株式会社ヤオコー様 導入事例

埼玉県を中心に1都6県に広く店舗展開するスーパーマーケットの株式会社ヤオコー様。

チェーンストアとして高い生産性を実現する仕組みと、個店経営に不可欠な高付加価値業務を追求できる環境を確立するため、2016年6月、10数年ぶりの全体システム刷新プロジェクトを敢行。

『プロジェクト イチガン』と命名し、一流のベンダーを集めた総工期2年2ヶ月にもおよぶ大プロジェクトを遂行しました。

プロジェクト開始前から「非常に難易度が高く、絶対に失敗が許されないプロジェクト」という感覚をもっていたというヤオコー様。

マルチベンダーの取りまとめや横断テストをいかに品質高く行うかといった課題があったため、テストおよび品質保証のプロであるSHIFTに依頼することを決めました。

当初の課題として、プロジェクトを推進するうえで障害になり得る「品質管理（プロダクト品質）上のリスク」、「プロジェクト運営（プロセス品質）上のリスク」と大きく2つの方向性のリスクがありました。

品質管理（プロダクト品質）上のリスクとは、主に使用する用語や工程・成果物の定義、品質ルールなどのベンダー各社の認識のブレのことで、プロジェクト運営（プロセス品質）上のリスクとは、承認ルールや変更・構成・環境管理といった面での関係者の調整上の課題のことです。

これらを解消するために、RFP（提案依頼書）作成やベンダー選定といった最上流のプロセスからSHIFTが参画し、大規模プロジェクト運営に必要なプロジェクト計画に加え、品質課題の防止のために品質管理計画を策定。

後工程では、すべてこの計画書を基準に運営を行いました。

このように、プロジェクト開始前の上流工程からSHIFTが参画することで、プロジェクト全体を考慮した質の高いベンダー選定を実現するとともに、社内外のプロジェクトメンバーの意識を高め、品質ガバナンスを向上。

後々のテスト工程を含め、プロジェクト名通りチームが“イチガン”となって最高のパフォーマンスを引き出すことに成功しました。

上流工程の参画メリットは上記で挙げた通りですが、本来請負ベンダーや発注側主体で行う結合テストやシステムテストまでサポートしたことには理由があります。

結合テストにおいては、結合テスト計画に盛り込むべき指針をSHIFTにて取りまとめ、各ベンダーの結合テスト計画をSHIFTがチェック。結果のレビュー時には、計画通りの実施結果となっているか、各社の分析結果が妥当かをSHIFTにて第三者検証を行うことで質を担保し、システムテストにおいては、各ベンダーや後続テストのスケジュール、テスト環境の制約を考慮し、ヤオコー様全体の業務フローからのテストシナリオへの落とし込み、障害発生時のリカバリープランの策定など、高度な専門スキルを活かすことで一貫したプロジェクトの質を担保しました。

また、受け入れテストにおいては、これまでのプロセスを経て、社内外のコミュニケーションのハブとなっていることを活かし、新たに教育支援チームを立ち上げて、受け入れ後の運用を見据えたサポートを行いました。

プロジェクトを成功へと導いたカギは、上流からの支援や品質管理における高い意識をもった体制の構築。そして、全工程をカバーする経験とスキルです。

SHIFTには、あらゆる業界の知識をもった担当者が在籍しています。品質保証の総合的なノウハウだけでなく、その業界ならではの傾向をおさえた知見を保有しています。

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