テスト自動化を「作って終わり」にしない
保守負担を減らすテスト設計書起点の考え方

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テスト自動化を「作って終わり」にしない保守負担を減らすテスト設計書起点の考え方
株式会社SHIFT マーケティンググループ
著者 株式会社SHIFT マーケティンググループ

Introduction

「テスト自動化を入れたのに、思ったほど楽になっていない」。
そんなふうに感じたことがある現場は、少なくないのではないでしょうか。
テスト自動化は、とても有効な手段です。回帰テストのように、同じ確認を何度もくり返す作業では、実行時間を短くできます。
人が毎回の確認作業にかけていた工数を減らせるので、確認漏れの防止や、他の重要な作業に時間を回しやすくなることも大きなメリットです。
ただし、自動化は一度作れば終わり、というものではありません。
システムや画面が変われば、自動テストもその変化に合わせて見直す必要があります。ここで手間が膨らんでしまうと、「自動化したはずなのに、また人が張り付いている」という状態になりがちです。

この記事では、テスト自動化を長く使い続けるために、なぜテスト設計書を起点に考えることが大切なのかを整理します。
あわせて、テスト設計書をもとにAIがテスト実行を支援するSHIFTのAIテストソリューション「ネムラナイ」についても紹介します。

目次

自動化がつまずくのは、作ったあと

自動化がつまずくのは、作ったあと

テスト自動化は、決まった手順をくり返すテストに向いています。

一方で、実際の開発現場では、仕様や画面は少しずつ変化していきます。たとえば、次のような変更です。
・ボタン名が「登録する」から「保存する」に変わる
・入力フォームに任意項目が追加される
・エラーメッセージの文言が少し変わる
・検索結果の表示項目が増える
・画面遷移の順番が一部変わる

人が画面を見れば、「少し変わっただけだな」と判断できる内容です。
けれど、自動テストではそう簡単にはいきません。

想定していた手順や期待結果と少し違うだけで、そこで止まってしまうことがあります。

そのときに確認すべきことは、自動テストが止まった原因だけではありません。
・変更内容はテスト設計書に反映されているのか
・手順や期待結果も見直すべきなのか
・既存の確認観点に影響はないのか
このような確認まで行う必要があります。

つまり、テスト自動化の効果を長く保てるかどうかは、作った瞬間ではなく、仕様変更が入ったあとの運用で差が出ます。

テスト設計書と自動テストが分かれると、保守が重くなる

従来のテスト自動化では、テスト設計書と自動テストコードが別々に存在することがよくあります。

テスト設計書には、手順、入力値、確認観点、期待結果が整理されています。一方で、自動テストコードには、実際に画面を操作し、結果を確認するための処理が書かれています。

この二つを別々に保守していると、仕様変更のたびにずれが生まれやすくなります。
・テスト設計書は更新したのに、自動テストコードは古いままになっている
・画面は変わったのに、テスト設計書の期待結果は以前の内容のままになっている
・実行結果の判断が、担当者の記憶や経験に頼ったままになっている

このような状態では、何を正としてテストしているのかがあいまいになります。

さらに、仕様変更の中身を分かっている人と、自動テストコードを直せる人が別であることも少なくありません。

QA担当者が変更内容を理解していても、自動テストコードの修正は別の担当者に依頼する。
修正後の結果判断で、またQA担当者に確認が戻る。
この受け渡しが毎回発生すると、待ち時間や手戻りが少しずつ積み重なっていきます。

自動化そのものが悪いわけではありません。
課題は、テスト設計書と自動テストコードを二重に管理し、それぞれを別の人が保守することで、運用が重くなりやすい点にあります。

起点をテスト設計書に戻す

こうした課題を減らすには、変更があったときに、まず何を見直すべきかをはっきりさせておく必要があります。

その起点になるのが、テスト設計書です。

テストの手順、入力値、確認観点、期待結果は、本来テスト設計書に整理されているものです。

ここが最新の状態になっていれば、変更内容をどこに反映すればよいのかがわかりやすくなります。

テスト設計書を正とする情報の置き場に一本化できれば、変更時にどこを直すべきかが明確になり、テスト設計書と自動テストコードの二重管理や、担当者間の受け渡しを減らしやすくなります。

