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様々な業界の課題解決をPDFにまとめました

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Summary

人材派遣業界向け基幹システムを提供するユニテックシステム様は、業界のパイオニアとして確固たる地位を築いてきました。一方で、長年利用されてきたオンプレミス型基幹システムは時代とともに限界を迎えつつあり、内製リニューアルもたびたび頓挫していました。そこで、SHIFTとの「壁打ち」を通じて新システム「NaviOne」を刷新し、将来的な組織の自走化につなげた取り組みを伺いました。

人材ビジネス業界を支え続けた歴史と
オンプレミス型基幹システムが抱えていた限界

御社の事業概要についてお聞かせください。

ユニテックシステム株式会社
ユニテックシステム株式会社 西日本支社長 野洲 様(以下、野洲 様)

当社は、人材派遣・業務請負・人材紹介事業者向けの基幹システムの開発・販売・サポートを手掛けています。私は西日本支社長として、支社経営および営業部門の統括を担うとともに、新規事業の立ち上げやプロダクト戦略の推進にも携わっています。
現在は既存の基幹システム「Navi」シリーズを中心に、派遣企業様の業務効率化を支援しています。また、人材ビジネス向けプラットフォーム「NaviOne」や、外国人材の採用・就労支援に関するサービス「BridgeRing」の展開も進めています。

現在の主力プロダクトである『スタッフナビゲーター』誕生の背景を教えてください。

野洲 様

弊社は今年で創業40年を迎えますが、1986年の創業以来、受託開発で培った技術力を基盤に、お客様の課題解決に向き合い続けてきました。その後、人材派遣業のお客様から「業務システムを開発してほしい」とお声がけいただいたことが大きな転機となりました。このご縁から誕生したのが、現在も主力となっている基幹システム『スタッフナビゲーター』です。振り返ると、もし当時別の業界のお客様からお声がけいただいていたら、いまの私たちは全く異なる事業を展開していたかもしれません。この出来事が現在の事業の礎になっています。

長年サービスを提供するなかで、どのような課題が見えてきたのでしょうか?

ユニテックシステム株式会社
野洲 様

結論から申し上げると、現行のシステムは運用形態や提供方法が現代のニーズに合わず、正直“時代遅れ”といえる状態でした。『スタッフナビゲーター』はオンプレミス型のシステムであり、CD-ROMをお客様先へ持ち込み、各パソコンに個別インストールしていただく運用を採用していました。現在ではWeb対応も進みつつありますが、この基本的な運用形態は約20年間ほとんど変わっていませんでした。
しかし、世の中ではクラウドサービス化が進み、ブラウザからIDとパスワードでアクセスできるWebシステムが当たり前になっています。そうしたなかで、お客様からも「いつまでこの方式を続けるのか」などの運用の見直しを求める声をいただくようになり、社内でも刷新の必要性は強く認識されていました。クラウド移行とシステムの全面的な見直しは、長年の重要課題だったといえます。

そうしたなかで、今回のプロジェクトはどのように立ち上がったのでしょうか?

野洲 様

実は、過去7〜8年の間にもリニューアルプロジェクトは何度か立ち上がりましたが、いずれも途中で頓挫してしまいました。当時は内製で進めていたものの、日常業務と並行して大規模プロジェクトを進めることは容易ではなく、次第に限界に直面し、先送りが続いていました。
当時、私は別部署からその状況を見ていましたが、社内には「今回も途中で止まってしまうのではないか」という空気がありました。日常業務だけでも手一杯ななか、全社を巻き込む大きな変革に対して誰もが及び腰になっていたのです。

「誰かがやらなければ先がない」
プロジェクトを動かした覚悟

その状況を変えるために、野洲様ご自身がプロジェクトの
旗振り役を担われた経緯を教えてください。

ユニテックシステム株式会社
野洲 様

理由はシンプルで、「誰かがやらなければ、この会社に先はない」と強く感じたからです。社内でもクラウド化の必要性は共有されていたのですが、大きな変革であるがゆえに、なかなか具体的な一歩を踏み出せずにいました。そこで、諦めの悪さで定評のある自分が旗振り役となって推進するしかないと考え、「とにかく必ずやり切る」と宣言したのです。
その後、事業計画や採算シミュレーションをまとめて幹部会に提案し、承認を得るまでに約1年を要しましたが、プロジェクトの実現に向けて準備を着実に進めました。

支社長としての業務と並行しながらプロジェクトを推進するなかで
どのような課題がありましたか?

