品質保証業務を専門チームへ集約し、高レベルで均一な品質を実現
テスト工程の標準化は、テストの品質が担当者やプロジェクトによって属人化することを回避する目的として行われます。テスト工程を効率よく標準化し、どのプロジェクトでも高いテスト品質を保つための体制を「TCoE(Test Center of Excellence)」と呼びます。
TCoEは社内の担当者に加え、テストの専門会社など外部のパートナー会社によって構成されるテストの専門組織です。自社だけでテスト専門機関を構築することはリソースなどの点で困難なため、テストの専門会社など外部の協力を得てテスト工程を包括的に担う組織の構築を可能とします。
TCoEの体制を構築することで組織横断のテスト専門機関を配置できるため、テスト計画策定から実施、改善までのフローを組織内で完結させ、テストに関するナレッジを蓄積することができます。蓄積したナレッジを活用すれば、作業品質を向上、均一化させ、システム全体の品質向上が実現します。
TCoE体制を構築することで、通常の社内テスト体制では解決が難しいさまざまな課題に対応できます。例えば、品質を均一化するためのテスト工程標準化を各プロジェクトが進行しているなかで実施するのは困難といえます。TCoE体制であればノウハウが小規模な組織内に蓄積されていくため、段階的にテスト工程を標準化し体制を強化していくことが可能です。
リソースなどの点で社内でのTCoE体制の構築が困難な場合は、外部のパートナー会社に依頼することでさまざまなメリットがあります。例えば、各プロジェクトのテスト工程を集約しテスト品質を担保することによって、時期や工程による必要工数の変動があった場合にも柔軟に対応することができます。さらに外部のパートナー会社によるTCoE体制の場合、すべてのテストを横断的に受けもつため、お客様内における情報システム部門での受け入れテストは不要になります。これらにより、上流工程である企画部門などとのコミュニケーションやソフトウェアの上流設計などに注力が可能となります。
テスト手法は属人化しやすく、担当者により品質にバラツキが出ます。SHIFTは品質保証業務のプロセス、観点、フォーマットを標準化。テスト計画の作成から設計書のインスペクション、各種テストの設計・実行まで、担当者の能力に偏らない均一化されたアウトプットの実現を支援します。
標準化したテスト工程の浸透まで、SHIFTは支援します。標準化したテスト工程は、いくつかのプロジェクトで徐々に適用範囲を拡大することで、混乱なくプロジェクト現場に浸透させていきます。標準化範囲の拡大に沿って、SHIFTが第三者の立場で品質保証業務を実施し、品質データを蓄積していきます。
品質保証業務(テスト計画の作成、設計書のインスペクション、各種テストの設計・実行)をSHIFTが担当する際、統一した手法でテストなどを実施し、共通の基準で品質データを蓄積。そのデータを可視化して管理・活用するため、全社単位で品質をコントロールしていくことができます。
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テスト計画の作成、開発設計書のインスペクション、各種テストの設計・実行といった品質保証業務には、SHIFTのノウハウをまとめた独自の標準項目を活用。この標準項目にもとづいて、お客様の環境に適した標準化を行うことで、必要かつ十分なテストを実施することができます。
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SHIFTが第三者の立場で品質保証業務を担うため、お客様の情報システム部門による開発ベンダー作成物の受入試験が不要となります。これにより、情報システム部門のエンジニアはコアコンピタンス(システム化戦略/企画など)に注力することが可能となります。
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さまざまなプロジェクトでの品質保証業務をSHIFTの専門家チームに集約することで、各プロジェクトの各テスト工程における工数の変動を吸収することが可能です。柔軟に効率化を図ることで、スケジュールの遅延やコストの増加を防ぎます。
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SHIFTでは、TCoE体制の構築実績がある経験豊富なエンジニアがお客様をサポート。標準化した品質保証業務の定着も、各プロジェクトを混乱させることなく段階的に実施します。お客様にTCoE体制の効果を実感していただきながら、体制構築を的確に進めていきます。