ブライトコーブ株式会社様 導入事例 ブライトコーブ株式会社様 導入事例

“動画プラットフォーム世界トップクラスへの期待値は高い”
その期待を超えるために伴走する

ブライトコーブ株式会社様 導入事例

  • 業種

    情報/通信/メディア​

  • 企業規模

    500名以下

  • サービス

    テスト計画

    テスト設計

    テスト実行

    テストBPO

    多端末テスト支援

約5年で急速にニーズが高まった動画サービス。
複雑化するプレーヤーとテストの必要性から第三者検証を検討。

テスト業務のアウトソーシングにはどのような背景がありますか?

住友様:

SHIFTさんにご依頼したのは2019年1月頃ですね。私が担当している国内の某テレビ局様の、VODとライブのプレーヤーの開発をするという5、6年続けさせていただいているプロジェクトです。

 

そのプロジェクトにおいて、プレーヤーの仕様が複雑化してきたことで検証(テスト)業務を社内では賄いきれないのではないか、という課題が出てきました。プレーヤーといってもデスクトップでもいろんなブラウザがありますよね。MacとWindowsと分かれていますし、iOSとかAndroidとかでいろいろバージョンが変わったり、ディスプレイの大きさが違うとか。さらにOSもバージョンが変われば機能も違ってきます。

 

もともとテストは開発経験のあるメンバーが担当していたんですが、テストエンジニアという専門性に関しては一般レベルというなかで、うまく網羅的にそれぞれをテストするというのは環境も含めて、お客様の期待値に沿えるレベルかどうか不安な部分がありました。

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(写真右)ブライトコーブ株式会社 住友 永史 様 Principal Solution Consultant
(左奥)株式会社SHIFT 三上 貴由 コアテクノロジー第2ビジネスユニット長
(中央)株式会社SHIFT 栗山 彩 コアテクノロジー第2ビジネスユニット
(左前)株式会社SHIFT 野澤 知子 広報(インタビュアー)

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これまでにどのような変化がありましたか?

住友様:

多くの動画サービスが日本に普及してきたのがここ4、5年での動きなのかなと思っています。

 

私はテレビ局様の開発のお手伝いを多く担当させていただいているのですが、私がブライトコーブに入社した2015年当時は、VODのコンテンツ配信が中心で、PCとiOS/Android端末向けに広告付の動画(AVOD)を配信する、UIはシンプルなサービスが大半でした。

 

そこから今に至るところまででいうと、ライブが加わったり、AVOD配信でも広告をサーバーサイドで挿入するという、新しい技術が出てきたり、それらがミックスされるようなケースも出てきました。

 

あとは例えば、シーンをSNSでシェアする機能や、倍速再生・字幕表示など、動画だけのアプリケーションとしても提供する機能が、ここ4、5年ですごく増えました。これらを組み合わせると、アプリケーション全体の機能の複雑度がどんどん増しています。

一般ユーザーのニーズも多様化しているということでしょうか?

住友様:

これは世の中の動きとして、動画そのものがユーザーの方、どちらかというと一般の方にも普及していって、求められる機能も増えているので、それだけサービスがリッチになってきています。1個1個のプロジェクトのなかで、必要なテスト量が増えてきているのは日々感じていたことですよね。

 

今ではテレビという端末に新しいデバイスが追加され続けていますので、やはりテストに必要な作業量が増えてきています。そこでやはり、自分たちできる範囲にも限界を感じた部分が、今回SHIFTさんにお願いした一番の理由だと思いますね。

多機能化が進むテレビというデバイスの具体的なテスト内容とは?

住友様:

SHIFTさんにお願いをしている内容としては、VODとライブ、動画配信をするプレーヤーと呼ばれる再生の機能のところの全般的な動作確認です。対象のデバイスはPCとiOS、Androidのアプリが基本セットとしてあって、さらにテレビデバイスのテストもお願いしています。

 

テレビについては、プレーヤーの基本機能である再生や一時停止などの操作が問題ないかや、動画中に挿入される広告が正しく再生されているかどうかの確認などが必要になります。さらに再生には、早送りとか巻き戻しもそうですが、10秒スキップなど、トリックプレイという少し特殊な操作をする機能があります。そのテストと、映像の乱れや意図しない停止などの機能確認、さらには実ユーザーがアプリケーションを使ったときに感じるであろう、パフォーマンスの観点の確認までお願いしています。

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三上:

広告の部分でいうと、クライアントサイドから広告を出す場合と、サーバーサイドから広告を出すという技術があって、以前の案件ではCSAIからSSAIに切り替えたようなタイミングでもあったと思うのですが、仕様のところからお手伝いをさせていただきました。

住友様:

今は、広告ブロックの機能がブラウザの機能として増えていますが、それがメディアのお客様にとっては機会損失につながっています。それをメディアのビジネスとして成り立たせるために、サーバーサイドで広告を挿入することで広告ブロックの影響を回避できるという、新しいテクノロジーが出ているんですが、ここ数年でいろいろなお客様に使っていただいています。

 

テクノロジーとしては少しずつコモディティ化していると思います。弊社が独占的にやっているというわけではなくて、他の会社さんでもやられていますね。ただ実績としては、ブライトコーブが世界でも最多ではないかと思います。

国内外でニーズの高まりを感じるのはどのようなシーンですか?

