株式会社ファミリーマート様 導入事例 株式会社ファミリーマート様 導入事例

新たな価値を創造するために拡張しつづける
DX推進の中核の1つとなるアプリ開発を品質保証のプロとして支援

株式会社ファミリーマート様 導入事例

  • 業種

    流通/EC/運輸​

  • 企業規模

    10,000名以上

  • サービス

    テスト計画

    テスト設計

    テスト実行

    プロジェクト運営支援

これまでにない多様な機能のアプリ開発。
テストの効率化とマルチベンダー開発に対応できる体制づくりに課題。

当社のサービスを導入いただいたきっかけを教えてください。

森様:

SHIFTさんに関わってもらっているファミペイ以外にも、これまで当社ではいくつかのアプリを開発していて、テストの工程については、テストサービス会社にお願いしていたという経緯があります。

 

スマホのアプリのテストの場合、iOSやAndroidといったOSの種類やそのバージョンが多いのに加え、機種もさまざまにありますので、これらすべてをそろえて自社でテストをするのはむずかしいのです。そういう事情もあり、テスト工程はアウトソースしました。

 

また、ファミペイはこれまで開発してきたアプリとは、少し状況が異なる面があります。このアプリはさまざまな外部のサービスと連携しており、決済、クーポン、レシートなどの多様な機能も備えています。品質を担保するためのテストシナリオ数は膨大で、しかも、それを限られた時間のなかで行うとなると、いかに効率的に抜け漏れのないテストを計画し実行するかがカギになるといえます。

 

加えて、複数のベンダーがそれぞれに開発した機能を統合してアプリをリリースするということもあり、その点にも配慮しながら品質をいかに高く維持していくかということが重要なポイントとなってきます。開発ベンダーがそれぞれにテストをするといっても、どうしても品質にはばらつきが出てくることは否めません。それをコントロールしつつ、統合する際もユーザーの利用に耐えうる品質のアプリに仕上げていく体制づくりは欠かせませんでした。

 

この状況をふまえて、自社だけでなく外部にもお願いするのがよいだろうと考えて、テストに高い専門性とマルチベンダー開発での品質保証の知見をおもちのSHIFTさんにご相談したというわけです。

 

プロジェクトによっては、テストサービス会社には開発の後で業務をお願いするケースもあるかもしれませんが、SHIFTさんには開発の早いタイミングで参画していただくことにしました。そのようにした理由は、上流工程で決める要件を知ってもらいたかったし、機能をつくる理由やサービスを展開する背景なども理解したうえでテストをしてほしかったからです。

 

そういう意味では、SHIFTさんはただのテストサービス会社だとは思っていなくて、どちらかというと、ファミリーマートの一員というようなイメージが近いかもしれません。

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(右)森 丈生 様/株式会社ファミリーマート システム本部 金融・デジタルシステム部 部長
(左)渋谷 宏治/株式会社SHIFT サービス&テクノロジー本部 デジタルサービス統括部 ITコンサルティング部

当社のサービスの導入の決め手になったことはありますか?

森様:

スマホアプリに関する知見、リソース面での対応力、テストと専用ツールを使って効率化してきた実績です。

 

ファミペイの開発は、当社としてある意味チャレンジといっていいぐらいの新しい取り組みです。これまでリリースしてきたアプリとは違い、マネー関係をはじめとしてこれほど多くの機能を実装したものはありません。そのため、開発と並行してスマホアプリについてのノウハウも蓄積していくことが欠かせませんので、それを補ってくれるような知見をもった会社とプロジェクトを進めたいと考えていました。

 

また、開発の規模が大きくなることはわかっていましたので、先々のことを考えると、テスト工程を長く担っていただけるだけの体力がある会社にテストをお任せする必要がありました。急な増員、計画変更なども起きるので、それらに対応できることも重要ですが、専任の体制を維持して対応していただけるぐらいの会社でないとファミペイの品質を長く支えられないだろうと考えていました。

