• 業種製造
  • 企業規模5,000名以上~9,999名以下
  • 導入サービス
    人事給与システム移行・検証支援サービス
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さまざまな業界の事例を1冊にまとめました。

各社が抱えていた課題や取り組み内容、SHIFTの支援内容をご覧いただけます。
情報収集や比較検討に、ぜひダウンロードしてご活用ください。

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Summary

人事給与システムのバージョンアップに伴い、退職金サブシステム(退職金計算・支給機能)の移行・設定対応が必要となりました。しかし、情報整理や仕様確認に想定以上の時間を要し、移行後の検証に充てられる期間は実質3ヶ月程度まで圧縮されました。限られた時間と社内リソースのなかで、品質を守りながら移行を完了させることが大きな課題となったのです。
そこで森永乳業様は、退職金業務と新旧システム双方に精通した専門パートナーの活用を決断しました。SHIFTは即戦力人材の参画に加え、定例・日次のコミュニケーションで課題整理と優先順位付けを行い、プロジェクトを推進しました。その結果、予定していた検証に加え、シミュレーション設定まで完了できました。こうした伴走型の支援をご評価いただき、その後の人事給与システムのバージョンアップ検証フェーズにも参画。ご期待いただいた検証作業を完遂し、無事にバージョンアップ支援をやり遂げることができました。

タイムリミットは3ヶ月。
品質を守るために求められた確実な移行体制

「退職金サブシステム(退職金計算・支給に関わる機能を担う人事システムの一部)移行プロジェクト」が立ち上がった背景と、当時の課題についてお聞かせください。

森永乳業株式会社
樋山様

事の発端は、人事給与システムのバージョンアップでした。それに伴い、退職金計算・支給に関わるサブシステムについても、新環境への設定移行が必要になりました。切り替えは2026年2月に予定されており、その前段階として、2025年6月末までには退職金サブシステムの設定を完了させなければなりませんでした。当初は、システムを提供しているメーカーへ支援を依頼する予定でした。しかし、提示された見積もり額が想定以上に高額だったことに加え、具体的な作業計画もなかなか固まりませんでした。「このコストとスケジュール感で本当に移行できるのか」と疑問を感じ、自分たちで進める方法も含めて、改めて体制を検討することになりました。

森永乳業株式会社
高木様

現場の視点から補足しますと、我々にとって一番の壁は「圧倒的な時間不足とリソース不足」でした。退職金サブシステムの設定作業自体は進んでいましたが、移行準備に伴う各種調整に時間を要したことで、移行後の検証に使える期間は実質3ヶ月程度しか残っていませんでした。バージョンアップでは、画面や仕様、処理内容の変更が発生します。稼働後に不具合が発生すれば、退職金の計算・支給に影響し、従業員の皆様に大きな負担が生じます。そのため、主要な画面操作だけでなく、退職金計算結果や帳票、関連システム連携までを網羅的に確認し、品質を担保する必要がありました。しかし、通常業務を抱える社内メンバーだけで、必要な検証量を消化することは困難でした。時間も人手も足りないなかで、どうすれば安全に移行できるのか、強い危機感をもっていました。

厳しいスケジュールとリソース不足のなかで、SHIFTを選ばれた決め手は何だったのでしょうか。

樋山様

工数面で社内だけの対応がむずかしいことは明らかでしたので、SHIFTさんを含む3社に相見積もりをお願いしました。比較したポイントは、専門性や実績、納期と品質の両立、コミュニケーションのしやすさ、そしてコストです。そのなかで、総合的なバランスが最も優れていたのがSHIFTさんでした。単に依頼された作業を実行するのではなく、案件の目的や当社の状況を正確に把握した上で、実現可能な体制を考え、柔軟に提案してくださったことが大きかったです。「この方々に任せれば、状況を見ながら主体的に進めていただける」という安心感がありました。