野洲 様

正直なところ、すべてに十分な時間やリソースを割ける状況ではありませんでした。そのなかで、これほど大規模な変革を内製だけで進めるのには限界があると痛感し、プロジェクトを成功させるためには外部の専門家の力を借りることが不可欠だと考えるようになりました。

「わかりやすさ」を軸に、UI/UX改革へ舵を切る

そこからUI/UXの専門家に依頼する判断に至ったのですね。

ユニテックシステム株式会社
野洲 様

新システムで最も重視したのは「わかりやすさ」です。過去に内製で開発したWebシステムは、ユーザー視点(UI/UX)での最適化が十分とはいえず、対応スピードや使いやすさに課題がありました。
そこで、単なるシステム刷新ではなく、「誰もが迷わず使えるプロダクト」を実現するUI/UX改革として位置づけ直しました。その実現には、専門家の知見が不可欠だと考え、以前からお付き合いのあったSHIFT様にご相談しました。

パートナー選定にあたり重視されたポイントと、最終的な決め手について教えてください。

野洲 様

パートナー選定にあたっては、デザイン品質だけでなく、事業への理解力や提案力、さらに中長期的に伴走いただけるかどうかを重視しました。また、「なぜそれをつくるのか」という本質的な部分から議論できることも重要な条件でした。
実際に4社ほど比較検討しましたが、最も大きな決め手となったのは「壁打ちの質」です。多くの企業が提案主導で進めるスタンスだった一方で、私たちが求めていたのは、背景や課題意識を共有しながら一緒にサービスをつくり上げる進め方です。SHIFT様は私たちの意図や事業内容、さらには業界特性まで踏まえて対話し、最適な方向性を導いてくださったため、他社との大きな違いを感じました。

システム開発を丸投げする形であれば成立するかもしれませんが、
御社が求めていたものとは違ったのですね。

野洲 様

その通りです。私たちは単に見た目の美しさだけでなく、「なぜその設計にするのか」という背景を共有しながら、プロダクトをつくりあげていきたいと考えていました。そうした進め方において、SHIFT様は私たちのプロダクトへの想いだけでなく、ユーザーである派遣業界の働き方まで丁寧にヒアリング・理解したうえで「その前提なら、こういう形が最適ではないか」と寄り添った提案をしてくださいました。その姿勢から、「このパートナーとなら良いプロダクトがつくれる」と確信しました。

ユニテックシステム株式会社
SHIFT 営業_木下

今回の支援の前にもテスト自動化のご支援に入らせていただきましたが、その当時から皆様から「本気でプロダクトを変えたい」という強い意志を感じていました。その想いに応えるためにも、あくまでデザイン単体ではなく、事業やユーザーの背景まで踏み込んでご一緒させていただきました。

言語化しきれない想いや
抽象的なイメージを形に

松本様は実際にSHIFTとやり取りをされる立場だったかと思います。
コミュニケーションの面ではいかがでしたか?

ユニテックシステム株式会社
ユニテックシステム株式会社 西日本開発本部 UI/UXリーダー 松本 様(以下、松本 様)

非常に助かりました。私たちは「もっとわかりやすくしたい」という想いはあっても、それをUI/UXとして言語化する力が十分ではありませんでした。その曖昧なイメージを汲み取り、次の定例では画面の骨組み(ワイヤーフレーム)として提示してくださいました。「これがやりたかった」と感じる体験の連続で、ヒアリング力と具現化力の高さを実感じました。

SHIFT_前垣

ありがとうございます。実は他のお客様のなかには、「とにかく流行りのデザインにしてほしい」といった形でお任せいただくケースもあるのですが、ユニテックシステム様は「こういうプロダクトにしたい」という明確なビジョンと熱意がありました。そのため、私たちもその言葉の裏にある本質的な狙いを汲み取りながら、同じ視座で議論できたと感じています。

「自走(内製化)」を見据えた提案姿勢

パートナー選びでは「自走(将来的に社内だけでUI/UXを改善・運用できる状態)」も重視されたそうですね。

ユニテックシステム株式会社
野洲 様

はい。仮にシステムを刷新できたとしても、その後の機能追加や改修のたびに外部ベンダーへ依頼し続けなければならない状態では、スピードも落ちますしコストもかさみます。開発後も外部に依存しつづけるのではなく、最終的には社内でUI/UXをコントロールできる状態を目指していました。

SHIFT_池田

その方針は初期段階から共有いただいていましたので、私たちとしても単にデザインを仕上げて納品して終わり、という関わり方はしていません。画面部品(コンポーネント)を共通化して再利用できる設計や、機能追加しやすい構造(拡張性)を意識し、「今後ユニテックシステム様ご自身でアップデートしていくためにはどうあるべきか」という観点で、内製化を見据えた土台づくりをご提案しました。

松本 様

その提案は非常に大きかったです。単なる発注者と受注者という関係ではなく、「自走に向けた伴走者」として関わっていただけたことが、信頼につながりました。

対話を重ねて埋めた認識のギャップ

プロジェクトはどのように進みましたか?