住友様:

やっぱりイベントでのライブ配信のニーズは増えていると思います。たとえば、年に1回、ある程度大きな企業さんがリアルなカンファレンスを数日間開催されている、というのはこれまで一般的だったと思うんですが、それが現在ではコロナの影響により開催できなくなっています。それを、すべてオンラインのイベントに切り替えていますよね。

 

最近もありましたが、大手のお客様が数日間かけてオンラインでのカンファレンスをやられていて、そこでブライトコーブがお手伝いをさせていただきました。バーチャルイベント用の新しい製品も既にローンチしています。

そのような背景で、人員増加よりもSHIFTにご依頼いただいた理由を教えてください。

住友様:

私たちは動画を扱う上でのプロフェッショナルであるべきだと、常に会社のメンバー全員が考えていることなんですが、イコール開発のエキスパート、テストのエキスパートではないと思うんですよね。

 

動画だけ考えたときでも、社員が担うべき部分は開発だけではなくて、ビジネスにおいて、動画を使ってどうPRするか、どうマネタイズするか、いかにクライアント様のビジネスに貢献ができるか。ほかにも、コンテンツ制作をどのようにするかなど、動画だけでもすごく裾野が広いですよね。なので、純粋に社員を増やそうとすると、どうしても動画軸の専門性を重視した採用になると思います。そのなかで、テストだけや開発だけの専門家を社員として迎え入れるのは難しい。

 

一方で、お客様には高い費用をお支払いいただいている以上、成果物に対して、より高い期待をお持ちいただいていることは当然だと思っています。そこに対する“答え”が必要ですよね。そこで、どういう対応が一番望ましいかというと、私たちが専門的な動画領域と、そうではない領域を専門とする協力会社さんと、一緒にやらせていただく、というスタイルがベストな解ではないかと思っています。例えば、アプリケーションの開発についても、そこを専門にされている会社さんと一緒になってやることが多いですね。

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栗山:

ブライトコーブ様のテスト業務については、他社様でもいくつか動画の案件を担当させていただいたことがあるので、ある程度の知見やノウハウを活かせたと思っています。

住友様:

そうですね。私と普段から一緒に仕事をしている開発メンバーも、ある程度ありものの資料をもとに「これで理解してください」と説明してお渡しをしているんですが、そこから作っていただくテスト計画の資料が、結構しっかりとしたものができあがっている。という部分が、一番SHIFTさんに対して評価している点だと言っています。

 

もちろんテスト業務をお願いする際に、仕様の内容の説明や機能など情報を記載したテスト用の資料を作ることは必要だと思うんですが、時間の関係もあって難しいケースはあります。なので、ある情報をもとにご対応いただけるのは助かっています。

 

 

栗山:

ありがとうございます!

それもあって、テスト設計のレビューを必ずやらせていただいています。

ドキュメントをもとにご説明いただくときに、まだ決まっていないところがたくさん出てくるので、「大体こういう動きをさせたら、こうしたいよね」と、ある程度は想像で書かせていただきます。

 

そこをビューで確認させていただいて、「実際にこういうものを作っています」という内容をお伺いできるので、コミュニケーションをとることでドキュメントが少ないなかでもやらせていただけたと思いますね。

住友様:

そうですね。テスト設計にはある程度時間をかけなくてはいけないことは、開発をやっている誰しもが知っていることなんですが、やっぱり「どう作ったらいいか、いまいちよく分からない」とか、テスト実行のところでも、SHIFTさんに最初にお願いしたときに「このケース数をこんな時間で実行できるんですか」って、驚いたところなんですよね。やっぱり1日に消化できるケース数は、一般の開発者がやると限界があると思います。

三上:

確かにテストケースの消化は他社と比べても普通に200ケースは超えてくるので、できるメンバーを採用しておりまして、他社との差はあるだろうなと思います。

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住友様:

自分たちに同じことができるかというと、多分できないなと思っていますね。なので、品質をしっかり確保しないといけない案件では、弊社のみならずSHIFTさんのようにテストを専門にやられている会社さんに入っていただくことが、全体の品質アップにつながるということかなと思いますね。

 

あと、今はコロナ禍ということもありますが、基本的にオフサイトに関しては、以前からエンジニアもすべてリモートで、働く場所もさまざまです。なので、基本的にエンジニアはリモートでやることの方が多いので、テストもリモートでやっていただくことに関しては、基本的にもともとネガティブではなかったですね。

アジャイルのような短期スパンの高速開発がトレンドのなかで、
いかに品質を担保・向上させられるかが今後の課題。

品質における課題感はありますか?