森永乳業株式会社
SHIFT 竹内

今回のような短納期のプロジェクトでは、技術力だけでなく、立ち上がりの速さが重要になります。そこで、専門知識をもつ人材を配置することにこだわりました。退職金システムは業務知識も必要な専門性の高い領域であり、旧環境の退職金サブシステムと、新環境(バージョンアップ後)の退職金サブシステムの両方の仕様を理解している人材は決して多くありません。システムの構造だけでなく、退職金業務そのものを理解しているかどうかによって、作業のスピードや判断の精度は大きく変わります。ご要望に合った経験をもつメンバーを配置できたことが、スムーズな立ち上がりにつながりました。

高木様

プロジェクト開始後の立ち上がりの速さには、強い印象を受けました。お願いしていたのは、退職金システムの構築経験があり、新旧両方のシステム仕様を理解している方に参画いただくことでした。実際に参画いただいた担当者は、まさにその知識を備えており、初日からフルスピードで作業を進めてくださいました。こちらが細かく指示をしなければ動けない状態ではなく、システムの中身を理解した上で、一つひとつ必要な作業を判断して進めていただけた点が非常に助かりました。専門知識があるからこそ、作業だけでなく「こうしたほうがよいのではないか」という提案や気づきも自然に出てきました。いわれたことだけを行うのではなく、システム全体を見ながら進めていただけたことで、プロジェクトの品質も高まりました。

SHIFT 竹内

担当エンジニアの主体的な姿勢は、SHIFT社内でも高く評価されていました。限られた期間のなかでは基本機能の検証だけでも手一杯になる想定でしたが、日々のコミュニケーションを通じてプロジェクトの目的と優先順位を正確に把握していました。進捗確認の際には「シミュレーション機能の設定まで、すべて終わりました」と報告があり、当初想定を超える範囲まで対応が進んでいました。お客様との認識をすり合わせながら必要な作業を整理し、優先順位に沿って着実に進められたことが、短期間での品質確保につながったと感じています。

期間中のコミュニケーションはどのように進めていたのでしょうか。

森永乳業株式会社
高木様

毎朝必ずミーティングを実施し、その日に進める設定や検証内容、前日の作業結果を確認しました。検証時には、同じ画面を見ながら「これは想定通りですね」「ここは少し挙動が違いますね」といったやり取りを繰り返しました。疑問や認識のずれを、その場で解消できる環境を作っていたのです。そのやり取りがとても自然だったため、気づけば社外のパートナーというより、同じチームのメンバーのような感覚になっていました。外部の方と、毎日これほど率直に相談しながら進められたことは、ありがたい経験でした。

樋山様

こちらの要望を正確に理解していただき、それが確実に結果として返ってくる安心感がありました。担当者の方は、当社のシステムを自分ごとのように親身に考えてくださっていると感じました。社内でも「そのまま当社の社員のように一緒に働いていただきたいくらいだ」という声が上がったほどです。短期間のプロジェクトでは、少しの認識ずれが大きな手戻りにつながります。日々細かな確認を重ねていたことが、結果として大きなリスク低減につながったと思います。

回答待ちによる停滞を防いだ、
優先順位の整理と柔軟な進行管理

プロジェクト中に、進行の障壁となったことはありましたか?

森永乳業株式会社
樋山様

システム移行において避けて通れないのが、メーカー側への仕様確認や回答待ちの時間です。こちらの判断だけでは進められない工程だったため、非常にもどかしい状況でした。その際に、SHIFTさんが週1回の定例ミーティングで全体状況を整理してくださいました。「メーカーの回答を待つ工程は一旦置き、おそらく先に確認できるこちらの検証を進めましょう」「この部分は後工程に影響しにくいため、先に対応できます」といった形で、具体的な優先順位を示していただきました。その結果、待ち時間をそのままロスにすることなく、プロジェクト全体を進められました。