流れとしては、シンプルです。
・まずテスト設計書を直す
・その内容をもとに実行する
・実行結果を確認し、必要に応じてテスト設計書を更新する
この流れが作れると、自動化の保守は特定の担当者だけに閉じにくくなります。

もちろん、テスト設計書を起点にすれば、すべての保守がなくなるわけではありません。

それでも、正とする情報をテスト設計書に集めておけば、どこを見ればよいのかが明確になります。

結果として、仕様変更時の確認や修正の流れをシンプルにしやすくなります。

テスト設計書から、そのまま実行につなげる

この考え方を支える仕組みの一つが、テスト設計書をインプットにしたテスト実行支援です。

そこで活用しやすいのが、SHIFTのAIテストソリューション「ネムラナイ」です。

ネムラナイは、普段使っているテスト設計書をもとに、AIがテスト実行を支援するサービスです。自動化のために別の場所で細かな設定やコードを作り込むのではなく、現場で管理しているテスト設計書を中心に実行へつなげやすいところに特徴があります。

そのため、仕様変更があったときも、まずテスト設計書を見直し、その内容をもとに実行する、という流れを作りやすくなります。

テスト設計書と実行内容を切り離さずに扱えるようになると、QA担当者と自動化担当者の間で発生していた確認や手戻りも減らしやすくなります。

特に、変更のたびに自動テストコードの修正依頼が発生している現場や、実行結果の判断が一部の担当者に偏っている現場では、テスト設計書を起点にした運用へ切り替える価値があります。

AIが追従しやすい変更と、テスト設計書の整備が必要な変更

AIが追従しやすい変更と、テスト設計書の整備が必要な変更

AIを活用することで、画面上の小さな変更には追従しやすくなります。

たとえば、次のような変更です。
・ボタンの文言が少し変わった
・表示位置が多少変わった
・入力欄が見つけやすい形で追加された
このように、人が画面を見て意味を判断できる範囲の変更であれば、AIによる実行支援が効果を発揮しやすくなります。

一方で、テストの前提や期待結果そのものが変わる場合は、テスト設計書の更新が必要です。
・業務ルールが変わった
・確認すべき結果が変わった
・対象外にする条件が増えた
こうした変更は、AIが画面から自動で判断するものではありません。

テスト設計書に明確に反映しておく必要があります。

つまり、ネムラナイは変更に強い仕組みですが、古いテスト設計書のまま何でも正しく実行できる、という意味ではありません。

テスト設計書に手順、入力値、確認観点、期待結果がわかりやすく書かれているほど、AIによる実行支援の効果も出しやすくなります。

AIに任せきるのではなく、テスト設計書を中心に、実行、確認、次回の改善までを回しやすくする。

そう捉えると、現場の運用にもなじみやすくなります。

まとめ

テスト自動化は、実行時間の短縮や確認漏れの防止に役立ちます。
一方でシステムが変化し続ける以上、自動テストも継続的に見直す必要があります。

大切なのは、テスト設計書と自動テストコードを別々に保守し続けるのではなく、正とする情報をテスト設計書に集めることです。

テスト設計書を起点に実行へつなげることで、二重管理や担当者間の受け渡しを減らし、保守負担を抑えやすくなります。

SHIFTのAIテストソリューション「ネムラナイ」は、この考え方を実現しやすくするサービスです。普段使っているテスト設計書をもとにAIがテスト実行を支援するため、テスト設計書と実行内容を切り離さずに扱いやすくなります。

次のような課題を感じている場合は、普段使っているテスト設計書をもとにAIがテスト実行を支援する、
SHIFTのAIテストソリューション「ネムラナイ」を検討してみてはいかがでしょうか。
・自動テストの保守が一部の担当者に集中している
・変更のたびに、テスト設計書と実行内容の見直しに時間がかかっている

参考情報
SHIFT「AIテストエージェント」提供開始ニュース

この記事を書いた人

株式会社SHIFT マーケティンググループ
著者 株式会社SHIFT マーケティンググループ

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