テスト手法を科学した「SHIFTメソッド」で、優れたテストを設計
テスト設計は、プロジェクトの初期段階で作成したテスト計画を基に行います。テスト計画で検討したテストレベルやテストタイプを確実に実行するために行う欠かせない工程です。
まず、テスト計画に沿ってテストで確認したいことなどを明確にした「テスト設計方針」を定めます。その後、作成したテスト設計方針に従ってテストケースを作成します。このような大きく2段階の手順でテスト設計を行います。
高品質なテスト設計を行うためには、テスト設計方針の制定とテストケースの作成のいずれも重要です。
テスト設計方針は、この後行うテストケース作成の指針となるものです。具体的には、範囲、観点、条件をテスト計画で定めたものよりも詳細に決定します。
「範囲」では、テスト計画で定めた大まかなテスト範囲を受け、具体的にシステム内のどの機能をテストするかなどの対象を決めます。すべてのシステムの機能などをテストすることはできないため、重要度の高い機能を中心に範囲を決めることが重要です。
「観点」では、各テストの範囲と目的を鑑みて、テストで確認すべきことを定めます。例えば仕様書通りに動作するか、類似のシステムや機能と比較した際に一般的とされている動作をするかなどを確認します。
「条件」では、テスト観点を確認するために必要な入力データや操作などのバリエーションを定めます。バリエーションは多いほうが不具合を発見しやすくなりますが、多すぎると工数やスケジュール、予算を圧迫することになるためバランスが重要です。
テスト設計方針においてよくある課題としては、属人的になりやすいことが挙げられます。担当者の知識や経験の不足は、テストとしての妥当性に疑いがでてしまう場合やテストケースに漏れが発生する場合、反対に優先度の高くないテストを重ねてしまう場合など、テスト設計の品質やコスト、スケジュールに大きな影響を及ぼします。
次にテスト設計方針を定めた後、テストケースの作成を行います。テストケースを作成する際に、確認すべき項目の欠如やテスト結果の基準の正誤が発生してしまうと、後に不具合へとつながります。そのため、テストケースにはテスト対象、テスト観点(確認内容)、テスト条件、テスト手順、期待値を記載し、漏れや重複などが発生しにくい状況を整備する必要があります。
テスト観点の洗い出しから、テストケースの作成までを担当します。2000万ケース以上の経験をもとに、900項目の「標準確認項目」を作成して活用。専門家としてテストを細分化・可視化し、詳細なテストパターンを出し、お客様の環境に合わせた属人的にならないテスト設計を実現します。
専業で培った経験を活かし、品質保証エンジニアが効果的なテストを効率的に設計します。目的やリスクを明確にしながらテストパターンをご提案。品質とコストのバランスを整合しながら、担保したい品質に必要なテストパターンのみを選び、予算やスケジュールの超過を抑えることもできます。
エンターテインメントからエンタープライズまで、幅広くテストを実施しているため、ゲームアプリ、ECサイト、金融の基幹システムまで、多様なナレッジを保有。専門知識が必要なプロジェクトでも対応でき、各業界の手法を組み合わせ、求める品質に応じてテストを設計することも可能です。
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独自のテスト設計手法「SHIFTメソッド」を用いて、テストすべき項目のパターン展開を実施。不具合が発生しやすいポイントを狙い撃ちすることによって、効果の高いテストを実現します。しかも、最短翌日からテスト部隊の立ち上げが可能です。
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2010年以来、一貫した方法でテスト設計を実施してきました。汎用性が高く、どんな業界・業種でも対応することが可能。また、テストでは900項目の「標準確認項目」を共通で活用しているので、不具合分析も容易に行うことができます。
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自社のエンジニアが開発とテスト設計を両方実施することは大きな負担です。SHIFTの品質保証エンジニアがテスト設計を担当することで、テストの品質が向上することはもちろん、自社のエンジニアへの負荷を減らし、開発の品質向上も期待できます。