デザインガイドライン
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デザインガイドラインとは

テクノロジーの進化や環境の変化によってデジタル化が進む現代では、オンラインプラットフォーム上における様々なアプリ・サービス間での遷移やデータ活用など、インターネットを通して複数のサービスを連携させ、利用者に体験価値を提供する機会が多くなってきています。
しかしながら、利用するサービスの品質やデザインに一貫性がないことで、ユーザーの利用時にストレスや違和感が生じてしまうと、サービスそのものの体験に悪影響を与えかねません。
このようなリスクを回避し、ユーザーに一定以上の品質や良質な体験を提供するためには、デザインに関する指針や、各種定義を明文化したデザインガイドラインが必要となります。

一言でデザインガイドラインといっても、アイコンやレイアウト、ロゴ、色使いなど、デザインに関する詳細ルールを定めるものから、ブランドとして担保すべきデザインのスタンスやポリシーを定めるものなど、目的や対象範囲は多岐にわたります。
目的に適したデザインガイドラインを作成・活用することで、開発工程でデザインの一貫性が保たれ、ユーザーの一貫した利用体験を担保することが可能になります。

デザインガイドラインの役割

デザインガイドラインの役割はデザイン品質を統一することで利用者に一貫した利用体験を提供することです。

デザイン制作は、社外のパートナー企業や社内の複数人で行う場合があります。各担当者が個人の感覚や好みで制作を行うと統一感のないデザインとなり、修正が必要になった場合も、全体の調整や修正など手戻りの工数がかかってしまいます。デザインガイドラインを作成・活用することは、統一感のあるデザインを実現し、修正時の手戻りも防ぐ役割を担っています。

また、デザインの一貫性を保つことで、複数のサービス間やWebページごとに利用者が新たな学習や判断をしなければならない負荷を軽減し、快適な利用体験を提供することにもつながります。

さらに、開発の際に参考資料としてデザインガイドラインを展開することで、説明や共有の手間を省き、開発への着手を早める役割も果たします。開発時における不明点もデザインガイドラインを参照することによって軽減することを可能にしたり、確認などのコミュニケーションを短縮し、開発工程の効率化も可能にします。