SHIFT_前垣

プロジェクトは大きく2つの柱で進めました。1つは新プロダクト『NaviOne』のロゴ開発、もう1つはシステム全体のUI/UX設計です。
ロゴ制作の初期段階では、お互いのイメージにギャップもありましたが、それを曖昧にせず、「なぜこの案が違うのか」を一つひとつ議論しながら方向性を合わせていきました。UI/UX設計に関しても、毎週の壁打ちが有意義に進められるように複数案をお持ちして議論することを意識しました。

野洲 様

こちらも率直にフィードバックを伝え、それを受け止めて調整していただきました。その結果、「同じ方向を見ている」と実感できた瞬間から一気にプロジェクトが加速しました。

期間が限られているなかで、ご苦労はありましたか?

ユニテックシステム株式会社
松本 様

正直なところ、かなりのプレッシャーがありました(笑)。「限られた期間でノウハウをすべて吸収しなければいけない」という思いが強かったですね。開発途上の機能についても、「こういう機能が追加される予定ですが、画面遷移や操作の流れ(導線)はどう考えるべきでしょうか」と、時間の許す限り壁打ちをさせていただきました。

SHIFT_前垣

その熱量は強く感じていました。ご要望の背景を踏まえ、すべてを答えとして渡すのではなく、「この場合はA案、この条件ならB案」と、判断できる選択肢を残す設計を意識しました。限られた期間ではありましたが、ともに悩みながら土台をつくりあげていくことができたのは、非常に意義深いプロジェクトだったと感じています。

自走フェーズへの移行と組織の進化

現在は自走フェーズに入られたと伺っています。

ユニテックシステム株式会社
野洲 様

正直にいえば、当初は「このままSHIFT様に継続してお願いしたい」という気持ちもありました。しかし、それでは会社としての成長にはつながりません。そうしたなかで、松本が「自分が中心となってUI/UXを担っていきたい」と手を挙げてくれたことで、社内で体制を構築することができました。現在はUI/UXの内製運用が実現できていると思っています。

松本 様

デザインシステム(色・文字・部品などのルールとUI部品集)が整備されていることで、新機能の追加においても「このコンポーネントを使えば一貫性を保てる」といった判断を自分たちで行えるようになりました。プロと一緒に壁打ちを重ねた期間は、単なる開発期間ではなく、自分たちにとっての“育成の時間”だったと強く実感しています。

ブランドと組織を変えたプロジェクトの成果

いよいよ『NaviOne』の開発も佳境かと思います。
開発において大切にされている点をお聞かせください。

ユニテックシステム株式会社
野洲 様

仮にスケジュールが後ろ倒しになったとしても、納期に合わせるためにクオリティを下げる判断はしません。自分たちが心から納得できるものをつくることを前提に、実際にお客様に使っていただき、フィードバックを踏まえても価値があると確信できてから世に出したいと考えています。

「わかりやすさ」の先にある理想像はどのようなものですか?

野洲 様

「わかりやすさ」は前提条件に過ぎません。人材派遣という業界を支えるシステムである以上、法改正への迅速な対応や個人情報保護といったコンプライアンス面での堅牢性は不可欠です。
私たちが目指しているのは、その両立です。40年間培ってきた信頼を土台に、システムの使いやすさはもちろんのこと、導入後の手厚いサポートも含めて、「ユニテックシステムの『NaviOne』を使っていれば安心だ」といっていただける存在であり続けたいと考えています。

その「信頼」というキーワードは、今回のパートナー選びとも通じているように感じます。

野洲 様

そうですね。SHIFT様は営業から現場まで一貫して誠実でした。課題に正面から向き合い、最後まで伴走してくださった姿勢に強く共感しています。私たちも同じ姿勢で、お客様に価値を提供し続けていきたいという思いが、このプロジェクトを通じてより明確になりました。

SHIFT_前垣

そのようにおっしゃっていただき光栄です。御社の強い想いがあったからこそ、私たちも最大限の力を発揮できました。『NaviOne』が業界の新たなスタンダードとなることを期待しています。

ユニテックシステム株式会社
SHIFT 営業_木下

今後も御社の事業成長・価値提供に、さまざまな視点からお力添えできるよう努めてまいります。貴社のより一層のご発展をお祈り申し上げます。

ユニテックシステム株式会社

※掲載内容は2026年6月取材時のものです。

ユニテックシステム株式会社

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