住友様:

SHIFTさんに入っていただいている案件では、リリース後に不具合がなかなか発生しないですね。基本的にそういった問題が起きていないことが、SHIFTさんにお願いしている私たちの一番大きなメリットだと思っています。

 

一方で、今後SHIFTさんとしてもアジャイルなど最近のトレンドとして、開発スタイルの短期間化はあると思うんです。2週間サイクルなどでアプリケーションをアップデートしていくケースが多いですよね。そのなかでは、どちらかというとテストが軽視されている部分もあるかもしれない。お客様の開発サイクルのなかでもそういうトレンドはあって、例えば「すぐ出してください!」みたいなことを言われたときに、すぐ出せるように頑張るんですが、対応する時間が限られている分、品質が犠牲になるケースはゼロではないと思うんですよね。そこについては、今後考えていく必要があるんじゃないかなとは思います。

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スピードと品質の両立を叶えることが重要ということですね

住友様:

そうですね。レスポンスはお客様が期待している部分でいうと、結構なウェイトは占めますよね。そこに対して日本のお客様としては品質への期待ももちろんあります。

 

どんどん新しいデバイスも増えますし、共通の仕様や機能では対応ができない多様なものも出てくるので、その時に品質的な課題というのはこれからどんどん大きくなると思います。開発における品質の担保は、より重要になっていくでしょうね。

 

そういった意味でも、SHIFTさんには案件の大小にかかわらず、ちょこちょこテストに入っていただくような体制は考えていただきたいと思っています。

「日本のお客さんに満足してもらえるのであれば、そのサービスは自信をもって全世界のお客様に提供できる」外資系企業とSHIFTの共通点

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品質に関してSHIFTと共通する部分はございますか?

住友様:

ブライトコーブは外資系の企業なので、提供しているプロダクトは“海外品質”という部分がないとは言えません。ただ、ブライトコーブのCEOであるJeff Rayは昔、日本の企業とよく一緒にビジネスをしていたことがあって、日本のビジネスが求める品質に関しては、理解をしてくれています。

 

彼がよく言うのは、「日本のお客さんに満足してもらえるのであれば、そのサービスは自信をもって全世界のお客様に提供できる」ということで、それは私も共感しています。

 

ブライトコーブの製品で、日本のお客様に使っていただいているなかで、細かな部分の品質を求めてくるのは、やっぱり日本のお客様なんです。そのフィードバックを海外の製品チームに渡すと、「聞いたことがない」ということが往々にしてあるんですよね。それでもクリアしていくことで、製品の品質が上げられている部分があるのは事実です。

 

プラットフォームとしても、それに付随するサービスとしても、“日本品質”に世界中がきちんと満足できるようなサービスを提供するということが、もっとも優先すべきことだと思っています。そこはSHIFTさんの考えとまさしく同じだと思いますね。

“日本品質”は日本人だけを満足させるものではないと感じられます

住友様:

そうですね。日本は品質を高めるばかりガラパゴスになる、というのがこれまでの状態でしたよね。

 

ブライトコーブが日本で2008年からビジネスをさせていただいて、もう12年ほどになりますが、なぜビジネスをさせていただけていているのかで思うのは、海外の場合は先進性や、より尖ったものを求めることで、新しいものを作る能力に関してはとても長けているんですよね。いかに新しい技術として取り込んだものを、製品として世に出すのか、それを追求しているのが海外の製品として日本に無いものだと思います。

 

ブライトコーブの製品は海外で作っているので、最先端のテクノロジーを取り込んだ製品であることは、日本のどの会社さんよりもいち早くお届けしてきました。そこにあとから、“日本品質”をつけてきたのがブライトコーブのこれまでやってきたことです。その点が、一番お客様からご評価いただいている部分だと思います。

 

最先端の開発技術を獲得していることはもちろん、新しいだけではなく、お客様からは最善を求められます。そこの最善のなかには、品質も含まれていて、安心して使えることがとても大事だと考えています。

 

日本でビジネスをすることで、品質面が全体的に上がるということは間違いないと思いますね。

今後SHIFTに期待することを教えてください

住友様:

開発サイクルがどんどん短期スパンになるトレンドのなかで、最適なテストサービスが出てきたらご提供いただきたいですね。

 

動画という観点でいうと、より多デバイス化が進んでいくと思うので、それぞれのデバイスのユーザーが、そのサービスをちゃんと楽しんでいただけるような第三者評価を、検証サービスとして今後ご提案いただけたらいいですね。必要な要素を、より早く集中できるスキームがあると面白いなと。例えば、ユーザー会や調査モニターのようなものをSHIFTさんがサービスのひとつとして設けるようなイメージです。

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三上:

ご期待いただけて嬉しいです!

 

住友さんは、マネジメントはもちろん、優れたビジネス感覚もお持ちなので、毎回お話をさせていただきながら、あらゆるシーンで「いかにして私たちはサービスを提供するか」ということと、提供するだけではなく、いかにしてマネタイズするか、という部分まできちんとコストも考えながらやらせていただけております。

 

本日は、外資系企業様かつ業界トップカンパニーならではの具体的なお話をたくさんお伺いできました。貴重な機会をありがとうございました。

 

ひきつづき、どうぞよろしくお願いいたします!

 

取材日:2020年11月21日 

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