システム開発におけるUX人材の育成
UI/UXの理解は現代のDX時代において必須となってきています。このことはもはや疑いようがありません。いちはやくUI/UXを競争優位の源泉であると理解した欧米の企業は既にサービスの「品質」として取り組んでいます。
事実、システムやソフトウェア品質の国際規格である SQuaRE(ISO/IEC 25000 シリーズ)は、信頼性などの「製品品質」に加え、実際にユーザーが利用する際の「利用時の品質」を規定しています。
※SQuaRE : System and software product Quality Requirements and Evaluation (SQuaRE)
一方で国内においては、まだまだUI/UXの人材が少ないのが実態であり、「品質」の定義は「製品品質」に留まっています。
しかし、開発されたシステムにおける利用者とのコミュニケーションは、そのサービスのUI(ユーザーインターフェース)を通して実現するものであり、どれだけ優れた機能や仕組があったとしても、そのUIが利用者にとって良い体験(UX : ユーザーエクスペリエンス)とならなければ、そのサービスは無用の長物となってしまいます。
つまり、どれだけDXと声高に叫びシステム開発を行ったとしても、利用されなければビジネスの変革は起こりえないのです。
SHIFTでは、DXやUI/UXの支援を行っているなかで、我々が保有しているスキルをみなさまの開発に活かしていただき、「製品品質」だけでなく「利用時の品質」も向上していただきたいと考え、システム開発に携わるエンジニア向けのUX講座を実施しています。
サービスを企画する時点でUXデザインの考え方に盛り込まれているケースはありますが、残念ながらサービスを形にするシステム開発のプロセスに入っていくと、UXデザインの考え方が欠落しているケースが多くあります。
なぜなら、UI/UXを理解している人材が社内に在籍しているケースは少なく、特に開発プロセスの中でUI/UXを体系的に学び、開発プロセスで実践できる人材は少ない状況にあるからです。
開発プロセスにおいて効果的にUX品質を向上させるためには、システム開発のエンジニアにもUI/UXを理解している人材が必要なのです。
SHIFTのUX講座では、この問題を解決して一人でも多くのエンジニアにUI/UXを学習し実践できるスキルを身に着けることができます。
数多くのUX開発をご支援している実践経験のあるUXコンサルタントによる講座です。単なる知識講座ではなく、明日からすぐに使えるノウハウを持ち帰っていただきます。
みなさまの開発プロセスの中ですぐに実践できるように、知識の詰め込みだけではなく演習を行います。演習の内容は、誰もが触れたことのある身近な仮想プロジェクトで理解を深めていただきます。
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UXの基本としての概論を学びます。ユーザビリティ、UI、UX、UXデザイン、CX、DXなど混同しがちな用語の意味やUXの考え方などを、事例と共に正確に理解していただきます。
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UXデザインの考え方とともにUXの必須手法であるペルソナ・シナリオについて学びます。ペルソナ・シナリオの必要性や効果を知識として学ぶだけではなく、ワークショップを通してペルソナ・シナリオ手法を実践できるよう理解していただきます。
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開発プロセスにおいて、提供するサービスのUX品質が正しく作りこまれているかのUX品質評価・検証方法を学びます。こちらもワークショップを通して、実際にUX品質評価を実践してUX評価の理解をしていただきます。