 

SHIFTさんは、こういった当社の考えにマッチしていたことが、テストをお願いするのを決めた理由です。特に、アプリの開発支援の実績が豊富だったことには期待していました。

 

ほかにはアウトソース先を選定している段階で、当社が感じていたテストの効率化の課題について、具体的な提案をしてくださったのも決め手の一つです。提案いただくどの会社も「テストのシナリオ作成や実行を効率的に行います」とおっしゃいました。しかし、そのなかで、SHIFTさんは専用ツールのCATを使った効率化の方法や、ツールによるテストの実績などを具体的かつ定量的に提案してくださいました。これだけ具体的な提案を当時していたのはSHIFTさんだけだったと記憶しています。

高頻度のバージョンアップで機能を拡張。
毎回約15,000のシナリオのテストを実施し高い品質を維持。

SHIFTのメンバーはどのようにご支援をさせていただいているのでしょうか?

SHIFT渋谷:

2019年1月のプロジェクト開始からテストチームが参画させていただき、現在はテストのシナリオ作成や実行だけではなく、PMOなども含めアプリの品質管理に広く関わらせていただいています。

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森様:

ファミペイのテスト工程は、サービスイン以降できるだけ内製化したいという想いがありました。しかし、2019年7月のリリース以降も引きつづきSHIFTさんに業務をお願いしているのは、その時に期待した以上の結果を出していただいたからです。

 

ファミペイは高頻度で現在もバージョンアップをつづけていて、一年中ほとんど隙間なく何らかのテストをやっている状況です。そのため、前回と今回とのバージョンの差分やトラブルが起きそうなポイントなどを理解しているメンバーが対応しないと、テストを短期間で効率よくこなしていくことは困難です。

 

その点SHIFTさんの専任体制は、プロジェクト開始当初からのノウハウも蓄積していたためテストを安心してお任できています。これまでもさまざまな機能のテストを行っていただいているので、いまとなってはプロジェクトのなかでアプリの機能をもっとも幅広く把握しているのではないかと思えるほどです。

 

渋谷さんにはPMとしてプロジェクト計画やベンダーの調整などに対応いただいていますし、ほかのメンバーにはお問い合わせの対応などの運用業務も担ってもらっています。受入テスト(UAT)を担当しているテストチームのメンバーもいきいきとやりがいをもって仕事をされている様子を目にしますよ。

当社がご支援していることで感じる効果などはありますか?

森様:

ファミペイのテストシナリオは、案件によって違いはありますが、大体15,000弱ほどあります。しかも高頻度でバージョンアップするなかで、シナリオを1週間でつくり、そのあとの1週間ぐらいでプロジェクトリーダーがレビューをしてからテストを実行するというように、かなり短い期間でテストを確実に行わなければなりません。これを実現できている理由の一つは、CATを使って作業の効率化が図られているからこそではないかと思います。

 

また、これだけの短期間で多くの機能をリリースしていると、やはりどうしてもベンダーが開発した機能の品質がよくないケースも出てきてしまいます。そこをSHIFTさんのテストチームに最後の砦としてフォローしてもらっています。

 

スマホアプリは、スマホそのものに実装される機能と、バックエンドのサーバーで動く機能に分かれていて、特にスマホに実装される機能の方は、不具合があると直すのが非常にむずかしいのです。そのため、不具合があるままリリースしたら、次のバージョンアップの際に強制的にそれを修正するという対応をせざるをえません。そうなることを未然に防ぎながら高い品質を保っていただいているのは、SHIFTさんのUAT支援のおかげでもあります。

SHIFT渋谷:

マルチベンダーでの開発となると、ベンダーがそれぞれに開発した機能にシステムテストは行えるとしても、ほかのベンダーが開発した機能とつながるところまではどうしても検証できない部分は出てきてしまいます。この点をいかにくみとるかが、SHIFTのUAT支援のミッションだと思っています。

