• 業種製造業
  • 企業規模10,000名以上
  • 導入サービス
    移行・テスト品質推進支援型PMO

様々な業界の課題解決をPDFにまとめました

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Summary

40年以上にわたり運用されてきた大規模基幹システムの刷新に取り組んだSUBARU 様。多数の資産が複雑に連携するシステムにおいて、安定稼働と品質確保は絶対条件でした。
SHIFTはPMOとしてプロジェクト立ち上げから参画し、テスト統制、品質管理、移行推進までを一貫して支援しました。

「内製に外部知見を掛け合わせる」
構造的課題を抱えた刷新プロジェクト

みなさまのIT-R&D部では、どのような業務を担っていらっしゃるのでしょうか?

株式会社SUBARU
株式会社SUBARU IT戦略本部 IT-R&D部 部長 兼 IT統括管理部 担当部長_田中 様(以下、田中 様)

私が所属しているIT-R&D部では、自動車部門やコーポレート部門向けに、システムの企画から開発、保守までを一貫して担当しています。具体的には、生産計画や部品調達など自動車生産に直結するシステムをはじめ、人事・会計といった管理部門向けシステムについて、社内外の業務要件に応じた機能追加や改善を日々行っています。長年にわたる運用経験を活かしつつ、業務の変化に柔軟に対応することも求められています。
たとえば、新型車の導入や生産ラインの改修に伴うシステム変更では、迅速な対応ができなければ、生産計画や販売計画全体に影響を及ぼしかねません。そのため、単なるシステム開発にとどまらず、業務改善やユーザー支援まで含めた幅広い役割を担っています。

40年以上稼働したシステム刷新の難易度

今回SHIFTメンバーが参画したプロジェクトについて教えてください。

株式会社SUBARU
株式会社SUBARU IT戦略本部 IT-R&D部 第6システムR&D 脱日立ホストプロジェクトチーム チームリーダー_中山 様(以下、中山 様)

今回のプロジェクトは、40年以上にわたり利用されてきたメインフレーム上のシステムを、新たな基盤であるIBM iへ移行・刷新する取り組みでした。長年の運用を継続しつつ、移行や保守コストを抑え、システムの安定性を維持・向上させることを目的としています。本システムは、導入当初の設計から長年の運用のなかで、業務拡張や改修、他システムとの連携が数多く重ねられてきました。その結果、個々の領域に精通した担当者はいるものの、システム全体を俯瞰して把握することは容易ではなく、構造を理解するには高い専門性が求められる状況でした。
また、多数のバッチ処理やプログラム、データが高度に連携・依存する構成となっており、システムは複数の業務プロセスと密接に結びついていました。そのため、あるバッチの修正が、想定外の業務や別部門のデータ更新に影響を及ぼす可能性もありました。
こうした背景から、限定的なテストのみでは十分な品質や安定性を担保することはむずかしく、システム全体を俯瞰したうえで、計画的かつ網羅的に進めるアプローチが不可欠なプロジェクトでした。

移行対象のシステムはどのぐらいの規模感だったのでしょうか?

中山 様

プログラムは約6,000本、バッチ処理は3,000本以上にのぼり、それぞれが複雑に依存し合っていました。そのため、手を加えること自体が容易ではなく、影響範囲の把握もむずかしい状態でした。さらに、製造元との長年にわたる協力関係のなかで、自社独自の技術やツールが組み込まれたOSやミドルウェアに依存しており、他社製品への移行も簡単ではありませんでした。
加えて、IT戦略本部のメンバーの多くは他のシステム開発案件も並行して担当しており、限られたリソースと時間のなかで進めざるを得ませんでした。将棋でいえば「飛車角落ち」のような、主要な戦力が十分にそろわない状況に近く、非常に難易度の高いプロジェクトだったと感じています。そのため、全体戦略を描きながら一手一手を慎重に進める必要があり、各チームの責任範囲やタスクを明確にしたうえで、効率的な進行管理を行うことが求められました。

SHIFT エンジニア:佐々木

現場に入ってみて、テストだけでなくプロジェクトの全体像を把握しながら移行計画を立て、進めていく必要性を強く感じました。

外部パートナー活用の決断とSHIFTへの期待

外部パートナーにSHIFTを選ばれた背景を教えてください。

株式会社SUBARU
中山 様

各チームのリーダークラスは他業務との兼務により専任体制を取ることがむずかしく、チーム間の連携や影響範囲の把握に課題を抱えていました。そこで、よりプロジェクトに注力できる体制を構築し、円滑に推進していくため、SHIFT様に参画いただきました。
当初はトライアル的な位置づけでの協業でしたが、短期間のうちに私たちが求める品質水準を明確に示していただき、その後、本格的な協業へと移行しました。

SHIFTエンジニア:佐々木

リモート体制にも柔軟に対応いただき、地方拠点との連携も含めて、スムーズに立ち上げを進めることができました。各地の拠点で作業するメンバーの進捗や問題点をリアルタイムで把握し、状況に応じて最適な指示を出すことができました。
物理的な距離はありましたが、朝会などを通じて密にコミュニケーションを取ることで、距離を感じさせない運営になったと思います。

