が出しても同じとは言いながらも、開発側が「開発者」という立場をいちど離れて、「ゲーム」という枠組みだからやれたのかな、と思うんです。

 

1デバッガー、1ユーザーとして入れる枠が作られたことで、実際にバグを取った時の記憶をもって開発に戻ると、品質の考え方はきっと全然違うだろうと思っています。単純に、完全な切り分けじゃなくて、文化醸成を目的とした枠組みで考えると、とても良い取組みだと思いますね。

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(左)野澤 知子/株式会社SHIFT 広報グループ、(中)三上 貴由/株式会社SHIFT コアテクノロジー第2ビジネスユニット ビジネスユニット長、(右)首藤 義景/株式会社SHIFT コアテクノロジー第2ビジネスユニット

「Eight」のグローバル対応では、
海外機能に知見のあるSHIFTメンバーが貢献

「Eight」のグローバル対応の際、どの部分で関わらせていただけましたか?

長様:

2017年の9月にはリリースされていたんですが、SHIFTさんには12月頃から入っていただきました。ちょうど、うちとして最もグローバル対応もBtoBサービスも加速していきたい時期だったので、SHIFTさんのメンバーを増やしていただいたんですよね。グローバル対応については、結構大変でしたね。突いても突いても疑問が出てくるんですよ。

木下様:

そうでしたね。言語の対応に加えて、海外向けに提供する機能か否かなど機能提供の切り分けの仕様が存在していて、そこの整理などをやってましたね。

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長様:

英語圏だと複数形の取扱いとか、あと名刺項目の序列なんかもあって、いろいろなディテールの仕様の切り分けが結構ありましたね。こういったプロジェクトだったんですが、おそらくご参画いただいた当初というよりは、時間の経過とともにとても力をお借りした部分があったと思っています。

 

SHIFTさんチームのうちの2名にお任せしていたんですが、その2名がずっと海外向けのチームに居たので、例えば「新しい機能を作るときに、ここは今、設定上日本だとこうで、言語がこうで、国が違うとどうなるのか」という、リアルな知見をすごく持ってらっしゃるんですよ。で、そこで大活躍!っていう(笑)

三上:

良かったです!(笑)うちとしても、きちんと仕様を理解した上でテスト設計を起こすという、これまでの業務で身につけたものが、ほかでも活かせたという嬉しい事例ですね。

首藤:

考えるときもそうですし、テスト設計していくなかで、毎回レビューをして、仕様を反復してインプットされていくので、その分の知見も上がっていったんじゃないかと思っています。

三上:

あとは、ネットワークの環境がどうしても悪い地域があるので、そのときにスペックの低い端末だったらどうなるか、例えば非機能的なところだった・・・そういった部分も、少し知見としてはあったのかなと思います。

重要視するのはスピードを保ちながら質をあげること。
SHIFTのプロセス改善に期待。

Eight事業部様としての今後の展開、方向性を教えてください。

長様:

スピードは保ったまま質を上げていくというところは、ずっと重要視しています。そしてそのなかでは、時間をどんどん効率良く使っていきたい。そうなると、テストをする時間や、バグを起票していく時間もどんどん少なければ少ないほど、その時間を巻きでいけると思っています。

 

やっぱりテーマとしては、シフトレフトというのはすごく大きいなと思っています。例えば開発に入る前に、要件に対する品質のフィードバックが出来ていたりとか、あとは開発が終わる前にテストケースが出来ていて、その内容が開発にインプットできる状態になっていたり。ということを繰り返していって、 QAだけではなく、「Eight事業部」全体としてプロセスのなかで品質を上げていけば、そこは実現に近くなるんじゃないかと考えています。そして、そういう取り組み方をしていきたいなと思います。

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Eight事業部様が、今後SHIFTに期待されることは何ですか?

長様:

そうですね。今も行っていただいていることにはなるんですけが、プロジェクトや機能開発がはじまるスタートの時点でやっぱり、QAの視点を開発チームに伝えられる、というところは引き続きよろしくお願いしたいところですね。

首藤:

もちろん。プロセス改善みたいなところですね。

長様:

その上で、本当にバグが減っていって、かつそれがテストの取りこぼしとかじゃなくて、「普通に品質がいいんです」という状態で迎えられたら、スピード感はどんどん出てきますよね。

品質面に対するアテンションはかなり上がってきている。

QAをSHIFTにお任せいただいたことで品質に対する意識は変わりましたか?

長様:

これまでも「Eight」はどちらかというと、スピードに即した意思決定はしてきているんですが、サービスとしてもかなり使われる状態になってきています。これまでも「Eight」はどちらかというと、スピードに即した意思決定はしてきていますが、
サービスとしても今では1日に数十万人のユーザーさんに使っていただけるような状態になってきています。そのなかで、直近までは自分の体験を撮影して見返すとか、ユーザーさん自身がコントロールできる体験が多かったんです。

 

ただ今は、オンライン名刺交換など、よりユーザーさんと相対する人がアプリを通して何かコミッションを取るような体験を増やしていこう、という方向性になっています。そうなってくると、「これはどう動くんだろう」「この挙動はイマイチだよね」とか「その環境では実際に出来ないだろう」などという課題が顕在化してくるんですよね。

 

そういった意味でも品質面に対する温度感はかなり上がっています。なので、私も結構、しつこく言ったりしていますね。「うるせえな」って思われてるかもしれないですけど。(笑)でも、とても重要な部分だと思っています。

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三上:

そういうお方も必要ですよね。

長様:

品質に対してのアテンションは上がっていますね。エンジニアが多い組織ですし。最近では、結合テストにおけるバグの数も可視化しはじめているくらいです。

 

それが個人としてのエンジニアのパフォーマンスに対するフィードバックになりますし、それがおよぼす「市場流出リスクだよね」という話だったり、「その分、生産性が落ちるよね」という話が、わりとファクトベースでやり取りができるようになってきています。

 

若干、ストレスをかけることになりますけど、そういう意味ではより、ベースとしては上がっていくような仕掛けもできてきているのかなって。

三上:

今後も、御社のこういったスピード感と品質に対するアテンションに目線をあわせながら、引き続きあらゆるフェーズで「SHIFTにお願いしたい!」と言っていただけるように、チーム全員でご支援させていただきます!

首藤:

本日は、改めてお話をお聞かせいただきありがとうございました。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします!

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