森様:

UATでは、単に機能が動くかどうかの確認だけではなく、画面遷移のスムーズさやボタンの押しやすさといったようなユーザーの利用に耐えられる状態になっているかどうかの確認もお願いしています。
個々の通信環境にもよりますが、ファミペイでは「ホーム画面遷移後1秒以内にバーコードを出す」ということを条件にしているため、そういう動きなども含めて確認してもらっています。もちろん、UATの前の工程でもユーザー目線での確認はしていますが、やはり最後はUATの工程でいろんな機種で見てもらわないとわからない部分もあるのです。

当社ならではのよさを実感されたことなどはありますか?

森様:

システムテストが長引いてUATの期間が短くなりそうになることが見えてくるとき、ほとんどの場合はそこから「どこの工程をどうやって短縮するか?」という話がはじまると思います。
SHIFTさんの場合だと、「さてどうしよう?」という問いに対し、即座に「このように対応します」という提案が出てきます。こういう先読みの対応に救われることもあって、スケジュールの調整もしやすいですし、リリースの時期をずらしたことはほぼありません。

SHIFT渋谷:

システムテストが遅れそうなものについては、出る影響度を考えながらUATのスケジュールを組み換えて対応しています。仮にシステムテストが遅れた場合に、カバーできる範囲やカバーできない範囲を踏まえながら、PMとしてつねにリリースが遅れないよう意識して調整させていただいています。

森様:

ほかにもいろんな場面で適切な提案をしてくれることが多いという印象もあります。例えば「大きな案件で、工数がかかる」という場合に、SHIFTさんは、単に「人を増やしましょう」とはいわず、いまの体制で調整してコストも抑えつつ品質を保つような提案をしてくださいます。
これは、ファミリーマートの一員のようにプロジェクトを担ってくださっているからこそだと思っています。

DXを推進するプラットフォームにするために、
さらなる成長をつづける。

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今後の展望や当社へのご要望などがあればお聞かせください。

森様:

ファミペイは、電子マネーアプリというよりも、お財布アプリになることを目指しています。マネーだけではなく、レシートやクーポン、ポイントカードなどの機能が実装され、ファミペイ一つでお財布のなかにあるものがすべて使えるようにしていきたいです。そのためには、これからも機能を充実させていく必要がありますし、一方で品質は変わらず保っていくということは大きな課題だといえます。

 

また、今後は金融系のサービスがさらに増えてきます。2021年の9月には「ファミペイ翌月払い」という後払いのサービスをリリースしました。今後、「ファミペイローン」というローンサービスのリリースも予定しています。こういった金融系のサービスが追加されていくと、ますます品質の低下は許されませんし、セキュリティも含めて全体の品質をそうとう上げていかなければなりません。したがって、当社、開発に関わるベンダー、SHIFTさんのみんなで、さまざまな課題を解決しながら成長していくことも重要です。

 

当社は、DX推進に非常に力を注いでいて、ファミペイはその中核機能の1つとして、引きつづき重要な役割を果たしていかなければなりません。というのも、ダウンロード数やアクティブユーザーの数が増えていくと、アプリで取得できる情報の価値も格段に上がっていきますし、新たなビジネスモデルの創出にもつながっていくからです。

 

そのためにも、開発の体制はより強化していく必要があります。SHIFTさんには、現在も担っていただいているテスト以外の業務についても、より体制を強化していっていただきたいですし、可能であればさらに守備範囲を広げていってほしいので、これからもよい提案をしていただきたいです。そして、品質には気を配り、ファミペイを通してよいサービスを世の中に提供できるように今後も支援していただければと思います。

 

※掲載内容は2021年10月取材時のものです。

  • インタビューにご協力いただいた企業様
  • 社名

    株式会社ファミリーマート様 導入事例

  • URL

    https://www.family.co.jp/

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