中山 様

IT人材は減少傾向にありますが、全国には依然として優秀な人財が存在します。現地勤務という制約を取り払えば、リモート環境でも高いパフォーマンスを発揮できる人財を確保することは十分可能だと思います。
今回のプロジェクトでは、最初から最後までリモートで対応するメンバーも含め、全国規模のリソースを活用することで、大規模プロジェクトであっても成功できることを実証しました。SHIFT様の全国的なリソース基盤と、それを支える強固なコミュニケーション体制によって、スムーズな連携を実現できたと感じています。

単なるテストベンダーではない
品質保証の中核としての役割

SHIFTの参画はどのような役割を担ったのでしょうか?

株式会社SUBARU
株式会社SUBARU IT戦略本部 IT-R&D部 第1システムR&D1 主査_津本 様(以下、津本 様)

SHIFT様には単なるテストベンダーとしてではなく、プロジェクト全体の品質を担保する役割を期待していました。

中山 様

領域ごとに専門チームを編成し、体制を強化していましたが、チーム間での視点や優先順位が一致しない場面も少なくありません。そのようななかで、SHIFT様は第三者的な視点をもち、局面を前進させる力を発揮し、単なるテストにとどまらない付加価値を提供してくれました。特定の部門に偏ることなく、全体を俯瞰したうえで最適な判断ができる点は、非常に心強い存在でした。

SHIFT エンジニア_佐々木

各チームの考え方や前提条件を整理し、相互理解を促すことが重要だと考えていました

妥協しない品質管理と
組織横断で「正しいこと」を貫く姿勢

プロジェクト立ち上げ時のエピソードをお聞かせください。

株式会社SUBARU
中山 様

テスト工程ごとの品質を担保するため、ディスカッションを重ねながら、ウォーターフォール型で方針策定から詳細化までを段階的に進めました。全体で約3ヶ月をかけ、外部パートナーにはテスト管理に特化してもらう体制を構築しています。自由度を保ちつつも、失敗を最小限に抑えることを重視しました。

SHIFT エンジニア:佐々木

そうですね。最初の1ヶ月ほどは、膝を突き合わせて進め方そのものについて徹底的に議論しました。現場が実行できる現実的な作業に落とし込みつつも、品質を担保するうえで譲れないポイントについては、しっかりと主張しました。

津本 様

一般的なベンダーさんであれば「指示通りに対応します」となりがちな場面でも、SHIFT 様は依頼された内容をそのまま実行するのではなく、品質確保の観点から必要な指摘を率直におこなってくれました。社内だけでは解決がむずかしい課題にも妥協せず向き合ってくれた点が特に印象に残っています。

徹底的に検証し、妥協を許さない品質管理

株式会社SUBARU
中山 様

SHIFT様はシステムの動作を曖昧にせず、徹底的に検証する姿勢を貫いてくれました。あるシナリオを変更した際、通常のテストでは問題が表面化しにくい範囲においても、隠れた依存関係や想定外のパターンを徹底的に洗い出していただきました。私たち内部チームだけでは見落としていた箇所も多く、その品質に対する姿勢には正直驚かされました。

SHIFT エンジニア:佐々木

部門や工程間の意見の違いが生じた場合も、それを避けるのではなく、必要に応じて関係者間で話し合いの場を設け、論点整理や調整をおこなってきました。その結果、各工程やチームの作業が有機的に連携する体制を構築できたと感じています。検証を徹底したことで、後工程での手戻りも最小限に抑えることができました。

中山 様

妥協することなく、正しい品質を追求するその姿勢こそが、今回のプロジェクトを成功に導いた大きな要因の一つだと感じています。

「立ち上げ」から「守り」へ。群馬製作所で稼働中のシステム移行プロジェクトに向けて構築した品質と体制を維持するフェーズへ

今後、プロジェクトは群馬製作所で稼働中のシステム移行という、
さらに重要なフェーズに入っていくと伺いました。今後の展望をお聞かせください。

株式会社SUBARU
中山 様

チームビルディングはすでに出来上がっています。これからの1年は、新たな変革というよりも、立ち上げに時間をかけてつくげた今の品質レベルを、いかにキープして走り切るかが鍵になります。

津本 様

SHIFTさんの手法論は把握できたので、もちろん適材適所とは思いますが、テストベンダーが必要になったときには、ぜひSHIFTさんにもご協力いただきたいと思える満足度です。 

田中 様

1969年の矢島工場以来、約60年振りの新たな完成車工場の稼働も控えています。私としては一番の責任者として、気を緩めずに確実にやりきる。「失敗できない」というプレッシャーはありますが、SHIFTさんと構築したこのチームなら乗り越えられると信じています

SHIFT エンジニア:佐々木

最後まで伴走させていただきます。チームとしての完成度、品質維持、リスク管理を徹底し、ゴールまで走り切ります。

※掲載内容は2025年12月取材時のものです。

株式会社SUBARU

株式会社SUBARU

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