SHIFT 竹内

他社ベンダーやメーカーが関わるプロジェクトでは、どうしても自社だけではコントロールできない待ち時間が発生します。重要なのは、そこで歩みを止めないことです。状況を確認した上で、先に進められる工程を見つけ、優先順位を組み替える。まるでパズルのピースを入れ替えるように、限られた時間を有効活用することを意識しました。また、課題を解決するだけでなく、お客様が判断しやすい状態に整理してお伝えすることも大切にしました。「何が問題なのか」「次に何をすればよいのか」が明確になれば、プロジェクトは前に進みます。

高木様

参画いただいた担当者のポテンシャルには、本当に助けられました。限られた期間では、基本的な機能の検証だけでも十分に大変です。それでも担当者は、システム全体を理解し、導入後の活用イメージまで考えながら主体的に進めてくださいました。

検証だけで終わらせない。
運用後まで見据えた伴走支援

伴走型の支援姿勢が強く感じられますね。

森永乳業株式会社
萩原様

SHIFTさんは、依頼した検証作業を実施するだけではありませんでした。当社が最終的に実現したいことや、移行後に安心して運用できる状態まで理解した上で、一緒に旗を振って進めてくださったと感じています。特に印象に残っているのは、状況を俯瞰し、こちらの負担やスケジュールも考慮しながら、本当に必要な対応を提案してくださったことです。短納期の案件では、すべてを完璧な順序で進めることはむずかしい場合もあります。だからこそ、全体を見て優先順位を判断し、現実的な道筋を示してくれる存在が重要だと実感しました。

森永乳業株式会社
SHIFT 赤堀

移行や検証の完了後も安定運用できるよう、運用に必要な知識や判断材料が社内に残る状態まで見据えて支援しています。事前コミュニケーションで要望を整理し、作業範囲に限定せずにプロジェクト成功に必要な対応を行いました。

システム変更を、業務改善につなげる機会へ

今後の人事システム活用やSHIFTへの期待についてお聞かせください。

森永乳業株式会社
黒江様

人事部門では、今後も法改正やシステムのバージョンアップ、保守対応など、継続的に課題が発生します。そうした変化への対応を、単なる義務として捉えるのではなく、業務を見直し、改善する機会として前向きに活用していきたいと考えています。今回、専門性をもった方に必要な期間だけ参画いただくことで、自社だけではむずかしかった移行を実現できました。今後も「こうしたスキルをもった人が必要だ」と気軽に相談でき、状況に応じて柔軟に支援いただける関係性を継続していきたいです。新しい技術や仕組みを取り入れる際には、社内の知識や工数だけでは対応しきれない場面もあります。そのような時に、専門家の知見を借りながら安全に業務改善を進められることは、組織にとって大きな安心材料です。

樋山様

今回のプロジェクトを通じて、信頼できるパートナーに必要な専門性を必要な期間だけ補ってもらえることの価値を実感しました。社内ではAI活用による業務改善も進めていますが、新しい技術をシステムや業務へ取り入れる際には、専門知識や実行するための工数が必要になります。そのような場面で、技術的な知見をもつ方から最適なアプローチを提案いただけることは心強いです。今後も「この領域に詳しい人が必要」と気軽に相談できる関係性を大切にし、高い専門性によるご支援を期待しています。

SHIFT 赤堀

SHIFTでは、年間を通じた画一的な支援だけでなく、お客様が必要とされるタイミングで、必要な専門性を提供する短期・スポット型のご支援にも柔軟に対応しています。また、現在はAIを活用した業務効率化にも力を入れています。業務を理解するメンバーと、技術的な知見をもつメンバーが協力し、チェックや集計などの定型業務をAIで支援する仕組みづくりを進めています。AIへの指示文(プロンプト)の設計だけでなく、業務のどこにAIを組み込むべきか、運用後にどのように改善していくかまで含め、お客様の現場に寄り添ってご支援していきます。今回のようなシステム移行で築いた関係性を大切にしながら、今後の変化や新たな課題にも、必要な時にすぐ相談いただけるパートナーであり続けたいと考えています。

森永乳業株式会社

※掲載内容は2026年8月取材時のものです。

森永乳業株式会社

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