Introduction
採用活動が「なんとなく」の感覚や熱量に頼り、ブラックボックス化している企業は少なくありません。株式会社SHIFTは、採用を事業戦略の実行そのものと捉え、営業・マーケティングの手法を徹底して導入。
膨大な採用データを最短1営業日で構造化し、戦略的な意思決定を可能にする独自のデータアナリティクスダッシュボード『採用意思決定エンジン』を構築しました。本取り組みは、属人的な人事業務を「科学」へと変え、人事が本来注力すべき真の役割にリソースを集中させる、採用DXの先進事例です。
目次
感覚に頼る採用が生む「構造的なブラックボックス」
多くの企業において、採用がブラックボックス化してしまう根本的な原因は、「採用はマーケティングであり、営業である」という意識の欠如にあると私たちは考えています。
人事担当者は「人が好き」「話すのが得意」という定性的な強みを持つ方が多い一方で、マーケティングのように「どのチャネルから見込み客が来て、どこで離脱しているか」をデータで追ったり、営業のように「どの施策が成約に繋がったか」を検証したりする思考が根付いていないケースが少なくありません。
「どのチャネルから流入し、どこで離脱しているのか」というマーケティング視点や、「どの施策が内定承諾に繋がったか」という原因特定ができないまま、再現性のない活動が繰り返されています。
また、現場や経営層と共通の「数字」で語る文化がないため、採用活動が事業成長にどう寄与しているかを証明できず、リソース投入やさまざまな意思決定が遅れるという悪循環に陥っていることも多いのです。
心情さえも定量化。専任アナリストも配置
SHIFTでは、採用活動におけるあらゆる要素を数値で捉える文化を徹底しています。最大の特徴は、人事組織のなかに専任のデータアナリストを配置している点です。
人事組織にデータアナリストを専任配置する企業は、ほぼ存在しません。そこまでの投資をしたのは、データなき採用は再現性のないただの“賭け”にとどまってしまうと確信していたからです。
感覚で採れた成功は、次の年には再現できません。そんな悔しさを生まないよう、SHIFTは「取れるデータはすべて取る」「あらゆる事象を定量化する」というスタンスを貫き、この10年間、データドリブンな採用を突き詰めてきました。
「候補者の志望度は?」という問いに対し、「高いと思います」という定性的な回答はSHIFTでは許されません。人の気持ちや心情といったことも、スコアリング指標を用い、曖昧性を排除した共通言語を使って会話します。
こうして取れるデータはすべて取得・数値化し、そのなかからその時々に応じて意思決定に必要なものだけを抽出して分析を行ってきました。
このデータドリブンな採用を行ってきた私たちのノウハウをAIに学ばせ、内製開発したのが『採用意思決定エンジン』です。チャネル・選考・評価のあらゆるフェーズを整理し、採用のボトルネックを最短1営業日で特定できるようにしました。AIが重要度に応じてアクションの優先順位まで提示してくれるため、迷うことなく次の一手を打つことができます。
過去最大で年間2,500名の採用を行ってきた私たち。この10年に及ぶ実践知を、AIに学ばせています。統括部長の判断基準やノウハウをAI相手に言語化し、さまざまな条件分岐を明らかにしたことで、採用意思決定エンジンの診断精度が驚異的に高まりました。
意思決定のスピードが「熱量」となって伝播する
データを集めることは目的ではありません。重要なのはデータ分析を高速化し、意思決定スピードまでを劇的に向上させることです。
「昨日出た課題に対し、今日には次の一手を打ち出せる」。このスピード感こそが、協力会社や求職者に対する「本気度」として伝わります。スピードが遅い組織は採用という戦場で負ける。だからこそ、感情論・定性論を排除したクイックなPDCAを回すことが最大の武器へと変化するのです。
AIと人が共存し、人事が「真の役割」に回帰する
データの構造化や集計といった「AIが得意な領域」を徹底して任せること。その真の目的は、人事担当者が人間にしかできない3つの重要業務に集中できる環境を作ることにあります。
- 広報マーケティング活動: 自社の魅力を100人100通りのパターンで届ける。
- 真摯な意思決定サポート: 候補者の人生の決断に真摯に寄り添い、背中を押す。
- 一枚岩の組織づくり: 経営・事業・人事をデータで繋ぎ、全社一丸の採用体制を構築する。
特に3つ目の「一枚岩にする活動」こそが、人事のプレゼンスを向上させる核心です。現場や経営層に共通の目的や課題意識をもってもらい、採用に本気にさせるためには、市場と自社の立ち位置を示す「データ」という交渉材料が不可欠です。
採用を科学し、会社を一枚岩に
採用のミスマッチが1件起きると、企業は何を失うでしょうか。人材紹介エージェント経由で採用した人材が早期離職すれば数百万円のフィーが消え、現場の疲弊や再採用の労力まで含めると、その見えないコストは計り知れません。
『採用意思決定エンジン』は、そうした事業成長のブレーキとなる「意思決定の遅れ」を構造ごと解消するための投資です。確実な原因特定によって定着する人材を数名でも増やすことができれば、この投資のROI(費用対効果)は容易に回収できるはずです。
採用は、企業の未来を創る経営戦略そのものです。しかし、忙殺される日々のなかでデータ分析が後回しになり、感覚に頼らざるを得ない人事の方々の苦悩も痛いほどわかります。
私たちの採用ノウハウを詰め込んだ『採用意思決定エンジン』は、単なる効率化ツールではありません。人事が経営と対等に語り合い、候補者に本気で向き合うための共通言語です。採用のあり方を科学へと変え、日本の人事を真の経営パートナーへと進化させる。その変革のために、私たちSHIFTと共に、次の一手を考えませんか。
※採用意思決定エンジンは、外部企業向けの採用支援サービスとしても提供しています。圧倒的な知見を持つHR領域のシニアコンサルタントが、出力されたデータをもとに経営視点での戦略壁打ちを行います。ツールを入れて終わりではなく、短期〜中長期の具体的なネクストアクションを導き出し、人事が「真の経営パートナー」として躍動するために支援いたします。
お問い合わせ
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担当者:古澤
株式会社SHIFT HRBP統括部 統括部長